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日本人の健康に対する危機感は高いが、対策は低調

バイエル ヘルスケア社は、日本など世界10カ国の40歳以上3000人を対象に行った「健康的な生活ですか?―リスクに関する意識調査」の結果を発表した。それによると、「自分は健康上のリスクを抱えている」と思っている人は全体の62%にのぼり、これは調査を行った10カ国の中で最も多い割合だった。しかし、健康のために実施している行動については、「運動をしている」と答えた人は58%と、10カ国中9番目の低い割合にとどまり、また、「血圧・コレステロール値を測っている」と答えた人も63%(10カ国中6番目)と低かった。他国に比べ、自分の健康状態への危機感は強いものの、実際の行動には反映されていない現状を示している。また、「健康に最もリスクを与える行動」について(複数項目から選択)は、「喫煙」と答えた人が全体の57%と最も多く、次いで「血圧・コレステロール値を測らない」(47%)だった。「喫煙」は10カ国中、日本を含む6カ国で「健康に最もリスクを与える行動」に選ばれたが、実際に「たばこを吸っている」と答えた人は、22~38%(日本は25%)に及んだ。さらに、「心臓発作・脳卒中の危険因子について知っているか」との問いに対し、「よく知っている」と答えた人は、心臓発作・脳卒中いずれについても全体の3%にとどまり、これは10カ国中最低の割合だった。詳細はプレスリリースへhttp://byl.bayer.co.jp/scripts/pages/jp/press_release/press_detail/?file_path=2008%2Fnews2008-09-29_2.html

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2型糖尿病治療薬アログリプチンの製造販売承認を申請

 武田薬品工業株式会社は、2型糖尿病治療薬アログリプチン(一般名、開発コード:SYR-322)の製造販売承認申請を行ったと発表した。アログリプチンは、武田サンディエゴ株式会社(米国カリフォルニア州、当社の100%子会社)が創製した1日1回投与のDPP-4阻害薬。DPP-4阻害薬は、インスリン分泌を高めるホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)とグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)を、選択的に分解する酵素ジペプチジルペプチダーゼ(DPP-4)を阻害することにより、それらの血中濃度を維持して血糖値を下げる経口糖尿病治療薬。

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欧州でBRIDION(SUGAMMADEX)の発売を開始

2008年9月10日、米国ニュージャージー州ケニルワース―シェリング・プラウ・コーポレーションは、スウェーデンでの発売を皮切りに、欧州におけるBRIDION(sugammadex)の発売を開始し、英国およびドイツでは近日発売、また欧州のその他複数の市場でも今年末から2009年初めにかけて発売を開始すると発表した。BRIDIONは選択的筋弛緩薬結合剤(SRBA)で、7月29日に欧州委員会から販売承認を取得した。詳細はプレスリリースへhttp://www.schering-plough.co.jp/press/index.html

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アクトス口腔内崩壊錠の製造販売承認を申請

武田薬品工業株式会社は、2型糖尿病治療剤「アクトス」(一般名:塩酸ピオグリタゾン)の口腔内崩壊錠(アクトスOD錠)について、厚生労働省に製造販売承認を申請したと発表した。当社のOD錠としては、消化性潰瘍治療剤ランソプラゾール(日本製品名:タケプロン)ならびに食後過血糖改善剤ボグリボース(日本製品名:ベイスン)に次ぐ製品となる。詳細はプレスリリースへhttp://www.takeda.co.jp/press/article_28950.html

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世界10ヶ国の調査から40歳以上の健康上リスクの自覚が低い

