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慢性特発性血小板減少性紫斑病に対する新しい経口治療薬eltrombopag:第Ⅲ相試験

米国FDAにおいて昨年末に承認された、慢性特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic Thrombocytopenic Purpura:ITP)に対する新しい経口治療薬eltrombopag(商品名:Promacta)の第Ⅲ相試験の結果が、Lancet誌2009年2月21日号で公表された。eltrombopagは、血小板新生を促す非ペプチド性トロンボポエチン受容体刺激薬で、第Ⅲ相試験では、安全性、有効性、1日1回50mg投与の忍容性、および服用量を75mgまで増加した場合の有効性について検討された。無作為化二重盲検プラセボ対照試験にて検討23ヵ国63施設からITP患者が参加し、無作為化二重盲検プラセボ対照試験にて行われた第Ⅲ相試験は、血小板数30,000/μL未満で、1つ以上の標準治療を受けたことがある患者を最大6週間、標準治療+eltrombopagを1日1回50mg服用群(n=76)と、+プラセボ服用群(n=38)に、検証済無作為化システムを用いて2対1の割合になるよう割り付け実行された。投与量の増加(75mg)は血小板数50,000/μL未満の患者に対して、試験開始3週時点で行われた。主要評価項目は、43日時点までに血小板数50,000/μL以上に改善した患者の割合とされた。eltrombopag治療群の血小板数50,000/μL以上達成割合はプラセボ群の9.61倍43日間の解析が析可能だったのは、eltrombopag群は73例、プラセボ群は37例で、このうちeltrombopag群では43例(59%)が、血小板数50,000/μL以上となった。プラセボ群では6例(16%)で、オッズ比は9.61(95%信頼区間:3.31~27.86、p

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がん罹患数2015年までに10万人増加 医療機関タイプにより、がん薬物療法にバラつき--ケアネット「OncoJ」(オンコ・ジェイ)

 株式会社ケアネットは、のべ3,256 人のがん治療医の協力を得て、「日本のがん治療・がん薬物療法の実態に関する調査」と題したインターネット調査を実施しました(調査期間:2008 年10 月~12 月)。この度、集計結果をまとめましたので、その概要をお知らせいたします。本調査結果は、「OncoJ」(オンコ・ジェイ)という商品名で、2009 年3 月より主に製薬企業に向けて販売を開始します。■ 調査結果概要(一部抜粋) 1. 「がん罹患数推計」 がん罹患数は年々増加、推計では2009年の68万人から2015 年には78万人へ(20 がん種)。がん種別にみると、2015年の1位は「大腸がん」、2位は「肺がん」、3位は「胃がん」となった。 2. 「がん薬物療法の実態」 6がん種(大腸がん、肺がん、胃がん、乳がん、前立腺がん、腎細胞がん)の治療実態に関し、のべ3,256 人の医師から得た回答を集計。6がん種の治療実態に共通した特徴は以下の通りです。 学会推奨の標準化学療法において、推奨薬剤以外の抗がん剤の使用は少なかったが、推奨薬剤であっても投与量は規定量未満のケースが大半であった。 症例数の多い施設は、症例数の少ない施設に比べて、標準化学療法の採用率が高かった。 全国がんセンター協議会加盟病院(全がん協病院)の内科系医師は、他施設に比べ、新薬の採用に積極的な傾向がみられた。 医師が化学療法の中断・変更の理由として「効果不足」以外で挙げたものとしては、「副作用の対応が困難」、「患者の経済的負担が大きい」、「外来化学療法に不適」という回答が多かった。 体制面で不足しているものとしては、「がん薬物療法専門医(オンコロジスト)の不足」、「緩和ケア体制の不足」、「他施設との連携不足」などが主なものとして挙げられた。 勤務する施設で、化学療法のクリティカルパスが設定されていると回答した医師は、「大腸がん」が最大で51.6%、最低は「腎細胞がん」で15.6%であった。施設別にみると、「全がん協病院」の設定率が最も高かった。詳細はプレスリリースへhttp://eir.eol.co.jp/EIR/View.aspx?template=announcement&sid=3062&code=2150

