サイト内検索|page:1733

検索結果 合計:35100件 表示位置:34641 - 34660

34641.

医薬品と栄養補助食品の相互作用に関するデータベースを作成

小林製薬株式会社は、医薬品と栄養補助食品の相互作用に関するデータベースを作成し、2008年5月1日より顧客対応を開始した。医薬品24,718種(漢方薬を除くOTC医薬品と医療用医薬品)と小林製薬が発売する栄養補助食品157種を収載しているとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/0878/index.html

34642.

【トピック】健康リスクの性差は子どもの時から始まる!?

性差による健康リスクは子どもの時にすでに始まっているようだ。米医学誌「Circulation」に掲載された研究によれば、男児の心疾患リスク増大等が10代から見られるという。ミネソタ州の児童507人を対象とした研究結果によれば、11歳から19歳の間で、トリグリセライド(TG)値が男児では増大し、女児では減少することがわかった。さらにHDLコレステロール値が男児では減少し、女児では増大。血圧は男女ともに上昇がみられたが、男児の方がより大きく上昇した。ただ、こうした性差による健康リスクも肥満などの危険因子によって変ることは間違いない。詳細はアブストラクトへhttp://circ.ahajournals.org/cgi/content/abstract/117/18/2361

34643.

リピトールの高用量投与群、慢性腎臓病患者の心臓発作および脳卒中発症リスクを低下

米国ファイザー社は、心疾患を有する慢性腎臓病患者において、リピトール(アトルバスタチンカルシウム)80mg投与群が、リピトール10mg投与群と比較し、心臓発作および脳卒中発症リスクを32%低下させたと発表した。この解析は、5年間にわたるTreating to New Targets(TNT)試験の終了後に計画され、完了したもので、米国心臓病学会誌(JACC:Journal of the American College of Cardiology)に発表されている。TNT試験の主要評価項目は、主要な心血管疾患(心疾患による死亡、心臓発作(非致死的なもの)、心停止(蘇生が行われたもの)、および脳卒中(致死的または非致死的なもの)など)の低減。サブ解析では、標準的な腎機能測定法で中等度から重度に分類された慢性腎臓病患者3,107名を対象とした。リピトールは、80mgと10mgのいずれの用量でも忍容性は良好で、リピトール80mgは開始用量ではないが、慢性腎臓病患者におけるリピトール80mgの安全性は、TNT試験の全患者群で報告された安全性と同様であり、予期しない安全性に関する問題は認められなかった、とのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2008/2008_04_28.html

34644.

禁煙をサポートするウェブサイト「すぐ禁煙.jp」

ファイザー株式会社は、経口禁煙補助薬「チャンピックス錠」の発売に合わせて、禁煙にチャレンジしたい喫煙者の禁煙治療をサポートするウェブサイト「すぐ禁煙.jp」(http://sugu-kinen.jp)を2008年5月8日にオープンする。禁煙治療のシミュレーションや禁煙カウンター、医療機関検索などのメニューを用意。

34645.

【トピック】「食べ過ぎ」中毒がメタボを導く!?

アルコール中毒やニコチン中毒など、いろいろな中毒があるが、食べ過ぎも中毒が原因かもしれない。そして、それがメタボの原因かもしれない。医学誌「ニューロイメージ」に発表された研究によると、太っている人は通常よりも食べ物をみると脳が興奮しやすい状態にあるということが証明されたという。20代後半の肥満女性(BMI30~40)を対象に様々な食べ物の写真を見せて脳の反応をMRIで記録した結果、肥満女性はお菓子や肉など高カロリー食を見せたときに、脳のいくつかの部位がより強く活性化されたとのこと。一方、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に4月14日掲載された研究によれば、メタボリックシンドロームの原因は肥満でなく過食にあると指摘されている。食べ過ぎ → 中毒 → 過食 → メタボリックシンドロームこんな図式が浮かび上がってくる。様々な調査でメタボに対する意識は高いものの(約半数)、対策をしていないと出ているが、脳から変えていく必要があるということだろう。関連記事●「太っている人は食べ物を見ると興奮する」と発表されるhttp://news.ameba.jp/special/2008/04/13227.html●メタボリックシンドロームの原因は肥満でなく過食http://health.yahoo.co.jp/news/detail/?idx0=w20804253●肥満解消が必要と思っても、4割は何もしていないhttp://www.carenet.com/news/det.php?nws_c=2492●約半数が「自分はメタボ」と自覚 http://www.carenet.com/news/det.php?nws_c=2684

34646.

