オラパリブ、BRCA変異陽性乳がんにおける全生存期間の最新データを発表/AACR2018

提供元:
ケアネット

オラパリブ、BRCA変異陽性乳がんにおける全生存期間の最新データを発表/AACR2018のイメージ

 アストラゼネカ(本社:英国ケンブリッジ)およびメルク・アンド・カンパニー(本社:米国ニュージャージー州ケニルワース)は、2018年4月15日、米国がん研究会議年次集会(AACR2018)において、転移を有する乳がんにおけるオラパリブ(商品名:リムパーザ)の最終全生存期間(OS)の結果を示す第III相OlympiAD試験のデータを発表した。

 本試験は生殖細胞系列BRCA変異陽性(gBRCAm)HER2陰性転移乳がんにおいてオラパリブと化学療法(医師の選択によりカペシタビン、エリブリンまたはビノレルビンのいずれかを使用)を比較検討し、主要評価項目である無増悪生存期間(PFS)を達成した。

 AACRで発表された結果には、副次評価項目である全生存期間(OS)の最新結果が含まれている。本試験により統計学的に有意な差異を示していないが、OS中央値はオラパリブ治療群の19.3ヵ月に対し化学療法治療群は17.1ヵ月であった(HR:0.90、95%CI:0.66~1.23、p=0.513)。最終OSデータカットオフ時点において(64%maturity)、約13%の患者はオラパリブによる治療を継続していたが、化学療法を継続している患者はいなかった。

 事前に定義されたサブグループ解析の結果は、治療群間の統計学的有意差を示さなかった全体解析の結果と一貫していた。最大の差は化学療法を受けなかった転移患者に見られ、OS中央値の差はオラパリブ群において7.9ヵ月であった(HR:0.51、95%CI:0.29~0.90、名目p=0.02、中央値22.6ヵ月対14.7ヵ月)。

 オラパリブの安全性プロファイルは初回の解析時と一貫しており、治療期間の延長に伴う関連蓄積毒性は見られなかった。重篤な有害事象(Grade3以上)は、オラパリブ投与群患者の38%において報告されたのに対し、化学療法投与群では49.5%で報告された。

■関連記事
PARP阻害薬olaparib、既治療のBRCA乳がんの予後を改善/NEJM

(ケアネット 細田 雅之)

掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。)