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悪性神経膠腫に関するゲノムワイド変異解析

原発性脳腫瘍で最も多い神経膠腫(グリオーマ)について、ゲノムワイド変異解析によって、特定の遺伝子変異が腫瘍の進行に関わっていることが明らかにされた。米国デューク大学メディカルセンターのHai Yan氏らによる報告は、NEJM誌2009年2月19日号で掲載されている。膠芽腫の一部遺伝子(IDH1、IDH2)変異について調査Yan氏らは先に、世界保健機関(WHO)準拠のグレードⅣの神経膠腫(膠芽腫)に関するゲノムワイド変異解析の結果、膠芽腫の一部でイソクエン酸デヒドロゲナーゼ1型遺伝子(IDH1)の変異が見られること、それら変異は、2次性膠芽腫(悪性度が低いものから進行した神経膠腫)で最も高頻度に認められることを報告している。本試験は、さまざまなタイプの多数の神経膠腫を分析することによって、IDH1変異の関わりについて明らかにすることを目的に行われた。試験方法は、IDH1および関連遺伝子であるIDH2の配列を、中枢神経系(CNS)腫瘍445個とCNS以外の腫瘍494個にて決定。それら遺伝子を導入し培養した神経膠腫細胞を用いて、正常なIDH1とIDH2、および変異IDH1とIDH2の産生蛋白の酵素活性を調べた。遺伝的特性と臨床的特性があることを確認その結果、WHO準拠のグレードⅡとⅢに類する星細胞腫と乏突起細胞膠腫、およびより悪性度が低い病変から進行した膠芽腫の70%超で、IDH1のアミノ酸132番に影響を及ぼした突然変異が確認された。一方、IDH1の変異が見られない腫瘍ではしばしば、IDH2のアミノ酸類似体(R172)に影響を及ぼした突然変異が確認された。またIDH1、IDH2のどちらかが変異した腫瘍には、遺伝的特性と臨床的特性があること、それらの腫瘍を有する患者は、野生型IDHを有する患者よりも、転帰が優れることも確認されている。さらに、試験が行われた4種類のIDH1、IDH2変異いずれにおいても、コードしている蛋白の酵素活性は低下しており、検討した数種類の悪性神経膠腫で変異が生じていることが確認された。(武藤まき:医療ライター)

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冠動脈開存仮説の治療戦略は薬物療法単独群に軍配:OAT試験

心筋梗塞患者の臨床転帰を改善するとされる冠動脈開存仮説の治療戦略に関するQOLおよび費用対効果について、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)+ステント留置での実施と、薬物療法単独実施との比較を行ったOAT(Occluded Artery Trial)の試験結果が、NEJM誌2009年2月19日号に掲載された。報告者の米国デューク大学メディカルセンターのDaniel B Mark氏らによると、薬物療法に軍配が上がったという。質調整生存期間は薬物療法群のほうが長い試験は、心筋梗塞発症後3~28日で、梗塞責任血管が完全閉塞(TIMI grade 0~1)した安定症例で高リスク(EF<50%、近位閉塞)の患者2,166例を、PCI+ステント留置群と、薬物療法群に無作為に割り付けられ比較が行われた。対象のうち試験適格患者は44%(951例)。これら患者について、(1)Duke Activity Status Index(DASI、心臓に関連した身体機能を0~58段階で評価、スコアが高いほど良好)、(2)36項目からなる健康調査票のメンタルヘルスを評価する5項目、の2つを主要評価項目としてQOL評価が、基線時、4ヵ月時点、12ヵ月時点、24ヵ月時点で実施された。費用対効果については、対象者のうち米国から参加登録された患者458例の治療費を元に、2年分について推定評価が行われた。その結果、4ヵ月時点では、PCI+ステント留置群が薬物療法群に比べてDASIスコアが3.4ポイント高く、わずかな有益性が示されていた(P=0.007)が、それ以後1年時点、2年時点では、両群のポイント差は縮小し、PCI+ステント留置群の有益性は認められなかった。メンタルヘルスでの有意差は、試験期間を通して両群間に認められなかった。費用対効果については、2年間の累積治療費はPCI+ステント留置群のほうが約7,000ドル高く(P<0.001)、質的に調整した生存期間は薬物療法群のほうがわずかではあるが長かった。(武藤まき:医療ライター)