40歳以上男性の2人に1人、女性は5人に1人がメタボリック

2006年度「国民健康・栄養調査」によると、40~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームが強く疑われる又は予備群と考えられることがわかった。強く疑われる者(該当者)の比率は、男性24.4%、女性12.1%、予備群と考えられる者の比率は、男性27.1%、女性8.2%だった。該当者は約960万人、予備軍は約980万人、合わせて約1,940万人に上る。そのほか、糖尿病が強く疑われる人は約820万人。糖尿病の可能性が否定できない人は約1,050万人、合わせて約1,870万人と推定。また、高血圧症有病者は約3,970万人。正常高値血圧者は約1,520万人、合わせて約5,490万人と推定されている。詳細は「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)へhttp://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/04/h0430-2.html

34647.

毛巣瘻の術後創には一次閉鎖術か開放ドレナージか

若年成人男性の罹患率が高い毛巣瘻の治療方針をめぐって、外科手術後の創傷治癒に要する期間と再発率について議論が分かれている。そこで術後創傷を縫合する一次閉鎖術と、開放ドレナージ術との両治療法効果を判定するため、無作為化試験のシステマティックレビューとメタ解析が、アバディーン王立病院外科(英国)Iain J D McCallum氏らのグループによって行われた。BMJオンライン版2008年4月7日号、本誌2008年4月19日号より。14歳以上の毛巣瘻患者をシステマティックレビューで無作為抽出レビュー・解析対象の無作為化試験は、コクラン比較試験レジスタ、コクラン創傷群レジスタ、Medline(1950~2007)、Embase、CINAHL文献データベースから抽出され、14歳以上の毛巣瘻患者で、外科的療法を受けた者が無作為抽出された。主要評価項目は、開放ドレナージ療法と一次創閉鎖療法のそれぞれについて、治癒に要した日数、手術部位感染症発症率および再発率。二次評価項目は、社会復帰に要した日数、合併症およびその罹病率、コスト、入院期間、創傷癒合率。また、閉鎖療法が選択された症例では、正中閉鎖と側方閉鎖のどちらが最適かを比較検討した。一次閉鎖術は治癒は早いが高い再発率が代償となる本研究には18の治験(n=1,573)が選択された。開放ドレナージと一次閉鎖術の比較が行われたのは、このうち12治験。治癒に要した期間は一次閉鎖術のほうが短かった。手術部位の感染症発生率に差はなかったが、再発率は開放ドレナージのほうが低かった(0.66、95%信頼区間:0.42~0.26)。なお14例で、再発予防のため開放ドレナージが行われた。外科的縫合手技(正中閉鎖と側方閉鎖)の比較は6治験対象で行った。その結果、正中閉鎖は側方閉鎖より治癒に要する期間が長いこと(平均差5.4日、95%信頼区間:2.3~8.5)に加えて、感染率も高く(相対危険度4.70、95%信頼区間:1.93~11.45)、再発リスクも高かった(ピート・オッズ比:4.95、95%信頼区間:2.18~11.24)。9例は手術部位感染症予防のために側切開の手技が行われ、さらに11例が再発予防の治療が必要とされた。これらからMcCallum氏は、「開放ドレナージより一次閉鎖術のほうが短期間に治癒する。しかし再発リスクの増加は避けられない」とし、また「正中閉鎖よりも側方閉鎖のほうが優位なのは明らかだ。毛巣瘻治療で外科的オプションが適当と思われる場合は、側方閉鎖を標準治療とすべき」とまとめている。

34648.

