最近の健康ブームに乗って、全身MRI検査やCT検査にお金をかけようとしている人はいないだろうか? もしそうであるなら、その行動が気候変動を加速させる一因になり得ると認識すべきことが、新たな研究で示された。メディケア受給者が受けた分だけでも、不必要な画像検査によって排出された温室効果ガスの二酸化炭素換算量(CO2e)は人口7万2,000人の町の電力消費により排出される年間の温室効果ガス排出量に相当する129.2キロトン(kT)に達することが明らかになった。米レーヘイ・ホスピタル&メディカル・センターのGregory Cavanagh氏らによるこの研究の詳細は、「Journal of the American College of Radiology」に3月28日掲載された。