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中医協の公益委員再任の過程が不透明と全国医師連盟が見解

2月23日の参議院本会議で中央社会保険医療協議会(中医協)の委員3人のうち、野党各党の反対により、刑法学者の前田雅英氏が不同意とされたが、この選考過程に関して、全国医師連盟は納得できない部分があるとの見解を出した。全国医師連盟の見解は以下のとおり第一に、前田氏は刑法の専門家であり、戦後日本の犯罪統計解析をもとに、少年犯罪について積極的に提言を行ってきた学識経験者である。その専門領域を考慮すると、前田氏が診療報酬を決定し、医療保険制度のあり方を定める中医協の公益委員にふさわしい人材だと考えることができない。第二に、前田氏は、医療界がその帰結に注目している「診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する検討会」において座長を務めていたが、同検討会の運営においては、民主党案、全医連試案といった対案を無視したり、パブリックコメントの内容を議論に反映できていなかったりするなど、公平さを欠いていると思われ、医療関連論議での調整能力には疑問を呈さざるを得ない。政府が、中医協の公益委員として、学識経験者の中から、何故、刑法学者を選択したのかその理由が不明であり、その選任の基準を明らかにし、選任過程を公にすることを求めるとしている。詳細は全国医師連盟ニュースリリースへhttp://www.doctor2007.com/koueki1.html

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米国ICU、中心静脈カテーテル関連MRSA血流感染率が大幅減少

米国の主な集中治療室(ICU)では、過去7年間で、中心静脈カテーテル関連のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の血流感染率が大幅な減少傾向にあることがわかった。ICUの種類により減少率は異なるものの、50%を超える減少幅だという。米国疾病対策センター(CDC)のDeron C. Burton氏らが、全米の医療機関がCDCに報告したデータを分析して明らかにしたもので、JAMA誌2009年2月18日号で発表した。7年間でMRSA血流感染率が約52~69%減少1997~2007年にかけてCDCには、1,684のICUから、3万3,587件の中心静脈カテーテル挿入による血流感染が報告された。ICUの種類は、成人用ICUが6種と、新生児ICUを除く小児ICUだった。調査期間は、1,622万5,498患者・日だった。そのうち、MRSA感染は7.4%、メチシリン感受性黄色ブドウ球菌(MSSA)感染は4.7%だった。2001~2007年にかけて、小児ICU以外で、中心静脈カテーテル挿入によるMRSA血流感染率は、大幅に減少した。減少率は、外科系ICUで最も大きく、感染率は0.58/1,000中心静脈カテーテル・日から0.18/同へと、-69.2%(95%信頼区間:-57.9~-77.7%、p

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関節リウマチ患者、アダリムマブ、インフリキシマブ服用は帯状疱疹リスクが増大

関節リウマチ患者で、ヒト型抗TNF-αモノクロナール抗体のアダリムマブ(商品名:ヒュミラ)やインフリキシマブ(同:レミケード)を服用する人は、そうでない人に比べ、帯状疱疹の発症リスクが増大するようだ。一方、抗TNF-αクラスの薬全体、また完全ヒト型可溶性TNFα/LTαレセプターのエタネルセプト(同:エンブレル)のみでは、同リスクの増大は認められなかった。ドイツGerman Rheumatism Research CenterのAnja Strangfeld氏らの調べで明らかになったもので、JAMA誌2009年2月18日号で発表されている。抗TNF-αクラスまたは抗リウマチ薬(DMARDs)服用の5,000人超を調査同氏らは、2001~2006年にかけて、抗TNF-αクラスの薬または抗リウマチ薬(DMARDs)を服用する5,040人の関節リウマチ患者について、調査した。追跡期間中、帯状疱疹を発症したのは、合わせて82人(86イベント)だった。そのうちアダリムマブかインフリキシマブを服用していたのは39イベント、エタネルセプトが23イベント、DMARDsが24イベントだった。補正前の帯状疱疹発症率は、アダリムマブ/インフリキシマブ群が11.1件/千患者・年、エタネルセプト群が8.9件/千患者・年、DMARDs群が5.6件/千患者・年だった。アダリムマブ/インフリキシマブ群の補正後ハザード比は1.82補正後の帯状疱疹発症に関するハザード比は、アダリムマブ/インフリキシマブ群が1.82(95%信頼区間:1.05~3.15)と有意に高かった。一方、抗TNF-αクラス全体としては、同ハザード比は1.63(同:0.97~2.74)、エタネルセプト群では同ハザード比は1.36(同:0.73~2.55)と、有意差は見られなかった。ただし、アダリムマブ/インフリキシマブ群のハザード比1.82は、同氏らが事前に定めた臨床最低基準には達していなかった。そのため同氏らは、ヒト型抗TNF-αモノクロナール抗体と帯状疱疹のリスク増大の関連については、さらなる研究が必要だとしている。(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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速効型インスリン分泌促進薬グルファストに、チアゾリジン系薬剤との併用療法の効能追加

