てんかんおよび抗てんかん薬と重大な交通事故に関するコホート研究 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2018/04/19 てんかんや抗てんかん薬と、救急医療を必要とする重大な交通事故または死亡事故との関連性について、スウェーデン・リンショーピング大学病院のHelene E. K. Sundelin氏らが調査を行った。Neurology誌2018年3月27日号の報告。 スウェーデンレジストリを用いて、脳性麻痺または知的障害のない18歳以上のてんかん患者2万9,220例と、マッチした対照群26万7,637例を抽出した。本コホート研究では、重大な交通事故に関して、2006~13年までフォローアップを行った。てんかん患者と対照群の重大な交通事故リスクを分析するため、Cox回帰分析を用いた。てんかん患者の薬剤服用期間と非服用期間のリスクを比較するため、層別Cox回帰分析を用いた。調整は、世間的な地位、雇用、教育、居住エリア、フォローアップ開始前の精神疾患、向精神薬で行った。 主な結果は以下のとおり。 ・てんかん患者は、対照群と比較して、重大な交通事故リスクが高かった(ハザード比[HR]:1.37、95%CI:1.29~1.46)。 ・歩行者事故(HR:2.24、95%CI:1.69~2.97)、自転車事故(HR:1.68、95%CI:1.49~1.89)、自動車事故(HR:1.31、95%CI:1.19~1.44)のリスクが増加していた。 ・てんかん患者の間での分析で、抗てんかん薬の使用は、集団レベルの比較(HR:0.97、95%CI:0.85~1.11)または各個人内での比較(HR:0.99、95%CI:0.69~1.42)において、重大な交通事故リスクに影響しなかった。 著者らは「重大な交通事故は、てんかん患者においてより一般的に認められたが、このリスクは抗てんかん薬の使用とは無関係であった」としている。 ■関連記事 てんかんドライバーの事故率は本当に高いのか 自動車事故リスク、うつ病や抗うつ薬ではどうか てんかん診断後の自動車運転再開に関する研究 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Sundelin HEK, et al. Neurology. 2018;90:e1111-e1118. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 ブリーバラセタムが8年ぶりの新薬として登場、てんかん診療の今/ユーシービー 医療一般 (2024/10/15) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] リウマチ性多発筋痛症、セクキヌマブが有用/NEJM(2026/06/19) 新規診断AML、経口decitabine-cedazuridine+ベネトクラクスが有用/NEJM(2026/06/19) iPS細胞の心不全へのカテーテル投与、治験1例目を完了/Heartseed(2026/06/19) 病理像とゲノムをつなぐ空間統合解析の最前線/日本臨床腫瘍学会(2026/06/19) がん診療初心者でも学べる!楽しめる!第16回亀田総合病院腫瘍内科セミナー【ご案内】(2026/06/19) 自殺企図と関連する睡眠薬使用、状況や時間に応じてどう変化するか?(2026/06/19) 猛暑への長期曝露、認知症発症リスクを高める可能性(2026/06/19) 歯周病とMASLDの関連、女性で顕著――閉経前後で差(2026/06/19) [ あわせて読みたい ] 僕はなぜ医者になったのか? 医療行政マンを原点に帰らせたある出来事「総合医育成プログラム」インタビュー【ReGeneral インタビュー】第5回(2026/02/25) 合格直結!テスレクDigest(2025/07/18) キャリア中断後に見つけた 総合診療能力で専門性を強化する新しい診療スタイル【ReGeneral インタビュー】第4回(2026/02/05) 外科医のキャリア終盤に思い出した 何でも診られる医者への憧れ【ReGeneral インタビュー】第3回(2025/12/25) 50代半ばで精神科から一転・総合診療でへき地へ【ReGeneral インタビュー】第2回(2025/12/15) 「総合医育成プログラム」で広がる医師のキャリアと医療機関の未来【ReGeneral インタビュー】第1回(2025/11/24) スマートに進める治験/臨床研究~臨床研究中核病院に学ぶ~(2025/10/28) 第50回日本骨髄腫学会学術集会:独占インタビュー(2025/04/18) ASCO2025 まとめ(2025/06/02) かかりつけ医のためのがん患者フォローアップ(2025/06/13)