新型インフルエンザの地域感染発生の突き止め方:イギリス 最終更新:2009/10/02 ジャーナル四天王 イギリス、バーミンガムのHealth Protection Agency Realtime Syndromic Surveillance TeamのAlex J Elliot氏らは、今般の新型インフルエンザ(いわゆる豚インフル、A/H1N1)の、イギリスにおける最初の地域感染を突き止めるため、2つのモニタリング方法について評価を行った。1つは、風邪症状あるいはインフルエンザ症状もしくは両方の症状を有し、NHSの健康電話サービスを利用した患者から同意提供を受けた自己検体からの感染結果。もう1つは、Health Protection Agency(HPA)地方マイクロバイオロジー研究室で、インフルエンザ疑い症例に対する臨床アルゴリズムに従い検査が行われた患者検体からの感染結果である。結果報告は、BMJ誌2009年9月12日号(オンライン版2009年8月27日号)にて掲載されている。
医療従事者の新型インフルエンザワクチン接種希望は50%以下:香港 最終更新:2009/10/02 ジャーナル四天王 香港大学のJosette S Y Chor氏らは、香港の医療従事者を対象に、プレパンデミックの新型インフルエンザワクチン接種(インフルエンザA型のH5N1またはH1N1)に対する意向について、アンケート調査を行った。調査の目的は、医療従事者の接種希望が、WHO(世界保健機構)が発する警戒レベルによってどれぐらい変化するかを評価することにあったが、警戒レベルによって大きく変わるということはなく、総じて低調だったと報告している。BMJ誌2009年9月12日号(オンライン版2009年8月25日号)より。
ヒュミラ、国内においてクローン病に関する効能・効果を追加申請 最終更新:2009/10/02 医療一般 アボット ジャパン株式会社とエーザイ株式会社は30日、国内で共同開発を進めてきたヒト型抗ヒトTNFモノクローナル抗体「ヒュミラ皮下注40mg シリンジ0.8mL」(一般名:アダリムマブ)について、クローン病に関する効能・効果の追加申請を行ったことを発表した。国内においては、関節リウマチ(2008年4月製造販売承認取得)、尋常性乾癬および関節症性乾癬(2007年9月申請)に続き3番目の効能・効果を追加する申請となる。
関節リウマチに伴う関節破壊の抑制などを効能とした「RoACTEMRA」の承認を欧州で申請 最終更新:2009/10/02 医療一般 スイス・ロシュ社は9月30日、関節リウマチ(RA)患者の関節破壊の進行の抑制および身体機能の改善について、RoACTEMRAの適応拡大の承認申請を欧州医薬品庁に行ったことを発表した。
メルクメジンの使用成績調査を発表 最終更新:2009/10/02 医療一般 マイラン製薬株式会社は9月30日、慢性腎不全用剤「メルクメジン」(球形吸着炭製剤)の使用成績調査を実施し、その調査結果を発表した。
水素を含んだ水の脳神経疾患(パーキンソン病モデル)に対する飲用効果を確認 最終更新:2009/10/02 医療一般 パナソニック電工株式会社と九州大学大学院薬学研究院は9月29日、水素を含んだ水をあらかじめ飲用することにより、活性酸素が原因で起こると考えられているパーキンソン病等の脳神経疾患の予防と治療に有用である可能性を検証し、その結果を発表した。
2000年のHib感染による5歳未満死亡児、世界で推定37万1,000人 最終更新:2009/10/01 ジャーナル四天王 2000年にヘモフィルス・インフルエンザb型菌(Hib)への感染が原因で死亡した5歳未満児は、全世界で推定37万1,000人にも上ることがわかった。米国Johns Hopkins大学のJames P Watt氏らの調べで明らかになったもので、Lancet誌2009年9月12日号で発表した。Hibは小児の細菌性髄膜炎や肺炎などの大きな原因となっているが、予防接種でそのほとんどが予防できる。小児へのHibワクチン接種実施の徹底が急務のようだ。
10~24歳の青少年の死因は、交通事故死が最も多い 最終更新:2009/10/01 ジャーナル四天王 世界の10~24歳の死因について調べたところ、交通事故による死亡が最も多く、男性で14%、女性では5%を占めていた。その他の死亡で顕著なのは、暴力事件による死因(男性で12%)、自殺(全体の6%)があった。女性の死因で一番多いのは、妊産婦死亡で全体の15%を占めた。エイズウイルスへの感染や結核による死亡は全体で11%だった。調査を行ったのは、オーストラリア・王立小児病院のGeorge C Patton氏らで、Lancet誌2009年9月12日号で発表している。近年、青少年期の健康を取り巻く状況が著しく変化しているにもかかわらず、全世界の青少年の死因に関する調査は初めて行われたという。
喘息の子どもを持つ母親の2人に1人が、子どもの服薬に困難を感じている 最終更新:2009/10/01 医療一般 1~2歳の喘息の子どもをもつ母親の2人に1人は、少なくとも1週間に1回以上は「子どもに薬をのませるのが困難だ」と感じているという。これは、万有製薬株式会社が、喘息をもつ幼児の母親を対象に、小児喘息治療薬の服薬に関する意識と実態について行ったアンケート調査の結果から得られた回答である。結果は29日に発表された。