キッセイ薬品工業株式会社と武田薬品工業株式会社 は24日、2社で共同販売している「グルファスト錠5mg/10mg」 (一般名:ミチグリニドカルシウム水和物)について、23日付で、チアゾリジン系薬剤との併用療法の効能追加が承認されたと発表した。 グルファストは、キッセイ薬品が創製・開発し、2004年5月から武田薬品と共同販売している速効型インスリン分泌促進薬。 同剤は、服用後速やかに効果を発現することから、インスリン分泌を自然なパターンに近づけて食後高血糖を改善するとともに、作用持続時間が短いため空腹時の低血糖を起こしにくくする特長がある。一方、チアゾリジン系薬剤は、骨格筋および肝臓における インスリン感受性を改善して高血糖を治療する薬剤で、武田薬品より「アクトス錠」(一般名:ピオグリタゾン塩酸塩)の製品名で販売されている。詳細はプレスリリースへhttp://www.kissei.co.jp/news/press2009/seg090224.html

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欧州委員会がプラスグレルを承認

第一三共株式会社と米国・イーライリリー・アンド・カンパニーは23日、経皮的冠動脈形成術(PCI)治療を受けている急性冠症候群(ACS)患者のアテローム血栓性イベントの治療薬である「EFIENT」(プラスグレル)の販売承認を欧州委員会(EC)より取得したと発表した。プラスグレルは、第一三共と宇部興産株式会社が発見し、第一三共とイーライリリーが共同開発している経口抗血小板剤であり、まずはPCI治療を受けているACS患者への新しい治療法として開発されている。なお、今回の承認は、欧州医薬品庁の医薬品委員会(CHMP:Committee for Medicinal Products for Human Use)が2008年12月18日に採択した承認勧告に基づくもの。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.daiichisankyo.co.jp/4less/cgi-bin/cs4view_obj.php/b_newsrelease_n1/849/090223v1-j.pdf

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末期肺がん患者にも分子標的治療薬イレッサが有効

東北大の発表によると、25日、同大大学院 医学系研究科 呼吸器病態学分野の貫和敏博教授を中心とした研究グループは、日本人や東洋人に多く肺がん全体の約20%と想定される、EGFR遺伝子変異という特徴を有した非小細胞肺がん患者に対して、分子標的薬ゲフィチニブ(商品名:イレッサ)が高い確率で有効であり、全身状態の改善および生存期間の延長に寄与することを明らかにした。これまで、肺がん末期で体力が低下した患者には、これまで積極的治療は困難とされ緩和ケアのみが推奨されていた。また、本成果は米国臨床腫瘍学会の機関誌であるJournal of Clinical Oncology電子版に2月17日付で掲載された。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.tohoku.ac.jp/japanese/press_release/pdf2009/20090225.pdf

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電子カルテデータベースを観察研究に用いる可能性

ペンシルベニア医科大学のRichard L Tannen氏らは、治療の有効性を検討する観察研究を、電子カルテデータベースを用い、同氏らが開発した新しい解析法PERR(prior event rate ratio)にて行うことの妥当性を検証した結果、「有効である」との報告を寄せた。BMJ誌2009年2月14日号(オンライン版2009年1月27日号)より。無作為化試験結果と比較電子カルテのデータベースを基にPERR解析にて行う観察研究の妥当性の検証は、すでに公表されている無作為化試験(6試験)結果との比較で行われた。電子カルテのデータベースは、イギリスのプライマリ・ケア・リサーチ・データベース(GPRD)。主要評価項目は、標準解析方法とPERR補正評価による心血管イベント予後のハザード比。PERR解析法で妥当な結果が得られる17の予後比較のうち9つにおいて、データベース試験と無作為化試験の結果との間に有意な差はなかった。8つの比較においては、データベース試験のCox補正ハザード比は無作為化試験の結果とに有意な差があり、過度の交絡性も示唆された。これら8つのうち7つにおいて、PERR補正ハザード比は、Cox補正ハザード比と有意な差が認められたが、5つにおいては有意な差は認められず、3つにおいては無作為化試験のハザード比とほぼ同一だった。また、PERR解析の結果はCox解析より無作為化試験結果との類似性が認められた(P

