軽度認知障害に有効な介入法はあるのか

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 認知症の前兆として頻度が高い軽度認知障害(MCI)。MCIを呈する患者に対し、障害の増悪を抑制する方法は明らかにはなっていない。英国ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンのClaudia Cooper氏らは、無作為化試験のシステマティックレビューを行い、認知的、神経精神病学的、機能的、全体的アウトカム、生活の質および認知症発症におけるMCIへのあらゆる介入効果について評価した。British Journal of Psychiatry誌2013年10月号の掲載報告。

 研究グループは、無作為化試験のシステマティックレビューを行い、認知的、神経精神病学的、機能的、全体的アウトカム、生活の質および認知症発症におけるMCIへのあらゆる介入効果について評価した。事前規定に適合した41本の試験をレビューし、プラセボ対照試験において、チェックリストを用いて有効性を評価し、標準化アウトカムを算出し、主要アウトカム所見の順位付けを行った。

主な結果は以下のとおり。

・解析の結果、最も強力なエビデンスは、コリンエステラーゼ阻害薬は認知症発症を抑制しないということであった。
・認知機能について、以下についてそれぞれ1試験のみで改善が示された[6ヵ月間にわたる異なる種類による集団心理療法の試験、3ヵ月間にわたるドパミン作動薬ピリベジル(国内未承認)の試験、48週間にわたるドネペジルの試験]。
・ニコチンの6ヵ月間介入は、注意障害を改善した。
・Huannao Yicongが認知機能と社会的機能を改善するというエビデンスはあるが不確かであった。
・以上のように、有効であるという複数のエビデンスがある介入は1つもなかった。
・コリンエステラーゼ阻害薬とロフェコキシブ(国内未承認)には、認知症の予防効果はない。
・質の高いさらなる無作為化試験が必要であり、予備的エビデンスが得られている集団心理療法とピリベジルの試験を含むべきであることが示唆された。

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