アロマシンを使用するIES試験の長期フォローアップでも生存ベネフィット維持 最終更新:2009/10/01 医療一般 ファイザー株式会社は29日、独ファイザー社が「インターグループ・エキセメスタン・スタディ(IES試験)」の長期データを発表したことを報告した。
抗がん剤レゴラフェニブ、腎細胞癌に対する第II相臨床試験で、患者の81%に有効 最終更新:2009/10/01 医療一般 独バイエル・シエーリング・ファーマ社は29日、有望な経口マルチキキナーゼ阻害剤レゴラフェニブ(regorafenib、BAY73-4506)の第II相臨床試験結果を発表した。同社の日本法人であるバイエル薬品が報告した。
新型インフルエンザH1N1ワクチン「Pandemrix」にCHMPが肯定的見解 承認勧告も 最終更新:2009/10/01 医療一般 英国グラクソ・スミスクラインplcは29日、2009年9月25日にGSKの新型インフルエンザ(H1N1)候補ワクチンであるアジュバント(免疫増強剤)添加ワクチン「Pandemrix」の認可に向けた肯定的見解と承認勧告を欧州医薬品委員会(CHMP)より受けたことを発表した。同ワクチンの適応症は2009年新型インフルエンザ(H1N1)の予防。
プロトンポンプ阻害型抗潰瘍剤パリエット、日本における非びらん性胃食道逆流症の効能・効果の追加を申請 最終更新:2009/10/01 医療一般 エーザイ株式会社は29日、プロトンポンプ阻害型抗潰瘍剤「パリエット」(一般名:ラベプラゾールナトリウム)について、日本における非びらん性胃食道逆流症の効能・効果の追加を申請したと発表した。
HCV抗体検出試薬「エクルーシス試薬 Anti-HCV」発売 最終更新:2009/10/01 医療一般 ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社は、C型肝炎ウイルス(以下、HCVと略す)抗体検出試薬「エクルーシス試薬Anti-HCV」が、2009年1月14日付で医薬品の製造販売承認を取得したことを受け、10月1日に発売する。
アリムタ注射用100mg発売 最終更新:2009/10/01 医療一般 日本イーライリリー株式会社は、9月24日より、代謝拮抗性悪性抗悪性腫瘍剤「アリムタ注射用100mg」(一般名:ペメトレキセドナトリウム水和物)の販売を開始した。
炎症マーカーCRP測定試薬「スポットケム i-Line CRP」発売 最終更新:2009/10/01 医療一般 アークレイ株式会社は28日、診療所やクリニック向けに炎症マーカーCRPの測定試薬 スポットケム i-Line CRP(アイライン シーアールピー)を9月28日に発売した。これは、同社が2008年9月に発売した迅速検査装置スポットケム IL SL-4720の新しい専用試薬となり、従来のインフルエンザの簡易検査に加え、CRPを追加することで医療機関の感染症診断に対応できるという。
関節機能改善剤SUPARTZ 米国で変形性肩関節症の適応症追加を承認申請 最終更新:2009/10/01 医療一般 生化学工業株式会社は28日、米国で販売している関節機能改善剤「SUPARTZ」について、2009年9月25日(米国現地時間)に変形性肩関節症の適応症追加の承認申請書をFDA(米国食品医薬品局)に提出したと発表した。
多発性硬化症のnatalizumab療法後に発症した進行性多巣性白質脳症 最終更新:2009/09/30 ジャーナル四天王 本報告は、多発性硬化症でnatalizumab療法を受けていた患者が発症した、進行性多巣性白質脳症についての短信。natalizumabの排出を促すため血漿交換療法を行った3週間後、免疫再構築症候群が発現し、神経症状が悪化したが、ステロイドパルス療法により数週間後に改善した。報告は、ドイツ・ルール大学のWerner Wenning氏らの研究グループによる。NEJM誌2009年9月10日号より。
急性冠症候群に対するticagrelor対クロピドグレル 最終更新:2009/09/30 ジャーナル四天王 新規抗血小板剤ticagrelorは、アデノシン二リン酸レセプター(ADP)のP2Y12を選択的に阻害する経口薬として、クロピドグレルよりも、すみやかな作用と顕著な血小板抑制作用があるとされる。本論は、急性冠症候群患者を対象とした、両剤の効果と有害イベント発生率を比較する第III相臨床試験PLATO試験の報告。NEJM誌2009年9月10日号(オンライン版2009年8月30日号)で掲載された。
腎移植前脳死ドナーへの低用量ドーパミン投与で、移植後の透析回数が減少 最終更新:2009/09/29 ジャーナル四天王 腎移植前に、脳死状態のドナーに対し低用量ドーパミンを投与することで、レシピエントの腎移植後の透析必要回数が減少する。これは、ドイツMannheim大学のPeter Schnuelle氏らが、264人のドナーについて行った、多施設共同無作為化オープンラベル試験で明らかにしたもので、JAMA誌2009年9月9日号で発表した。海外では腎移植は、脳死状態のドナーから行われる場合が一般的だが、そのため、腎移植片が移植前に多くの損傷を受けてしまうという問題があった。