バイエル薬品は、世界10ヶ国の40歳以上を対象にした調査により、多くの人が自分は健康上のリスクを冒した生活をしていないと考えているのに対し、実際の生活習慣ではリスクが高い行動が含まれており、認識との間に大きな差があることが明らかになったと発表した。調査はアルゼンチン、カナダ、中国、ドイツ、イタリア、日本、メキシコ、韓国、スペイン、および米国で実施。全体的に見ると、回答者の約半分以上が、自分は世界一の死因である心血管系疾患(CVD)などのリスクは冒していないと回答。しかし、回答者の約半分から4分の1の人はCVDリスクが高い状態にあった。また、ほとんどの国でCVDのリスクが高いと考えられる人のうち4分の1以上が、低用量アスピリンの予防効果について医師と相談したことがないと回答。さらに、各国の回答者の多くが、血圧値やコレステロール値のチェックには気を遣うにもかかわらず、50歳以降の定期的な乳房X線写真(マンモグラフィ)、前立腺検診、大腸内視鏡検査やその他の検査を怠ったり、高血圧症や脂質異常症で処方された薬の服用をしていなかった。詳細はプレスリリースへhttp://byl.bayer.co.jp/scripts/pages/jp/press_release/press_detail/?file_path=2008%2Fnews2008-09-29_1.html

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抗血小板剤プラスグレルの新薬承認申請審査を米国食品医薬品庁(FDA)が継続

第一三共株式会社(以下、第一三共)とイーライリリー・アンド・カンパニー(以下、イーライリリー、本社:米国、インディアナ州 NYSE:LLY)は、米国食品医薬品庁(FDA)が処方薬ユーザーフィー法(PDUFA:Prescription Drug User Fee Act)に基づく審査終了日である9月26日(米国東部時間)までにプラスグレルの新薬承認申請審査を完了せず、継続することになったと発表した。プラスグレルは、冠動脈ステント術を含む経皮的冠動脈形成術(PCI:percutaneous coronary intervention)を受けている急性冠症候群(ACS:acute coronary syndrome)患者の治療を適応症として申請された。プラスグレルは、第一三共と宇部興産株式会社が発見し、第一三共とイーライリリーが共同開発している経口抗血小板剤。まずはPCIを受けている急性冠症候群(ACS)患者への治療法として開発されている。プラスグレルは、血小板表面でP2Y12 アデノシン二リン酸(ADP:adenosine diphosphate)受容体を遮断し、血小板の活性化および凝集を抑制する。抗血小板剤は、動脈硬化および心臓発作、脳卒中を引き起こす可能性のある血小板の凝集を防ぐ。詳細はプレスリリースへhttp://www.daiichisankyo.co.jp/4less/cgi-bin/cs4view_obj.php/b_newsrelease_n1/700/080927v1-j.pdf

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小児喘息の新たなリスク因子を同定か:ISAACプログラム第III相試験

1歳になる前にアセトアミノフェン(別名パラセタモール)を使用すると、6~7歳時の喘息、鼻結膜炎、湿疹のリスクが増大することが、20万人以上の小児の横断的研究で明らかとなった。喘息発症のリスク因子の検討は数多く行われてきたがいまだ明確なエビデンスはなく、胎生期にアセトアミノフェンに曝露すると小児期および成人期の喘息発症リスクが高まる可能性が指摘されていた。ニュージーランド医学研究所のRichard Beasley氏が、Lancet誌2008年9月20日号で報告した。31ヵ国73施設が参加した国際的な大規模試験研究グループは、International Study of Asthma and Allergies in Childhood (ISAAC)プログラムの第III相試験に登録された6~7歳の小児を対象に、アセトアミノフェンと喘息の関連について検討を行った。31カ国73施設に登録された20万5,487人の小児が解析の対象となった。両親あるいは保護者に、喘息、鼻結膜炎、湿疹の症状、および0歳時の発熱に対するアセトアミノフェンの使用、最近1年間におけるアセトアミノフェンの使用頻度などのリスク因子に関する質問票に記入してもらった。主要評価項目は、0歳時の発熱に対するアセトアミノフェンの使用に関連した喘息症状のオッズ比とし、ロジスティック回帰分析を用いて算出した。0歳時、現行の使用で喘息リスクが有意に増大、さらなる検証が必要多変量解析では、0歳時の発熱に対するアセトアミノフェンの使用は6~7歳時の喘息症状の発現リスクを有意に増大させた(オッズ比1.46、95%信頼区間1.36~1.56)。現行のアセトアミノフェン使用によっても、用量依存性に喘息症状の発現リスクが上昇した(非使用に対する中用量使用小児のオッズ比1.61、95%信頼区間1.46~1.77、高用量使用小児のオッズ比3.23、95%信頼区間2.91~3.60)。アセトアミノフェンの使用は重症喘息のリスクとも相関を示し、人口寄与リスク(一般集団の疾患リスクのうち当該リスク因子が原因である割合)は0歳時の使用が22%、現行の使用が38%であった。また、0歳時および6~7歳時のアセトアミノフェン使用はいずれも、鼻結膜炎および湿疹症状の発現リスクをも有意に上昇させた。著者は、「0歳時および現行のアセトアミノフェン使用は6~7歳時の喘息、鼻結膜炎、湿疹のリスクと相関した。本試験のデザインでは因果関係を確立することはできないが、アセトアミノフェンへの曝露は小児喘息のリスク因子の可能性がある」と結論したうえで、「両親や医療従事者に、アセトアミノフェンのリスク対ベネフィットや、他の治療アプローチとの比較における効果、安全性について勧告するには、エビデンスとして十分ではない。早急に無作為化対照比較試験などで検証する必要がある」としている。(菅野守:医学ライター)