クラスター無作為化試験の内的妥当性は改善しているようだ

グループ・集団を無作為化して行われるクラスター無作為化試験は、保健サービス分野で介入の妥当性を調査するのに必須とされる。しかし、グループ構成がナーシングホームからであったり一般開業医からであったりといった違いがある。統計学者は設定デザインや解析法等の妥当性、特に盲検化について評価することの重要性を強調するが、研究者は必ずしもその点に留意していない。Barts and The London School of Medicine and Dentistry(英国)Sandra Eldridge氏らは、最近発表された34の治験(医学雑誌7誌で発表分)をレビューし、その内的妥当性、外的妥当性について評価を行った。BMJオンライン版2008年3月25日号、本誌2008年4月19日号より。医学雑誌7誌で発表された34試験をレビューMedlineを利用して行われたレビューの対象試験は、2004~2005年に医学雑誌7誌(「British Medical Journal」「British Journal of General Practice」「Family Practice」「Preventive Medicine」「Annals of Internal Medicine」「Journal of General Internal Medicine」「Pediatrics」)で発表された34治験。各治験の内的妥当性(サンプルサイズ、解析法、参加者の同定方法および集め方、盲検化について)と、外的妥当性(クラスターの適格性、クラスターの構成要因、クラスターを普遍化できる可能性、医療提供者の介入に対する実行可能性および受容性)が評価された。内的妥当性は改善、外的妥当性はまだあまり留意されていないサンプルサイズの妥当性が確認されたのは21治験(62%)、解析法については30治験(88%)で妥当性が評価できた。患者の集め方と同定法に関しては、約4分の1の治験に、偏りがある可能性が認められた。盲検化が妥当だったのは19治験(56%)、アウトカム対象者(outcome assessors)が盲検化されていたのは15治験(44%)だった。一方で、外的妥当性の評価項目のうち、クラスター普遍化の可能性は半分に満たなかった。また介入の実現可能性と許容性に関しては5分の2で妥当性が確認できなかった。Eldridge氏は、「内部妥当性(例えばサンプルサイズや解析法)については、改善がみられるが、盲検化は必ずしも妥当に行われているとは言えない。内部妥当性に問題があるのは、参加者が集まりにくい試験のようだ。外部妥当性は、介入の質を判断するのに内的妥当性同様重要と思われるが、現状ではあまり留意されていない」とまとめた。

34649.

肺塞栓症の除外には、マルチスライスCTを用いれば超音波検査は不要

 肺塞栓症(PE)の診断では、Dダイマー(DD)測定とマルチスライスCT(MSCT)検査を実施すれば、下肢静脈超音波(US)を行う必要はないことが、スイスGeneva大学病院脈管/止血学のMarc Righini氏らが行った研究で明らかとなった。MSCTは肺区域・亜区域血管の可視化に優れるという。最近の大規模試験では、PEに対する感度は83%にすぎないが、PEの臨床的な疾患確率が低い症例における陰性的中率は95%、中等度の症例では89%と報告されている。Lancet誌2008年4月19日号掲載の研究。DD+MSCTのDD+US+MSCTに対する非劣性を検証 研究グループは、PEを除外するにはDD+MSCTで十分か、それともDD+US+MSCTを行う必要があるかという問題を解決するために、DD+MSCTの非劣性を検証する多施設共同無作為対照比較試験を実施した。 対象は臨床的にPEが疑われた1,819例で、DD+US+MSCT群に916例が、DD+MSCT群には903例が無作為に割り付けられた。改訂Genevaスコアで臨床的疾患確率が低い~中等度と判定された症例はDDを測定し、高いと判定された症例はDDを測定せずに画像検査が行われた。検査でPE陰性と診断された症例についてさらなる調査を行った。 主要評価項目は、診断検査でPEが除外され治療が行われなかった症例における3ヵ月後の静脈血栓塞栓症の発症リスクとした。アウトカム評価を行う研究者には割り付け状況をブラインドし、per protocol解析を行った。3ヵ月静脈血栓塞栓リスクは両群で同等 intention-to-treat解析によるPEの発症率は両群で同等であった[DD+US+MSCT群:20.6%(189/916例)、DD+MSCT群:20.6%(186/903例)]。 DD+US+MSCT群の855例、DD+MSCT群の838例に関するper protocol解析では、3ヵ月静脈血栓塞栓リスクは同等であった[DD+US+MSCT群:0.3%(2/649例、95%信頼区間:0.1~1.1)、DD+MSCT群:0.3%(2/627例、95%信頼区間:0.1~1.2)]。 DD+US+MSCT群の574例のうち、USにより53例(9%)に深部静脈血栓がみつかり、これらの症例にはMSCTは施行されなかった。 Righini氏は、「PEの除外において、DDとMSCTを併用する診断戦略の安全性および有効性は、DD測定後にUSとMSCTを実施する診断法と同等である」と結論し、「DD+MSCT群では、平均コストがPP解析で24%、ITT解析で21%削減された。CTが禁忌の症例にはUSが使用できる」と指摘している。

