カフェインは頭痛を誘発するのか、軽減するのか

提供元:ケアネット

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公開日:2026/07/29

 

 カフェインは、鎮痛作用と頭痛の誘因となる可能性という二面性を有している。エジプト・Beni-Suef UniversityのMona Hussein氏らは、この二面性に焦点を当て、カフェインと頭痛との多面的な関係を検証し、さらにカフェインの鎮痛作用の根底にあるメカニズムを明らかにするため、ナラティブレビューを実施した。Brain and Behavior誌2026年6月号の報告。

 本ナラティブレビューでは、カフェインの薬理作用、アデノシン受容体調節への関与、さまざまな頭痛タイプ(片頭痛、睡眠時頭痛、硬膜穿刺後頭痛[PDPH]、薬剤の使用過多による頭痛[MOH]、カフェイン離脱性頭痛など)への影響に関する実験的、臨床的、疫学的な研究のエビデンスを統合し、検討を行った。

 主な内容は以下のとおり。

・カフェインは、アデノシン受容体拮抗作用、プロスタグランジン産生抑制、GABA-A受容体調節、コリン作動性伝達の促進などを介して鎮痛作用を発揮する。
・また、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、アセトアミノフェン、オピオイドなどの鎮痛薬の有効性を増強することが示唆された。
・片頭痛においては二面性を示し、アデノシンを介した血管拡張の抑制や薬剤吸収の改善によって発作を緩和する一方で、過剰摂取や不規則な摂取によるマグネシウム枯渇、利尿作用、睡眠障害などのメカニズムを通じて、発作を誘発する可能性がある。
・片頭痛以外では、睡眠時頭痛やPDPHに対して治療的効果を示すが、長期的な使用は神経適応変化を介してMOHの一因となる可能性が示された。
・カフェインの急激な中止は、カフェイン離脱性頭痛を頻繁に引き起こす可能性がある。

 著者らは「カフェインは、さまざまな頭痛タイプにおいて複雑な役割を担っており、治療薬としても、また頭痛を誘発する因子としても作用する可能性が示唆された。その作用は、摂取量、摂取タイミング、個人の感受性、頭痛のタイプによって異なる。これらのメカニズムを理解することは、臨床的な推奨事項を策定し、頭痛管理におけるカフェイン利用を最適化するうえで不可欠である」と結論付けている。

(鷹野 敦夫)