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2020年6月16日、厚生労働省は3都府県で6月1日より実施していた新型コロナウイルスの抗体保有調査の結果を発表。その結果、大半の人が抗体を保有していないことが明らかになった。本調査は日本での抗体保有状況の把握のため、2020年6月1~7日にかけて東京都・大阪府・宮城県の一般住民それぞれ約3,000名を無作為化抽出して行われた。対象者は本調査への参加に同意した一般住民(東京都1,971名、大阪府2,970名、宮城県3,009名、計7,950名)。
本調査では陽性判定をより正確に行うため、2種の検査試薬(アボット社、ロシュ社)の両方において陽性が確認されたものを「陽性」とした。
主な結果は以下のとおり。
・各自治体の抗体保有率は、東京都:0.10%(2人)、大阪府:0.17%(5人) 、宮城県:0.03%(1人)だった。
・5月31日時点での累積感染者数は、東京都:5,236人(0.038%)、大阪府:1,783人(0.02%)、宮城県:88人(0.004%)だった。
・上記を踏まえると、各自治体の抗体保有者は累積感染者数と比較すると多いが、依然として大半の人が抗体を保有していなかった。
・モコバイオ社の試薬による測定値は参考値として記載されており、それぞれ、東京都:1.07%、大阪府:1.25%、宮城県:1.20%だった。
なお、厚生労働省は「本事業は国全体として過去に新型コロナウイルスに感染した人の割合を推定するものであり、個別に現在の感染を診断するための調査ではない。現時点でこれらの抗体の性質(体内での持続期間や、2回目の感染から守る機能があるかどうか)は確定していない」としている。
(ケアネット 土井 舞子)
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