34650.

prasugrelのステント血栓症抑制効果はクロピドグレルよりも優れる

冠動脈ステント留置術を受けた急性冠症候群(ACS)における抗血栓薬prasugrelのステント血栓症の予防効果はクロピドグレル(国内商品名:プラビックス)よりも優れることが、TRITON TIMI 38試験のサブ解析で明らかとなった。Harvard大学医学部循環器科のStephen D Wiviott氏がLancet誌2008年4月19日号(オンライン版2008年4月2日号)で報告した。ACSにおける冠動脈ステント留置術の施術成功率および再狭窄低下効果はバルーン血管形成術よりも優れるが、ステント血栓症などの血栓性合併症が増加する可能性が指摘されている。TRITON TIMI 38試験ではすでにprasugrelの有意な虚血性イベント低下効果が確認されている。ステント留置術施行ACS例に抗血栓療法を実施、心血管死などを評価解析の対象となったのは、TRITON TIMI 38試験に登録された中~高リスクのACSのうち、無作為化後に少なくとも1つの冠動脈ステントを留置された症例であり、ステントのタイプによりさらなるサブグループに分類した。無作為化後、できるだけ早期に負荷量(prasugrel 60mg、クロピドグレル300mg)を投与したのち、維持療法(それぞれ10mg/日、75mg/日)を行った。全例がアスピリンの投与を受けた。治療期間は最短でも6ヵ月とし、最長15ヵ月とした。無作為割り付けの際にステントのタイプによる層別化は行わなかった。主要評価項目は、心血管死、非致死的心筋梗塞、非致死的脳卒中の複合エンドポイントとした。ステント血栓症はAcademic Research Consortiumの定義により評価し、intention-to-treat解析を行った。複合エンドポイント、ステント血栓症発症率ともにprasugrel群が有意に低値1万2,844例が少なくとも1つのステントを留置された。そのうち薬物溶出ステント(DES)のみを留置されたのが5,743例(prasugrel群:2,865例、クロピドグレル群:2,878例)、ベアメタルステント(BMS)のみは6,461例(それぞれ3,237例、3,224例)であり、640例は両ステントが留置された。prasugrel群の複合エンドポイントは、全ステント留置術施行例[9.7% vs 11.9%、ハザード比(HR):0.81、p=0.0001]、DES留置例(9.0% vs 11.1%、HR:0.82、p=0.019)、BMS留置例(10.0% vs 12.2%、HR:0.80、p=0.003)のいずれにおいてもクロピドグレル群よりも有意に低値を示した。ステント血栓症を発症した症例の89%(186/210例)が死亡あるいは心筋梗塞をきたした。prasugrel群のステント血栓症の発症率は、全ステント留置術施行例(1.13% vs 2.35%、HR:0.48、p=0.0001)、DES留置例(0.84% vs 2.31%、HR:0.36、p=0.0001)、BMS留置例(1.27% vs 2.41%、HR:0.52、p=0.0009)のいずれにおいてもクロピドグレル群よりも有意に低かった。Wiviott氏は、「prasugrel+アスピリンによる強化抗血栓療法は、ステント血栓症を含む虚血性イベントの発症率がクロピドグレル+アスピリン療法よりも低かった。これらの知見はステントのタイプにかかわらず強い有意差を示し、冠動脈ステント留置例における強化抗血栓療法の重要性が確認された」と結論している。(菅野守:医学ライター)

