閉塞性睡眠時無呼吸へのCPAP、不眠症併存例でより血圧低下

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/10

 

 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と不眠症の併存(comorbid insomnia and obstructive sleep apnea:COMISA)は血圧コントロール悪化と関連している。今回、中国・Capital Medical UniversityのShuang Li氏らは、4週間の持続陽圧呼吸療法(CPAP)による降圧効果をCOMISA患者とOSA単独患者で比較したところ、COMISA患者で収縮期血圧が有意に低下したことがわかった。Chest誌オンライン版2026年7月31日号に掲載。

 本研究は前向きコホート研究で、OSAおよび高血圧を有する成人71例を対象に、4週間のオートCPAPを実施した。DSM-5基準に基づき、COMISA群(22例)とOSA単独群(49例)に層別化した。主要評価項目は、臨床的に意義のある24時間収縮期血圧の低下(5mmHg以上の低下)、副次評価項目は、24時間・日中・夜間の収縮期および拡張期血圧の絶対的変化などであった。

 主な結果は以下のとおり。

・4週間のCPAP後、COMISA群はOSA単独群と比較して、24時間収縮期血圧が有意に低下した(-6.0±8.2mmHg vs.-0.3±6.5mmHg、p=0.002)。この効果は、日中および夜間収縮期血圧においても一貫して認められた。
・不眠症状は主要評価項目と独立して関連していた(調整オッズ比:5.62、95%信頼区間:1.50~21.15)。
・24時間・日中・夜間の収縮期血圧の低下との関連は、ボンフェローニ補正(α=0.017)後に有意ではなくなった。

 本結果から、著者らは「COMISAは、CPAPに対する収縮期血圧低下反応の増強、とくに臨床的に意義のある24時間収縮期血圧の低下を達成する臨床的フェノタイプを示す。不眠症はこの効果と関連する独立した因子であり、両方の睡眠障害に対処することが心血管アウトカムを最適化できる可能性を示唆している。COMISAにおけるCPAPのアドヒアランスを向上させるための戦略はきわめて重要である」としている。

(ケアネット 金沢 浩子)