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入浴中の熱中症が溺水を引き起こす?

提供元:ケアネット

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公開日:2018/09/06

 

 わが国では入浴に関連する突然の心停止がしばしば起こる。今回、慶應義塾大学/東京歯科大学市川総合病院の鈴木 昌氏らの前向き横断観察研究から、非致死的イベントを含む事故が頻繁に発生していること、また体温上昇を伴う、機能障害による意識障害と昏睡が、キーとなる症状であることがわかった。本研究の結果から、お湯に浸水中の熱中症が溺水を引き起こすことが示唆されるという。Internal Medicine誌オンライン版2018年8月24日号に掲載。

 著者らは、東京都、佐賀県、山形県において、2012年10月~2013年3月に前向き横断観察研究を実施した。緊急医療システムの起動が入浴関連であると救急隊員が認識した場合にイベントを本研究に登録し、救急隊員および担当医から交付されたサーベイランスカードを収集した。

 主な結果は以下のとおり。

・本研究で計4,593イベントが登録された(心停止1,528例、救助が必要な生存者935例、急性疾患1,553例、外傷577例)。
・救助が必要および急性疾患の生存者の主症状として、器質的疾患のない意識障害および昏睡が認められた。
・急性冠症候群および脳卒中の診断はまれであった。
・生存者の30%は体温が38℃を超えていた。
・意識レベルは体温と有意に相関していた。
・救急隊員の報告では、顔が浴槽の湯に浸漬していた例は、突然の心停止で79%、生存者で18%であった。

(ケアネット 金沢 浩子)