34651.

経口2型糖尿病治療薬「ビルダグリプチン」国内で承認申請

 ノバルティス ファーマ株式会社は、4月23日、経口2型糖尿病治療薬「ビルダグリプチン(一般名)」(開発コード:LAF237)について、製造販売承認の申請を行ったと発表した。 ビルダグリプチンは、Galvusの製品名で欧州連合(EU)をはじめ世界39カ国で承認されている(2008年2月14日現在)。詳細はプレスリリースへhttp://www.novartis.co.jp/news/2008/pr20080424.html

34652.

片頭痛治療薬「アマージ」発売

グラクソ・スミスクライン株式会社は、4月18日付で片頭痛治療薬「アマージ錠2.5mg」(一般名:ナラトリプタン塩酸塩)の販売を開始した。国内のトリプタン系薬剤のなかで最も半減期が長く、投与後24時間にわたって頭痛を改善する。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2008_01/P1000474.html

34653.

補助療法、生存率改善はパクリタキセル週1回投与に軍配

の標準的化学療法後に用いられる2種類のタキサン系薬剤(ドセタキセルとパクリタキセル)による補助療法は、週1回投与と3週に1度の投与ではどちらの有効性が高いのか? 検証作業に当たっていた米国Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)のJoseph A. Sparano氏らによる報告がNEJM誌2008年4月17日号で掲載された。転移性乳の女性4,950例を調査研究は、乳女性のうち腋窩リンパ節転移が陽性か、リンパ節転移は陰性だがリスクの高い患者4,950例を対象に実施された。患者は無作為化された後、まずドキソルビシン(国内商品名:アドリアシン)とシクロホスファミド(エンドキサン)静脈内投与を3週に1度4サイクル行い、引き続き、パクリタキセルまたはドセタキセルを、3週に1度4サイクル静脈内投与する群と、週1回12サイクル静脈内投与する群に割り付けられた。主要エンドポイントは無病生存率。HER2陰性、エストロゲン受容体陽性でも効果パクリタキセルを3週に1度投与する標準的な用法の群と比べて、無病生存のオッズ比はそれぞれ、パクリタキセル週1回投与群は1.27(P = 0.006)、ドセタキセル3週に1度投与群は1.23(P = 0.02)、ドセタキセル週1回投与群は1.09(P = 0.29)だった。いずれもオッズ比は1以上で、実験的治療群が支持される結果となった。また、標準用法群に比べてパクリタキセル週1回投与のほうが、生存率が改善していた(オッズ比1.32、P = 0.01)。サブグループ(HER2陰性)解析の結果では、エストロゲン受容体が陽性でも、パクリタキセル週1回投与によって無病生存率と全生存率に同様の改善が見られた。パクリタキセル週1回投与群では、同剤の3週に1度投与群に比べてグレード2、3、4の神経障害の発生頻度が高かった(27%対20%)が、研究グループは、「ドキソルビシンとシクロホスファミドによる標準的化学療法の後に補助療法としてパクリタキセルを週1回投与することは、乳女性の無病生存と全生存率を改善する」と結論付けている。(武藤まき:医療ライター)

34654.

