HER2陽性胆道がんに対するzanidatamabの有用性(HERIZON-BTC-01)/ASCO2023
HER2陽性胆道がんに対する抗HER2二重特異性抗体zanidatamabの有用性に関するデータが、米国臨床腫瘍学会年次総会(2023 ASCO Annual Meeting)において、米国・MDアンダーソンがんセンターのShubham Pant氏から発表された。
zanidatamabはHER2の細胞外部位のドメイン2とドメイン4に同時に結合する新規の二重特異性抗体であり、HER2の二量体形成の強力な抑制作用が示されている。今回の発表はアジアを中心に行われた国際共同の第IIb相試験HERIZON-BTC-01の結果である。
・対象:ゲムシタビン含有レジメンの治療歴を有する局所進行または転移のあるHER2陽性胆道がん
・介入:HER2のIHC2+、3+症例(コホート1)
HER2のIHC0と1+症例群(コホート2)
zanidatamabは20mg/kgを2週間隔で投与し、2週間休薬の4週間サイクルで点滴した
・評価項目:
[主要評価項目]独立評価委員会によるコホート1の奏効率
[副次評価項目]奏効期間(DOR)、病勢コントロール率(DCR)、無増悪生存期間(PFS)、安全性など