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鼻炎の成人は喘息発症リスクが高い

鼻炎は、アトピー素因の有無にかかわらず成人期発症の喘息の強力な予測因子であることが、地域住民ベースのプロスペクティブな縦断的研究で明らかとなった。喘息とアレルギー性鼻炎の密接な相関がいくつかの疫学および臨床研究で示されているが、その関連の本質はいまだ解明されていないという。フランス・国立保健医療研究所(INSERM)疫学部のRafea Shaaban氏が、Lancet誌2008年9月20日号で報告した。4群に分けて8.8年間の喘息発症状況を解析研究グループは、ヨーロッパの14ヵ国29施設が参加したEuropean Community Respiratory Health Survey(ECRHS)の8.8年にわたるフォローアップデータを用い、アレルギー性および非アレルギー性の鼻炎患者における喘息の発症状況について解析した。ベースライン時に喘息のない20~44歳の6,461人を対象に、喘息の発症頻度を評価した。2度の調査を行い、その間に医師によって喘息と確定診断されたと報告した場合に「喘息発症」とした。「アトピー」は、皮膚プリック検査でダニ、ネコ、カビ(アルテルナリア、クラドスポリウム)、イネ科植物、カバノキ、ヒカゲミズ属、オリーブ、ブタクサが陽性の場合とした。参加者はベースライン時に、対照群(非アトピー/鼻炎なし、3,163人)、アトピー単独群(アトピー/鼻炎なし、704人)、非アレルギー性鼻炎群(非アトピー/鼻炎あり、1,377人)、アレルギー性鼻炎群(アトピー/鼻炎あり、1,217人)の4群に分けられた。4群の喘息発症についてCox比例ハザードモデルによる解析を行った。鼻炎は成人喘息を強く予測、鼻炎治療の喘息予防効果を示すには介入試験が必要8.8年間の喘息の累積発症率は2.2%(140イベント)であった。その内訳は、対照群1.1%、アトピー単独群1.9%、非アレルギー性鼻炎群3.1%、アレルギー性鼻炎群4.0%であり、有意差が認められた(p<0.0001)。国別、性別、ベースライン時の年齢、BMI、1秒量(FEV1)、総IgE値対数、喘息の家族歴、喫煙で補正後の対照群との比較におけるアトピー単独群の喘息発症の相対リスクは1.63(95%信頼区間:0.82~3.24)と有意差を認めなかったが、非アレルギー性鼻炎群は2.71(1.64~4.46)、アレルギー性鼻炎群では3.53(2.11~5.91)といずれも有意な差が見られた。アレルギー性鼻炎群のうちダニに対する感受性を有する患者のみが、他のアレルゲンとは独立に喘息リスクの増大と有意な相関を示した(相対リスク:2.79、95%信頼区間:1.57~4.96)。著者は、「アトピー素因がない場合でも、鼻炎は成人期発症の喘息の強い予測因子である」と結論し、「この結果は、鼻炎と喘息の因果関係を強く示唆するものだが、アレルギー性鼻炎の治療が喘息の発症を抑制すると結論するには介入試験で確証する必要がある」と指摘している。(菅野守:医学ライター)

