広範囲梗塞の患者にも経皮的脳血栓回収術の有効性が示された(解説:高梨 成彦 氏)-1500

提供元:臨床研究適正評価教育機構

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公開日:2022/03/16

本記事のコメンテーター

高梨 成彦( たかなし しげひこ ) 氏

東京都健康長寿医療センター 脳神経外科医長

ASPECTS 5点以下の大きな虚血コアを有する症例に対する、経皮的脳血栓回収術の有効性を示唆する後方視的研究はこれまでいくつか報告されている。本研究はランダム化比較試験で、主要評価項目である90日後のmRSが0~3であった患者の割合は内科治療群が13%であったのに対して、血管内治療群が31%と有意な予後改善効果が示された。虚血コアが大きいことで再開通後の出血が危惧されるところであるが、すべての頭蓋内出血こそ血管内…

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