超未熟児への集中治療開始には在胎週数に加え4つの因子を加味すべき

超未熟児に対して集中治療を行うかどうかは議論の分かれるところであるが、大半は、在胎週数のみ(一般的に25週)に基づいて行われる。23~24週の場合は親の同意で開始、22週では“緩和ケア(comfort care)”が提供開始となるが、患児の予後に与える要因は単に在胎週数に限られるわけではなく他にもある。米国国立小児保健発達研究所の新生児臨床研究ネットワーク研究グループらは、どのような要因を考慮すべきかを、同ネットワークに登録する医療機関で生まれた乳児4,446例(在胎週数22~25週)を対象とした前向き研究で調査した。NEJM誌2008年4月17日号より。4,446例乳児を対象に前向き研究調査は、対象乳児4,446例の出生時または出生前に評価可能だった危険因子を、生存の可能性、重度神経発達障害を伴わない生存の可能性、18~22ヵ月時点での神経発達障害を伴わない生存の可能性と関連づけて評価する方法で行われた。対象乳児のうち人工換気による集中治療を受けていたのは3,702例(83%)だった。「ステロイド」「女児」「単胎」「出生体重」を加味すべき18~22ヵ月時点で転帰を判定した結果、49%が死亡、61%が死亡あるいは重度障害、73%が死亡あるいは障害を有していた(n=4,192例)。集中治療を受けた乳児を対象とする多変量解析の結果からは、死亡リスク、死亡または重度神経発達障害リスク、死亡またはすべての重度神経発達障害リスクの低下に関連する因子として、「出生前に副腎皮質ステロイド曝露」「女児」「単胎出生」「出生体重がより重い(100g加重ごと)」が明らかとなった。これらリスク因子は、在胎週数が1週間延長した場合でも変わらない。また転帰良好の可能性が同程度と推定された場合、女児のほうが男児に比べて集中治療を受ける頻度が少ないといったことも明らかとなったが、人工換気を受けた乳児の転帰予測は、在胎週数だけよりもこれら因子を伴う場合のほうが優れており、研究グループは、在胎週数に加えて、これら4つの因子を考慮することが、集中治療を行った場合に良好な転帰が得られるかどうかのより優れた予測が可能となると結論づけた。(武藤まき:医療ライター)

34655.

MC-1第3相試験、虚血再灌流障害抑制の有効性と安全性の評価得られず

冠動脈バイパス移植術(CABG)患者に対するピリドキサル5’-リン酸(MC-1)の投与が、心筋梗塞(MI)等周術期の合併症予防に効果があるかどうかを検証していたMEND-CABG II第3相試験の結果が発表された。JAMAオンライン版2008年4月1日号、本誌では2008年4月16日号で掲載されている。3ヵ国130施設で中~高リスク患者3023例を検証MC-1はプリン受容体阻害剤として作用することから、細胞内カルシウムのオーバーロードを予防して、虚血再灌流障害を抑制する効果が期待されており、第2相試験では、冠動脈バイパス移植術後の高リスク患者の死亡または心筋梗塞を減少させる可能性が示されていた。第3相試験では、冠動脈バイパス移植術を受ける患者に対して、手術直前から30日間にわたりMC-1を投与した場合の有効性と安全性の評価が行われた。2006年10月~2007年9月の間、米国、カナダ、ドイツの130施設でCABGを受けた中~高リスクの患者3,023例を対象に、MC-1(n=1,519)もしくはプラセボ(n=1,504)を投与(250mg/日)する多施設共同無作為二重盲検試験。主要な有効性転帰は心血管死または非致死性MIとし、その定義は、術後30日以内にクレアチンキナーゼ(CK-MB)が100ng/mL以上になるか、新規Q波の出現とした。術後4日目ではプラセボ群より高死亡率主要な有効性転帰は、MC-1群で9.3%(140/1,510例)、プラセボ群で9.0%(133/1,486例)で認められた(リスク比:1.04、95%信頼区間:0.83~1.30、P=0.76)。全原因死亡率は、術後4日目ではMC-1群のほうがプラセボ群より高かった(1.0%対0.3%、P=0.03)が、30日目では同程度だった(1.9%対1.5%、P=0.44)。術後8~24時間におけるCK-MB曲線(hours×ng/mL)でも、MC-1群とプラセボ群に差はなかった(中央値270対268、四分位数間領域:175~492対170~456、P=0.11)。Alexander氏らは「MC-1投与が、冠動脈バイパス移植術を受けた中~高リスク患者の非致死性心筋梗塞を減少させなかった」と結論づけている。(朝田哲明:医療ライター)

34656.