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武田薬品工業が欧州における不眠症治療薬ラメルテオンの販売許可申請の取り下げを発表

武田薬品工業は、100%子会社の武田グローバル研究開発センター(欧州)株式会社(英国・ロンドン、以下「TGRD(EU)社」)が、欧州で実施している不眠症治療薬ラメルテオン(一般名)の販売許可申請を取り下げたと発表した。TGRD(EU)社では、ラメルテオンについて欧州での販売許可を2007年3月に申請したが、本年5月、欧州医薬品審査庁(EMEA)の下部組織である欧州医薬品評価委員会(CHMP)が本申請承認について否定的意見を採択した。同社ではこれを踏まえ、本年6月、CHMPに再審査要請を提出していたが、販売許可申請後に得られた臨床試験成績を含む新たなデータをもとに改めて販売許可申請を行うことが欧州におけるラメルテオンの早期承認につながるとの結論に至り、このたび、当初の申請を取り下げることにしたという。ラメルテオン 脳内で睡眠・覚醒のサイクルを司り「体内時計」とも言われる視交叉上核に存在するMT1/MT2受容体に特異的に作用し、睡眠覚醒リズムを調節し、自然な睡眠をもたらす。米国においては2005年7月に米国食品医薬品局(FDA)より販売許可を受け、「ロゼレム」の製品名で販売されており、日本においては2008年2月に製造販売承認申請を行っている。詳細はプレスリリースへhttp://www.takeda.co.jp/press/article_28927.html

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CTコロノグラフィの精度は大きな病変でも検出率90%

マルチスライスCTを使ったCTコロノグラフィ(CTC)は「仮想内視鏡」などと呼ばれ、内視鏡やバリウムの挿入が不要なため、結腸直腸のスクリーニングにおける新たな非侵襲性の選択肢として注目されている。しかしながら、平坦な早期や無症候性の小さな病変検出には精度に難があるのではと言われていたが、エビデンスデータを求めてメイヨー・クリニックのC. Daniel Johnson氏らが精度について調査を行っている。NEJM誌2008年9月18日号より。無症状の患者2,600例をスクリーニング15施設から50歳以上の無症状の参加者2,600例を集め試験が行われた。CTC撮像は、標準の腸管前処置(液体を使った腸内洗浄と炭酸ガス注入)を施し、16列以上のマルチスライスCTを用いて行った。CTCに習熟した放射線科医が、直径5mm以上の病変は全て報告。各センターで、確立した臨床プロトコルに従って光学式大腸内視鏡検査と病理組織検査を行い、それらを標準試料として用いた。主要エンドポイントは、内視鏡検査で検出され組織学的にも確かめられた大きな腺腫と腺(直径10mm以上)がCTCで検出されること。より小さな結腸直腸の病変(直径6~9mm)の検出についても評価を行った。10mm以上の病変の検出感度は90%完全なデータが得られたのは2,531例(97%)。大きな腺腫とに関する患者ごとの平均推定値(±SE)は、CTC感度0.90±0.03、特異度0.86±0.02、陽性的中率0.23±0.02、陰性的中率0.99±

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大腸内視鏡検査陰性なら再スクリーニングは5年後以降でよい