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研修医が指導医に臨床サポートを求める際の決定因子

研修医・医学生が指導医に臨床サポートを請う際、どのような因子が影響しているのか。ウィルソン教育研究センター(カナダ、トロント)のTara J T Kennedy氏らが行った、決定プロセスを理論化するグラウンデッドセオリー研究の結果が、BMJ誌2009年2月14日号(オンライン版2009年2月9日号)で報告されている。研修医らが戦略的な思考プロセスを経てアドバイスを求める姿勢が浮き彫りになった。研修医を含む病棟チームを観察およびインタビューKennedy氏らは研修医らの思考プロセスを理論化するため、2段階--内科・救急部門での臨床活動(216時間)の観察と簡単な面接(Phase 1)、暗黙の影響因子を徹底調査するため36項目にわたるインタビューをビデオ撮影し読み取る(Phase 2)調査を行った。調査は、カナダの3つの教育病院で実行され、総合内科病棟と救急部門に属する合計124人(指導医31人、上級・下級研修医57人、医学生28人、看護師8人)が対象となった。決定に影響を与えている3つの要因データ収集・分析の結果、臨床サポートを求めるべきか否かの決定に、3つの要因が影響していることが明らかとなった。1つはクリニカルな問題(重要性、焦点)、2つ目は指導医のこと(利用度合い、親しみやすさ)、3つ目は自分自身のこと(スキル、独り立ちへの要求度、評価)。研修医らは、頻繁かつ不適切なサポート要請は、自分に対する信用を脅かすものであることだと認識し、依頼の仕方を工夫した戦略を使ってもいた。それらの戦略は、サポート要請の重みづけ、要請の適時性を装うためのもので、誰にいつ要請を請うべきかを周到に練り、サポートを請うべきチームメンバーについても十分吟味をしていた。Kennedy氏は、「研修医らはクリニカルな問題解決のためだけでなく、威信を保つために十分に考慮しサポートを要請している。こうした決定プロセスを明らかにすることは、適切な指導を進めるための研修計画に変化を与えるとともに、患者ケアの質的向上を進めるためのフレームワークを提供することになる」と結論している。

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花粉症のつらさやもどかしさを疑似体験

グラクソ・スミスクライン株式会社は19日、同社が運営するウェブサイト「コンタック総合研究所(http://contac.jp/soken/)」に、12日に都内で「取り戻そう!花粉で失った感覚とふたりの愛!」と題した公開実験を行った結果を発表した。公開実験は、一方が花粉症である一般参加カップル(5組10名)を対象に行われた。2人のうち花粉症でない方が「花粉症から取り戻したいものに関する意識調査」から得られた結果を実証する実験に参加し、花粉症を疑似体験した。体験内容は、目隠しをして鼻をつまんだ状態でコーヒー、紅茶などを飲み当てるほか、15秒に1回鼻をかみながら3分間タイピングするなどといったもの。参加者からは花粉症の人の苦労が理解できたという旨のコメントが得られ、パートナーが苦しむ花粉症のつらさを理解する機会になったという。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2009_01/P1000534.html

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『知って対策!!花粉症検定』を開催中

シェリング・プラウ株式会社は、花粉症に関する情報を提供するウェブサイト「花粉症すっきりネット」(http://www.kafun-sukkiri.net)にて、花粉症の対策や治療に役立つ内容を出題する『知って対策!!花粉症検定』を2月5日(木)から全6回の予定で始めている。各回5問の問題を解きながら、まずは「何」級かトライ。正解数によって「だいじょうぶ?級」「なかなかですね!級」「やるね!級」が判定され、花粉症に対する知識レベルを参加者に測ってもらう。また検定後は、花粉症に関するさまざまな知識や対策について、日本医科大学 耳鼻咽喉科 准教授 医学博士の大久保公裕先生監修の解説で見ることで、スギ花粉症患者にとっての不快なシーズンを快適に過ごすためのヒントを提供するという。プレスリリースはこちらhttp://www.schering-plough.co.jp/press/index.html

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リラグルチドの追加投与で、2型糖尿病患者の血糖値の改善と体重減少を確認

