日本の成人血液腫瘍の5年純生存率の推移:2000~14年(CONCORD-3)

提供元:ケアネット

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公開日:2026/04/07

 

 日本における成人血液腫瘍患者の5年純生存率(net survival)は2000~14年に全体的に改善し、その改善は高齢患者よりも若年患者においてより顕著であったことが、世界的ながん生存率調査を目的としたCONCORD-3プログラムの日本人データを用いた分析により示された。国立病院機構 四国がんセンターの吉田 功氏らがJapanese Journal of Clinical Oncology誌2026年3月号で報告した。

 本研究では、国内16の地域がん登録データから2000~14年に骨髄系またはリンパ球系悪性腫瘍と診断され、2014年12月31日まで追跡された成人患者(15~99歳)のデータを分析した。Pohar-Perme法を用いて年齢層および形態学的サブタイプごとの5年純生存率を推定し、International Cancer Survival Standard(ICSS)の重み付けを用いて年齢を調整した。

 主な結果は以下のとおり。

・骨髄系腫瘍の5年純生存率は、15~44歳の患者では2000~04年の57.3%から2010~14年の72.3%へ、45~54歳の患者では同期間に41.9%から61.3%へ有意な改善が認められた。
・リンパ球系腫瘍では全年齢層で5年純生存率が改善したが、高齢患者における改善はそれほど顕著ではなかった。
・骨髄増殖性腫瘍、古典的ホジキンリンパ腫、濾胞性リンパ腫では、5年純生存率が10%以上改善した。びまん性B細胞リンパ腫および急性骨髄性白血病では、中程度の改善が認められた。

(ケアネット 金沢 浩子)