乾癬治療、中止後再発までの期間はIL-23阻害薬が最も長い

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2022/05/25

 

 乾癬における全身性治療薬の、投与中止後の再発までの期間について、フランス・CHU PoitiersのMarie Masson Regnault氏らがシステマティックレビューの結果、生物学製剤は経口全身性薬剤よりも、中止後の再発までの期間が長いこと、生物学的製剤の中ではIL-23阻害薬が再発までの期間が最も長かったことを明らかにした。乾癬では寛解達成後、どのタイミングで全身性治療を中止するかの決定が重要な問題となっている。著者は、「今回の所見は、間欠的な治療が必要な場合の全身性治療薬の選択について、臨床的な影響を与えることになるだろう」とまとめている。American Journal of Clinical Dermatology誌オンライン版2022年4月30日号掲載の報告。

 研究グループはシステマティックレビューにて、乾癬患者の全身性治療中止後の再発までの期間を評価した。PubMed、Cochrane Library、Embaseのデータベースを系統的に検索し、乾癬患者への全身性治療中止後の再発までの期間を報告している無作為化試験を特定し、さらに著者は製薬会社に問い合わせ、特定公表論文の欠落データについて提供を受けた。各公表論文では、乾癬再発までの期間と投与中止のタイミングが慎重に評価されていた。検討では、投与中止時の乾癬コントロールのレベルと乾癬再発の定義が考慮された。

 主な結果は以下の通り。

・システマティックレビューには、2021年4月以前に公表された30本の論文が含まれた。
・メトトレキサートおよび/またはシクロスポリンの従来薬による全身性治療に焦点を当てた論文が4本、腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬に焦点を当てた論文が9本、IL-17阻害薬に焦点を当てた論文が8本、IL-12/23またはIL-23阻害薬に焦点を当てた論文が8本、トファシチニブとアプレミラストに焦点を当てたものが1本であった。
・投与中止時の乾癬治療成功の評価については、さまざまな定義が使用されていた。同様に、乾癬再発の定義に使用された基準もばらつきが認められた。薬物間の比較は、ほとんどの薬物が間接的な評価(すなわち試験全体での評価)であった。
・最大PASI改善の50%が失われる期間を考慮すると、乾癬再発までの期間中央値は、生物学的製剤(12~34週間)よりも従来の全身性治療薬(~4週間)が短かった。
・PASI 90の消失など厳格な再発基準を使用した場合、IL-23阻害薬(21~42週間)vs.IL-17阻害薬(7~24週間)で、治療中止後の再発までの期間延長が観察された。

(ケアネット)