ノボ ノルディスクファーマ株式会社は20日、同社が米国、欧州、日本で承認申請中の、新規2型糖尿病治療薬 ヒトGLP-1アナログ製剤「リラグルチド」を、経口血糖降下薬に追加投与すると、他の経口血糖降下薬を追加投与した場合よりも優れた血糖改善効果が得られるという成績が、Diabetic Medicine(英国糖尿病協会発行)とDiabetes Care(米国糖尿病協会発行)に掲載されたと発表した。リラグルチド第3相臨床試験プログラム LEAD1、2は、グリメピリド(SU薬)またはメトホルミンにリラグルチド(1.2mgまたは1.8mg)、プラセボ、または対照実薬を追加した場合の効果を検討したもの。Diabetic Medicine 1月号に掲載されたLEAD1の結果は、グリメピリド(SU薬)にリラグルチドを追加投与すると、リラグルチド1.2mg追加投与群で1.08%ポイント、リラグルチド1.8mg追加投与群で1.13%ポイントとベースラインのHbA1c値から大きく低下し、対照群であるロシグリタゾン(チアゾリジン薬)追加投与群では0.44%ポイントの低下であった。Diabetes Care 1月号に掲載されたLEAD2の結果は、メトホルミン(ビグアナイド薬)にリラグルチドを追加投与した場合、グリメピリドを追加した場合と同等のHbA1cの低下作用が得られた。HbA1c値は、リラグルチド1.2mg投与群で0.97%ポイント、1.8mg投与群で1.00%ポイント、グリメピリド投与群で0.98%ポイント低下した。 LEAD1およびLEAD2は26週の無作為化二重盲検比較試験で、2型糖尿病患者2,000名以上を対象として行われた。試験は、LEAD開発プログラムを構成する5つの第3相(Phase 3a)臨床試験のうちの2つ。詳細はプレスリリースへhttp://www.novonordisk.co.jp/documents/article_page/document/PR_09_02.asp

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欧州でてんかん治療剤ZEBINIXに関するライセンス契約が締結

エーザイ株式会社の発表によると、同社のの欧州統括会社、エーザイ・ヨーロッパ・リミテッドは、Bial-Portela & Ca社と、てんかん治療剤「ZEBINIX」(一般名:eslicarbazepine acetate)に関して、欧州における販売にかかるライセンス契約および共同販促契約を締結したという。同社はこの契約により、欧州におけるZEBINIXの販売権を獲得することになった。ZEBINIXは現在、Bial社が開発中の新しいてんかん治療剤。同剤はナトリウムチャネルを介して抗てんかん作用を示す。1日1回の投与で、てんかん発作の回数を顕著に減少させるとともに、てんかん患者のQOLやうつ症状も改善することが臨床試験において示唆されている。Bial社は2008年3月に「ZEBINIX」の承認申請を欧州医薬品審査庁(European Medicines Agency: EMEA)に提出している。現在、成人の部分てんかんにおける併用療法の適応についてEMEAが審査中である。詳細はプレスリリースへhttp://www.eisai.co.jp/news/news200903.html

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ノルバスクとアムロジンの用法・用量が一部変更に

ファイザー株式会社と大日本住友製薬株式会社は23日、持続性カルシウム拮抗薬「ノルバスク錠/OD錠2.5mg/5mg」ならびに「アムロジン錠/OD錠2.5mg/5mg」(一般名:アムロジピンベシル酸塩)において、高血圧症に対し10mgまで増量可能とする用法・用量の一部変更承認を同日付で取得したと発表した。アムロジピンは、既に欧米など海外では10mg投与が承認されており、増量することによりさらに優れた降圧効果を発揮し、その有効性、安全性は、多数の大規模臨床試験でも確認されている。そのため、両社では、国内でもアムロジピン5mgを超えた投与における適切な有効性・安全性情報を提供するために、高血圧症に対して1日10mgまで増量可能とする開発を行っていた。アムロジピンは、持続的な臨床効果を特徴とし、数多くの臨床エビデンスを有する高血圧症ならびに狭心症の治療薬。日本では1993年の発売以降、降圧治療の第一選択薬の一つとして広く処方されている。詳細はプレスリリースへ(PDF)http://www.ds-pharma.co.jp/news/pdf/ne20090223.pdf

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ボトックスに適応追加 小児脳性麻痺の下肢痙縮治療に新たな選択肢