大腸内視鏡検査で陰性だった場合、再スクリーニングは5年後以降でよいことを支持する研究結果が、インディアナ医科大学の胃腸-肝臓学部門のThomas F. Imperiale氏らによって報告された。NEJM誌2008年9月18日号掲載より。腺腫なしだった1,256例の、5年後の所見を検討調査は、内視鏡検査の結果、腺腫が認められなかった被験者の、5年後の再スクリーニング時の所見を進展病巣によって分類し検討した。分類項は、ポリープ、過形成性ポリープ、直径1cm未満の管状腺腫、進行性腺腫(直径1cm以上の管状腺腫、もしくは絨毛状の組織学的特徴または高度形成異常を有するポリープ)、。基線で特定した内視鏡検査で腺腫なし被験者は2,436例。そのうち再スクリーニングまでの平均期間5.34±1.34年だった1,256例(51.6%)が検討された。この追跡群の基線における平均年齢は56.7歳、56.7%が男性。女性より男性のリスク高いが、0例、進行性線種もわずか追跡群で、再スクリーニングの結果、が見つかった人はいなかった(検出率の95%信頼区間:0~0.24%)。1個以上の腺腫が見つかったのは201例(16.0%)だった。進行性腺腫は16例(1.3%)で、計19個が見つかり、10例(52.6%)の病変部は左結腸曲の遠位部だった。進行性腺腫のリスクは、基線でポリープがなかった人と、基線で過形成性ポリープを有していた人との間に有意差はなかった[1.1%(12/1,057例)] vs. 2.0%(4/199例)、それぞれP = 0.30]。男性は女性よりも、腺腫(尿細管直径1cm未満、あるいは進行性)の有する率が高い傾向があり(相対リスク:1.88、95%信頼区間:1.42~2.51)、特に進行性腺腫の有する率は高い傾向が見られた(3.31、1.02~10.8)。Imperiale氏は、「最初の内視鏡検査時に結腸直腸で腫瘍形成のない人は、大腸の5年リスクは非常に低い。進行性腺腫のリスクは女性よりも男性のほうが高いが、全体として見れば低率である」と述べ、「我々の所見は、大腸内視鏡検査で異常が認められなかった被験者の再スクリーニングは、5年後以降でよいことを支持するものだ」と結論した。(武藤まき:医療ライター)

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スピリーバの安全性プロファイルを再確認

ベーリンガーインゲルハイムとファイザーは、30件の厳格に管理された対照試験について新たな解析を行い、スピリーバ(チオトロピウム)の長期間に亘る安全性プロファイルが確認されたと発表した。この新たな広範な安全性に関するデータは、9月24日発行のJAMA(the Journal of the American Medical Association)に掲載されたSinghらによる論文でのチオトロピウムに対する見解とは相反する。一般的にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者は健常人に比べ高い心血管系リスクを持つことから、COPD治療薬においては心血管系領域の安全性が非常に重要な問題となる。そこで、これまでの30件、合計19,545名(チオトロピウム群10,846名; プラセボ群8,699名)のCOPD患者を対象としたプラセボ対照2重盲検無作為割付試験のデータをベーリンガーインゲルハイムが新たに解析した結果、死亡(あらゆる原因による)および心血管イベントに起因した死亡のいずれにおいても、チオトロピウム群で特にリスクの増加がみられないことが示されたという。詳細はプレスリリースへhttp://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/08_0925.html

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糖尿病の子供たちの10人中9人は学校での支援が得られない

ノボ ノルディスク社は9月8日、国際小児思春期糖尿病学会(ISPAD)と共同で、DAWN Youth (ドーン ユース)調査の結果を発表した。本調査は、昨年9月に発表された「糖尿病に関する青少年憲章」を受けて、2007年から2008年にかけてグローバルに実施された小児思春期糖尿病の患者の心理社会的な側面に焦点をあてた最大規模の調査で、糖尿病の若者、糖尿病の子どもを持つ親または保護者、ならびに医療従事者を対象に実施された。調査に参加した13カ国、9,200人から回答が得られ、糖尿病を持つ子供たちが、学校で様々な課題や偏見に直面している実態が明らかになった。 調査結果によると、小児糖尿病患者の10人のうち6人は、学校で適切に糖尿病の管理を行っていないことが判明。また、同10人のうち9人は、学校で糖尿病のために助けが必要になってもスクールナースに頼れないことがわかった。さらに、小児糖尿病患者は他の生徒たちよりも早い時期に学校から落ちこぼれる傾向があるという。 詳細はプレスリリースへhttp://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PR_08_24.asp

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食器や製缶の防蝕剤ビスフェノールAは糖尿病・心血管系疾患のリスク要因?

