術後TAPの単回投与+持続注入追加の効果は?

術後鎮痛に腹横筋膜面(TAP)ブロックの単回投与が用いられているが、持続投与の有用性を検討した比較試験はこれまでなかった。米国・カリフォルニア大学サンディエゴ校のJustin W. Heil氏らは、腹部のヘルニア患者を対象に小規模な無作為化三重盲検プラセボ対照比較試験を行い、ロピバカイン(商品名:アナペイン)によるTAPブロックとして、術前単回注入にさらに術後持続注入を追加して有用性を検討した。その結果、効果がなかったことが示された。ただし著者は、「検出力が不足しているためさらなる研究が必要」とまとめている。Pain Medicine誌2014年11月号(オンライン版2014年8月19日号)の掲載報告。
本研究に登録されたのは、片側鼠径ヘルニア患者19例、臍ヘルニア患者1例、計20例であった。
術前、ロピバカイン0.5%(20mL)単回注入によるTAPを行ってカテーテルを留置。2群に無作為化した後、手術を行い、携帯用注入ポンプを用いてロピバカイン0.2%または生理食塩液を術後2日目の夜まで持続注入した。
疼痛(数値的評価スケールによる:0~10)ならびに経口オピオイドの使用などを術後0~3日目に評価し、術後day1の体動時痛を主要評価項目とした。
主な結果は以下のとおり。
・術後1日目の疼痛スコア(mean±SD)は、ロピバカイン投与群(10例)3.0±2.6、プラセボ群(10例)2.8±2.7であった(95%信頼区間:-2.9~3.4、p=0.86)。
・副次的評価項目も、両群間で有意差はなかった。
(ケアネット)
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