ST上昇型心筋梗塞患者への新たな治療戦略の模索:MULTISTRATEGY

経皮的冠動脈形成術(PCI)を受けるST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者への、アブシキシマブ療法とベアメタルステント留置の治療戦略は心イベントを減らすが、同様のベネフィットが、高用量ボーラスのチロフィバン療法で、またシロリムス溶出ステントを用いた場合で確認できるかどうか。MULTISTRATEGY(Multicentre Evaluation of Single High-Dose Bolus Tirofiban vs Abciximab With Sirolimus-Eluting Stent or Bare Metal Stent in Acute Myocardial Infarction Study)研究グループによる報告が、JAMAオンライン版2008年3月30日号、本誌4月16日号にて発表された。アブシキシマブ vs チロフィバン、ベアメタル vs シロリムス溶出ステントチロフィバンがアブシキシマブと同様の効果があるのかは確認されておらず、シロリムス溶出ステントはベアメタルステントに比べて、標的血管再建術のリスクを減らすとする一方で相反する結果が無作為化試験により報告されているためSTMI患者への留置は認められていない。研究グループは、これら効果を比較検討する非盲検2×2要因試験を行った。試験期間は2004年10月~2007年4月。イタリア、スペイン、アルゼンチンの16施設で、STEMIあるいは新規の左脚ブロックを呈した患者計745例が対象。患者は無作為に、チロフィバン群またはアブシキシマブ群に割り付けられ、さらにこれら患者をベアメタルステント群とシロリムス溶出ステント群に割り付けられた。主要評価項目は、薬剤比較は投与90分以内のST上昇改善の達成割合(9%絶対差、相対リスク0.89に相当する50%改善に達した割合を比較)、ステント比較は8ヵ月以内の主な心イベント発生率(全死亡、再梗塞、標的血管再建術に至った臨床イベント)。チロフィバンは同等、シロリムス溶出ステントは有意にリスク低下ST上昇改善は、アブシキシマブ群では83.6%(302/361例)で、チロフィバン群では85.3%(308/361例)で出現。相対リスクは1.020(95%信頼区間:0.958~1.086、非劣性に対するP<0.001)で、両剤の虚血性および出血性のアウトカムはほぼ同程度であることが認められた。また8ヵ月時点の主な心イベント発生率は、ベアメタルステント群で14.5%、シロリムス溶出ステント群では7.8%で(P=0.004)、主として標的血管再建術の低下がシロリムス溶出ステント群で際立っていた(10.2% vs 3.2%)。ステント血栓症の発生率は両群でほぼ同程度である。研究グループは「チロフィバンの効果はアブシキシマブに劣らず、シロリムス溶出ステントはベアメタルステントよりも有意に心イベントリスクを低下していた」と結論づけている。(朝田哲明:医療ライター)

34657.

プラミペキソール、むずむず脚症候群患者の睡眠障害を改善

日本ベーリンガーインゲルハイム社は、第60回米国神経学会議において非麦角系選択的D2受容体作動薬プラミペキソールによる治療が、レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)に伴う睡眠障害の改善に有益とするデータが示されたと発表した。投与12週間後、プラミペキソール群では睡眠障害スコアが52.5から27.8に改善したのに対し、プラセボ群では55.6から38.5にとどまった(プラミペキソール群 vs. プラセボ群 p=0.0001)。また、プラミペキソール群は、服薬初日の夜間から、通常の睡眠レベル近くまで改善した(24.5が正常値と考えられている)詳細はプレスリリースへhttp://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/08_0422.html

34658.

