ステントを捨てんといてな! 薬剤コーティングバルーンの好成績(解説:中川 義久 氏)-1074

薬剤コーティングバルーンは、ステント再狭窄病変や小血管への治療において有効とされてきた。血管径が十分に維持されたde-Novo病変を、バルーン拡張のみで終了することは、急性冠閉塞の危険性も高く再狭窄の懸念もあることから、金属製ステントの適応とされてきた。とくに薬剤溶出性ステント(DES)の成績向上とともに、DESの使用は確立したものと考えられていた。その確信に風穴を開けるような報告がLancet誌オンライン版2019年…
新規会員登録はこちら
中川 義久先生の他のコメント
尽きることのない話題PCI vs.CABG、FAME 3試験をめぐって(解説:中川義久氏) (2022/01/13掲載)
MASTER DAPT試験とその解釈、出血イベント定義の難しさ(解説:中川義久氏) (2021/10/21掲載)
永遠の命題PCI vs.CABG、SYNTAXスコアII 2020開発は、本当に進化か?(解説:中川義久氏)-1318 (2020/11/25掲載)
遺伝子型ガイドのP2Y12阻害薬選択は本当に無効なのか?(解説:中川義久氏)-1288 (2020/09/29掲載)
NSTEMIは、高齢者だからこそ積極的に治療を!(解説:中川義久氏)-1287 (2020/09/28掲載)
ISCHEMIA試験の解釈は難しい、試験への私見!(解説:中川義久氏)-1236 (2020/06/03掲載)
冠動脈ステントのポリマー論争に決着か?(解説:中川義久氏)-1196 (2020/03/03掲載)
令和の新時代にはベアメタルステント不要である(解説:中川義久氏)-1054 (2019/05/30掲載)
どないしたらええの? 心原性ショック伴う多枝病変AMI患者へのランダマイズ試験(中川義久 氏)-938 (2018/10/25掲載)
FAME2試験の5年追跡結果が発表、安定冠動脈疾患へのPCI施術の妥当性(中川義久 氏)-865 (2018/06/05掲載)
議論が続く多枝疾患患者への冠血行再建法、CABGかPCIか?(中川義久 氏)-829 (2018/03/21掲載)
シェイクスピア答えてくれ!「IIb or not IIb, that is a question!」(中川義久 氏)-784 (2017/12/20掲載)
目がテン! 最新DESのストラットは髪より細い! 進化する金属製DESを科学する(中川義久 氏)-734 (2017/09/25掲載)
溶けて消えるステントを消しても良いのか?消さないためになすべきこと(中川義久 氏)-707 (2017/08/07掲載)
知ってますか?「derivation」と「validation」の意義と違い(解説:中川 義久 氏)-661 (2017/04/07掲載)
NEJM誌は時に政策的、反トランプ的な米国エスタブリッシュメント層を代弁する立ち位置(解説:中川 義久 氏)-641 (2017/02/10掲載)
登録に手間取ったEXCEL試験からLMT病変の治療戦略を深読みする(解説:中川 義久 氏)-612 (2016/11/22掲載)
NORSTENT試験:人は冠動脈のみにて生くるものにあらず(解説:中川 義久 氏)-594 (2016/09/21掲載)
試みない後悔よりも、試みる勇気を持て、高齢者へのPCI(解説:中川 義久 氏)-490 (2016/03/04掲載)
足場の足場固めをしたABSORB III試験(解説:中川 義久 氏)-443 (2015/11/03掲載)
デブと呼んでごめんね! DEB改めDCB、君は立派だ(解説:中川 義久 氏)-419 (2015/09/30掲載)
FFRの賞味期限と消費期限を知っていますか?(解説:中川 義久 氏)-420 (2015/09/30掲載)
BEST試験、批判する資格は私にはありません!~言うは易く行うは難し~(解説:中川 義久 氏)-347 (2015/04/20掲載)
CABGに内在する新規心筋梗塞発生抑制効果は疑いない(解説:中川 義久 氏)-348 (2015/04/20掲載)
DAPT試験を再考、より長期間(30ヵ月)のDAPTは必要か?(解説:中川 義久 氏)-299 (2015/01/08掲載)
BIOSCIENCE試験:成熟期に入った金属製薬物溶出性ステント、今後の注目点は超長期的な成績か(解説:中川 義久 氏)-275 (2014/11/11掲載)
DES後のDAPT継続期間は短期間をベースに、高リスクの患者では症例ごとのオーダーメイド医療か(解説:中川 義久 氏)-241 (2014/09/18掲載)
われわれはOPIMIZE試験の結果を日本の実臨床にオプティマイズできるか?(コメンテーター:中川 義久 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(161)より- (2013/12/12掲載)
「AMI急性期のPCIは責任病変だけにしろ!」と私は教えられました(コメンテーター:中川 義久 氏)-CLEAR! ジャーナル四天王(133)より- (2013/09/27掲載)
〔CLEAR! ジャーナル四天王(63)〕 SYNTAX試験の5年追跡結果、CABGのPCIに対する優位性が確認されるも、全死亡・脳卒中に有意差なし (2013/03/06掲載)
〔CLEAR! ジャーナル四天王(23)〕 STEMIにプライマリPCIが有効、秋の夜長に想うこと (2012/10/01掲載)
〔CLEAR! ジャーナル四天王(15)〕 軍配はあがった、DES対BMSの大一番、STEMIの土俵で! (2012/09/10掲載)
J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)とは

J-CLEAR(臨床研究適正評価教育機構)は、臨床研究を適正に評価するために、必要な啓発・教育活動を行い、わが国の臨床研究の健全な発展に寄与することを目指しています。
本企画では、J-CLEARの活動の一環として、CareNet.comで報道された海外医学ニュース「ジャーナル四天王」に対し、臨床研究の適正な解釈を発信します。
[ 最新ニュース ]

妊娠中のコロナワクチン2回接種、生後6ヵ月未満児の入院を半減/NEJM(2022/06/30)

持続性心房細動、線維化領域のアブレーション追加の有効性は?/JAMA(2022/06/30)

「エアコン28℃設定」にこだわらないで!医師が患者に伝えたい熱中症対策(2022/06/30)

熱中症の経験ありは35.7%、毎年経験は2.7%/アイスタット(2022/06/30)

医師の3割がガイドライン無料化を希望/1,000人アンケート(2022/06/30)

高齢者の多疾患罹患とうつ病に関する性差(2022/06/30)

多発性骨髄腫に対する二重特異性抗体薬teclistamabの有用性(MajesTEC-1)/ASCO2022(2022/06/30)
本記事のコメンテーター
中川 義久( なかがわ よしひさ ) 氏
滋賀医科大学 循環器内科 教授
J-CLEAR評議員