2型糖尿病治療薬アログリプチン、チアゾリジン系薬剤との併用効能追加とアクトスとの合剤を製造販売承認を申請

提供元:ケアネット

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公開日:2009/07/01

 

 武田薬品工業株式会社は29日、厚生労働省に、2型糖尿病治療薬アログリプチン(一般名、開発コード:SYR-322)について、チアゾリジン系薬剤との併用効能追加申請およびピオグリタゾン(一般名、製品名:アクトス)との合剤の製造販売承認申請を行ったことを発表した。

 今回の併用効能追加申請ならびに合剤の製造販売承認申請は、国内外におけるアログリプチンとアクトスの併用臨床試験結果に基づいて行われています。

 アログリプチンは、武田サンディエゴ株式会社(米国)が創製した1日1回投与のDPP-4阻害薬であり、インスリン分泌を高めるホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)を選択的に分解する酵素、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)を阻害することにより、それらの血中濃度を維持して血糖値を下げる薬剤。一方、アクトスは、同社が発見したチアゾリジンジオン骨格を有する糖尿病治療剤で、2型糖尿病患者に特徴的な病態であるインスリン抵抗性を改善することによって効果を発揮する。

 なお、同社は2008年9月29日に、厚生労働省にアログリプチン単剤の製造販売承認申請を行っており、現在は審査中とのこと。