ビスフェノールA(BPA)は、食品や飲みもののプラスチック(ポリカーボネート樹脂製)容器や缶内面の防蝕塗装に広く使われているエポキシ樹脂である。溶出したBPAが動物に及ぼす影響についてはエビデンスが示されており、ヒトにおいても低レベルの長期曝露によって健康被害が生じるおそれが指摘されている。本論は英国ペニンシュラ医科大学のIain A. Lang氏らによる米国人を対象とした横断研究の結果。JAMA誌2008年9月17日号に掲載された。米国健康栄養調査のデータで横断研究を実施尿中BPA濃度と米国成人の健康状態との関連を目的とした横断研究は、全米健康栄養調査2003~2004のデータを使用し行われた。分析対象となったのは18~74歳の1,455例で、各人の尿中BPA濃度と尿中クレアチニン濃度の測定値。年齢、性、人種/民族、学歴、収入、喫煙、BMI、腹囲、尿中クレアチニン濃度によって補正された回帰モデルにて分析された。主要評価項目は、慢性疾患診断と血液検査値から肝機能、耐糖能、炎症、脂質の状態。尿中BPA濃度と心血管系疾患、糖尿病の罹患率が相関結果、年齢、性補正モデルおよび完全補正モデルで、尿中BPA濃度がより高いほど心血管系疾患との関連がみられた(BPA濃度1-SD増加につきオッズ比:1.39、95%信頼区間:1.18~1.63、P=0.001)。また、BPA濃度が高いことと糖尿病との関連も確認された(1.39、1.21~1.60、P<0.001)。それ以外の疾患との関連は認められなかった。さらに、BPA濃度が高いほど、臨床的にγ-GTP(1.29、1.14~1.46、P<0.001)、ALP(1.48、1.18~1.85、P=0.002)の異常値との関連がみられた。これらからLang氏は、尿中の高BPA濃度が高レベルのBPA曝露の結果であるとするなら、一般成人集団がこれらに曝露されないようにすることで、心血管系疾患や糖尿病罹患を回避できる可能性があると述べている。★厚労省:ビスフェノールAについてのQ&A(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kigu/topics/080707-1.html)(朝田哲明:医療ライター)

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3人に1人が尿失禁など骨盤底障害:米国女性

骨盤底障害(尿失禁、便失禁、骨盤臓器脱)は多くの女性で発症する。ユタ大学医学部産婦人科のIngrid Nygaard氏ら骨盤底障害ネットワークの研究グループは、これまで米国において報告されていなかった、集団ベースのサンプルから導き出された多発性骨盤底障害に関する推定有病率の調査を行った。その結果、3人に1人がなんらかの骨盤底障害を有していると推定されることが報告されている。JAMA誌2008年9月17日号掲載より。尿失禁、大便失禁、骨盤臓器脱の3つを指標に解析対象は2005~2006年の全米健康栄養調査(非政府系団体による代表的な調査)に参加した、妊娠中ではない20歳以上の女性1,961例で、データは横断解析された。対象者はまず自宅で面接調査を受けた後、検診車で標準的な診察を受け、尿失禁(中等度から重度の漏出を表す失禁重症度スコア3以上)、便失禁(最低月1回、固形、液状、粘液状による漏出)、骨盤臓器脱(膨隆を膣内外から視診/触診)の症状が評価された。主要評価項目は尿失禁、便失禁と骨盤臓器脱症状の加重推定有病率。加齢、出産回数、肥満が骨盤底障害の有意な要因骨盤底障害を1つ以上経験している女性の加重有病率は23.7%(95%信頼区間:21.2%~26.2%)で、尿失禁15.7%(13.2%~18.2%)、便失禁9.0%(7.3%~10.7%)、骨盤臓器脱2.9%(2.1%~3.7%)だった。1つ以上の障害を有すると報告した女性の比率は、加齢に伴い有意に増加した。20~39歳では9.7%(7.8%~11.7%)だったものが、80歳以上では49.7%(40.3%~59.1%)まで上昇した(P<0.001)。また出産経験の回数も多いほど増加した。0回12.8%(9.0%~16.6%)、1回18.4%(12.9%~23.9%)、2回24.6%(19.5%~29.8%)、3回以上32.4%(27.8%~37.1%)だった(P<0.001)。また、過体重および肥満の女性では正常体重の女性より、1つ以上の骨盤底障害が報告される割合が有意に高かった。過体重26.3%(21.7%~30.9%)、肥満30.4%(25.8%~35.0%)、正常体重15.1%(11.6%~18.7%)(P<0.001)。人種/民族の違いによる有病率の差は検出されなかった。これらの結果から研究グループは、骨盤底障害は女性のかなりの割合で発症すると同時に、加齢とともに増加することが明らかになったと報告している。(朝田哲明:医療ライター)