日本初の経口禁煙補助薬「チャンピックス錠」新発売

ファイザー社は、5月8日(木)にニコチン依存症の喫煙者に対する新しい禁煙補助薬「チャンピックス錠」(一般名:バレニクリン酒石酸塩)を発売すると発表した。チャンピックスは日本初の経口禁煙補助薬。既存の禁煙補助薬がタバコの代わりにニコチンを補充することによって禁煙に伴うイライラや集中できないといった離脱症状を軽減する「ニコチン代替療法」であるのに対し、チャンピックスは脳内のニコチン受容体に選択的に働き、離脱症状やタバコに対する切望感を軽減するとともに、喫煙による満足感を抑制する。詳細はプレスリリースへhttp://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2008/2008_04_22_02.html

34659.

パッチタイプの禁煙補助剤「シガノンCQ」、OTC医薬品として承認を取得

グラクソ・スミスクライン社は4月16日にパッチタイプの禁煙補助剤「シガノンCQ」が「禁煙時のイライラ・集中困難・落ち着かないなどの症状の緩和」の効能・効果をもつOTC医薬品として承認を取得したと発表した。OTC薬のパッチタイムの禁煙補助剤の承認は国内初となる。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2008_01/P1000475.html

34660.

「持続的な深い鎮静」が増加、安楽死は減少傾向に:オランダ

オランダでは、今世紀になって死期が近い患者に対する「持続的な深い鎮静」の施行率が増加していることが、医師を対象に実施された記述的研究で明らかとなった。死期が近づいた患者は苦痛を伴う症状を経験していることが多いという。終末期医療に関わる診療は「死に方」に影響を及ぼす可能性があるため、多くの患者と医師が複雑な決断に迫られている。Erasmus大学医療センター公衆衛生学のJudith Rietjens氏が、BMJ誌2008年4月12日号(オンライン版2008年3月14日号)で報告した。2005年の実施状況を調査、2001年と比較研究グループは、オランダにおける2005年の持続的な深い鎮静の実施状況を調査し、2001年のデータと比較した。本試験は、中央死亡登録に報告された死亡例から無作為に抽出したサンプルに関する質問票を用いた記述的研究である。死亡報告を行った医師に質問票を送付し、患者が死亡する前に行った医療上の決定について尋ねた。回答率は2005年が78%(6,860人)、2001年が74%(5,617人)であった。主要評価項目は、持続的な深い鎮静の背景因子(主治医、患者のタイプ、使用薬剤、投与期間、予測される余命短縮効果、緩和ケア専門医へのコンサルテーション)および安楽死の要請とした。5.6%から7.1%に増加、患者が多く、GPが治療するケース増える持続的な深い鎮静の施行率は、2001年の5.6%から2005年には7.1%に増加した。いずれの年も患者の占める割合がもっとも高かった(2001年:33%、2005年:47%)。また、一般医(GP)が治療を行うケースが増加する傾向が見られた。83%がベンゾジアゼピン系薬剤を使用しており、そのうち51%がモルヒネを併用していた。15%がベンゾジアゼピン系薬剤は使用せずにモルヒネを用いていた。持続的な深い鎮静を受けた患者の94%が、死亡までの投与期間が1週間以内であった。9%が事前に安楽死を申し出ていたが、その要請は履行されなかった。不履行の理由の多くは時間の不足であった。治療を行った医師のうち、緩和ケア専門医へのコンサルテーションを行っていたのは9%にすぎなかった。Rietjens氏は、「オランダでは、死期が近い患者に対する持続的な深い鎮静の施行率が増加していた」と結論し、「安楽死は減少しているが、持続的な深い鎮静は安楽死を望む傾向が強いサブグループで増加していた。緩和ケア専門医へのコンサルテーションが少なかったのは、このような治療を一般診療の一部とする認識が高まっていることを示唆する」と考察している。(菅野守:医学ライター)

検索結果 合計:35100件 表示位置:34641 - 34660