グラクソ・スミスクライン株式会社は、2月23日付で同社のA型ボツリヌス毒素製剤「ボトックス注50」「ボトックス注100」(一般名:A型ボツリヌス毒素)について、「2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮(かしけいしゅく)に伴う尖足(せんそく)」を効能・効果として、厚生労働省より適応追加の承認を取得したと発表した。「ボトックス」は、ボツリヌス菌が作りだしたA型ボツリヌス毒素(天然のタンパク質)を有効成分とする筋弛緩剤。神経と筋肉の間では、アセチルコリンという化学物質が放出されて刺激が伝わり筋肉が収縮する。同剤は、投与した部位に作用して、アセチルコリンの放出を阻害することにより、神経の働きを抑え、筋肉のけいれんや緊張を抑えることができる。1995年以降、「2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足」の適応では世界60ヵ国以上で承認されており、日本においても本効能・効果に対する本剤の必要性が認められていた。今回、本効能・効果に対する本剤の有効性と安全性および医療上の必要性について小児薬物療法検討会議がまとめた報告書等の内容に基づいて審議された結果、追加効能が承認されたという。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2009_01/P1000535.html

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アンチエイジング薬の正規輸入品 ボトックスビスタ発売

 グラクソ・スミスクライン株式会社は23日、「65歳未満の成人における眉間の表情じわ」を効能・効果としたA型ボツリヌス毒素製剤「ボトックスビスタ注用50単位」(一般名:A型ボツリヌス毒素)の販売を開始した。 ボトックスビスタは、1月21日付で「65歳未満の成人における眉間の表情じわ」を効能・効果として、厚生労働省より承認を取得した国内初の製品であり、国内でアンチエイジング医療を用途に使用できる唯一のA型ボツリヌス毒素製剤。従来、本邦においてボツリヌス毒素製剤は、アンチエイジングの用途では未承認であったことから、医師は個人輸入という手段でしか薬剤を入手できまなかったが、今後はGSKより正規に輸入された製品を医療機関に提供し、ボトックスビスタの施注資格医師による「より安全で確実な」アンチエイジング医療の実現が期待されるという。詳細はプレスリリースへhttp://glaxosmithkline.co.jp/press/press/2009_01/P1000536.html

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重症の足首捻挫には膝下キャストを

重症の足首捻挫に対する機械的な支持法では、膝下キャストの効果が最も優れることが、イギリスWarwick大学のS E Lamb氏らが実施した無作為化試験で明らかとなった。イギリスでは救急診療部の受診件数の3~5%を重症足首捻挫が占め、年間約100~150万例にのぼる。最も多いのは外側靱帯の捻挫だという。Lancet誌2009年2月14日号掲載の報告。管状圧迫包帯と3つの機械的支持法の効果を比較研究グループは、重症足首捻挫の治療法として2層性管状圧迫包帯と3つの機械的支持法(Aircastブレース、Bledsoeブーツ、膝下キャスト)の有効性を盲検下に評価する多施設共同無作為化試験を行った。 2003年4月~2005年7月までに、イギリスの8つの救急診療部から重症足首捻挫患者584例が登録され、管状圧迫包帯群に144例、Aircastブレース群に149例、Bledsoeブーツ群に149例、膝下キャスト群に142例が割り付けられた。患者は、訓練を受けた医療従事者により受診から3日以内に機械的支持法を施行され、腫脹および疼痛の軽減に関する助言を受けた。1、3、9ヵ月後にFoot and Ankle Score(FAOS)による評価を行い、主要評価項目は3ヵ月後のFAOSによる足首機能とした。膝下キャストが最も優れ、管状圧迫包帯が最も劣る管状圧迫包帯で治療された患者に比べ、膝下キャストを装着された患者の回復がより迅速であった。膝下キャストは、管状圧迫包帯よりも3ヵ月後の足首機能が優れており(FAOSで9%の差)、さらに疼痛、症状、活動性も良好であった。Aircastブレースは、管状圧迫包帯よりも3ヵ月後の足首機能が優れていた(FAOSで8%の差)が、疼痛、症状、活動性にはほとんど差がなかった。Bledsoeブーツには管状圧迫包帯を超えるベネフィットはなかったが、全体として管状圧迫包帯の効果が最も低かった。9ヵ月後には、管状圧迫包帯と3つの機械的保護法の間に有意な差はなくなった。副作用はまれであり、治療法間の明らかな差は認めなかった(全群で、蜂巣炎2例、肺塞栓2例、深部静脈血栓3例)。著者は、「膝下キャストあるいはAircastブレースによる短期的な固定法は、管状圧迫包帯よりも回復が迅速であった。ベネフィットの幅の広さを考慮すると、膝下キャストが推奨される」と結論している。(菅野守:医学ライター)

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