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抗悪性腫瘍剤「アービタックス」発売開始

ブリストル・マイヤーズ株式会社は、メルクセローノ株式会社と販売提携を行っている「アービタックス注射液100mg」(セツキシマブ(遺伝子組換え))について、2008年9月19日にメルクセローノより発売開始されるのを受け、医療機関に対する情報提供活動を本格的に開始すると発表した。アービタックスは、結腸・直腸がん(CRC)の治療薬として米国および欧州など世界74カ国で承認されている薬剤。上皮成長因子受容体(EGFR)を標的とする日本初のモノクローナル抗体がん治療薬として、2008年7月16日に製造販売が承認されていた。詳細はプレスリリースへhttp://www.bms.co.jp/news/2008/0919.html

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水頭症患者と家族のためのウェブサイト開設

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社は、水頭症の症状や治療法、術後のケアなど、正しい理解を促進するための情報提供を目的として「水頭症治療啓発ウェブサイト」を開設したと発表した。同サイトでは、患者/家族だけでなく、子供が通う学校関係者や友達にも見やすいよう、こぐまをモチーフにした親しみやすいデザインとし、小児から高齢者の水頭症まで、その種類や症状、治療方法などについて、わかりやすく解説しているとのこと。詳細はプレスリリースへhttp://www.jnj.co.jp/group/press/2008/0922/index.html

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新規公開“乳がん?と思ったら”

大鵬薬品工業株式会社は、乳がんの早期発見を促す患者向けサイト「All About 乳がんinfo」にて新規コンテンツ『乳がん?と思ったら』を公開したと発表した。検診を受ける女性の不安を少しでも減らすために、乳がんの確定診断までに必要な検査について、画像を示しながら詳細に解説しているとのこと。詳細はプレスリリースhttp://www.taiho.co.jp/corporation/news/20080922.html

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抗ウイルス化学療法剤「ヘプセラ」、他剤との併用可能に

グラクソ・スミスクライン株式会社は、9月24日付で、B型慢性肝疾患(B型慢性肝炎およびB型肝硬変)に対する抗ウイルス化学療法剤「ヘプセラ」(アデホビル ピボキシル)について新しい「効能・効果」、「用法・用量」の承認を取得したと発表した。この承認により、「ヘプセラ」は、B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患患者への単独療法および他の抗ウイルス剤との併用療法が可能となった。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2008_07/P1000500.html

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ランタスのHbA1cの改善・費用対効果が高いことが判明

サノフィ・アベンティス株式会社は9月22日、イタリア・ローマで開催されたEASD(欧州糖尿病学会)第44回年次学術集会(2008年9月7日~11日)において、3つの非介入試験の結果を発表し、ランタス(一般名:インスリン グラルギン[遺伝子組換え])による治療結果について、HbA1cの改善効果があること費用対効果が高いことを発表した。以下は、THIN、ROLE、LIVE-DEの3つの試験において、医療データベースあるいは医療記録を用いて、2型糖尿病患者さん数千人を対象にインスリン治療法を比較した結果である。 ・デテミルに比べ、HbA1c値の改善効果および費用対効果の高いことが示された(THIN試験)・NPHインスリンに比べHbA1c値の改善効果が高く、低血糖発現率が低く、総医療費削減につながることが示された(ROLE試験)・NPHインスリンに比べ、患者さんの治療満足度の高いことが示された(LIVE-DE試験)これらの試験は、実診療下における異なる治療法に関する重要な比較データが示されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.sanofi-aventis.co.jp/live/jp/medias/4D8B9355-F43C-440B-BCFE-E0059E2A764B.pdf

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