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日本人における果物や野菜の摂取と認知症リスク~JPHC研究

提供元:ケアネット

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公開日:2024/05/14

 

 果物や野菜には、ビタミンC、α-カロテン、β-カロテンなどの抗酸化ビタミンが豊富に含まれている。果物や野菜の摂取が認知症リスクに及ぼす影響を評価したプロスペクティブ観察研究はほとんどなく、結果には一貫性が認められていない。筑波大学の岸田 里恵氏らは、日本人における果物や野菜の摂取と認知症リスクとの関連を調査した。The Journal of Nutrition誌オンライン版2024年4月8日号の報告。

 2000~03年(ベースライン時)に50~79歳の4万2,643例を対象としたJPHCプロスペクティブ研究(Japan Public Health Center-based Prospective Study)においてフォローアップ調査を実施した。食事による果物および野菜の摂取量、関連する抗酸化ビタミン(α-カロテン、β-カロテン、ビタミンC)の摂取量は、食事摂取頻度調査票(FFQ)を用いて収集した。認知障害の診断は、2006~16年の介護保険制度における認知症に係る日常生活障害の状況に基づいて行った。認知障害に関するハザード比(HR)および95%信頼区間(CI)は、潜在的な交絡因子で調整した後、エリア層別Cox比例ハザードモデルを用いて推定した。摂取量の最低四分位と比較した最高四分位の多変量HRを算出した。

 主な結果は以下のとおり。

・4,990例で認知障害が認められた。
・男女ともに、果物および野菜の総摂取症と認知症リスクとの間に逆相関が認められた。
 【男性】多変量HR:0.87(95%CI:0.76~0.99)、p-trend=0.05
 【女性】多変量HR:0.85(95%CI:0.76~0.94)、p-trend=0.006
・抗酸化ビタミンの中でビタミンCの摂取量は、男女ともに、認知症リスクとの逆相関が認められた。
 【男性】多変量HR:0.71(95%CI:0.61~0.84)、p-trend<0.001
 【女性】多変量HR:0.76(95%CI:0.67~0.86)、p-trend<0.001

 著者らは、「果物や野菜、ビタミンCの食事による摂取は、男女ともに認知障害のリスク低減につながる可能性が示唆された」としている。

(鷹野 敦夫)