EGFR陽性NSCLCへのオシメルチニブ、変異の種類でCNS進行は異なる?

提供元:CareNet Academia

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公開日:2026/08/04

 

 脳転移を伴うEGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)患者を対象に、オシメルチニブによる1次治療を受けた場合の中枢神経系(CNS)進行が、EGFR遺伝子変異の種類別に比較された。その結果、EGFR遺伝子変異の種類によりCNS進行は異なり、atypical変異、L858R変異はCNS進行リスクが高かった。本研究結果は、Emily Miao氏(米国・メモリアルスローンケタリングがんセンター)らによって、Journal of Thoracic Oncology誌オンライン版2026年7月28日号で報告された。

主要評価項目はCNS進行までの期間

 本研究は、脳転移を伴うEGFR遺伝子変異陽性NSCLCで、1次治療としてオシメルチニブを投与された患者を対象とした多施設共同後ろ向き研究である。対象患者をEGFR遺伝子変異の種類(exon19欠失変異、L858R変異、atypical変異)で分類し、定位放射線手術(SRS)の有無でも分類した。主要評価項目はCNS進行までの期間とした。

atypical変異、L858R変異でCNS進行高リスク

 2016~24年に治療を受けた470例が抽出された。EGFR遺伝子変異の内訳は、exon19欠失変異が57%(268例)、L858R変異が33%(155例)、atypical変異が9.6%(45例)であった。

 主要評価項目のCNS進行の24ヵ月累積発生率は、exon19欠失変異群30%、L858R変異群47%、atypical変異群76%であり、3群間に有意差が認められた(p<0.001)。

 多変量解析ではexon19欠失変異と比較して、atypical変異(ハザード比:4.33、95%信頼区間:2.72~6.91)、L858R変異(同:1.68、1.27~2.23)のいずれもCNS進行リスクが高かった。

 初回治療としてのSRSは良好なCNS転帰と関連し、とくにatypical変異を有する患者集団で、ベネフィットが大きい傾向にあった。

CNS管理の個別化にEGFR変異情報が有用か

 著者らは、atypical変異やL858R変異を有する患者は、exon19欠失変異を有する患者と比較してCNS転帰が不良であり、EGFR遺伝子変異の種類の同定が、SRSによるベネフィットを得られる患者の選択に役立つ可能性が示唆されると結論付けた。