夜間家庭血圧の測定に手首式血圧計は有用

提供元:ケアネット

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公開日:2026/06/24

 

 夜間血圧は高血圧管理における確立された予後因子であるが、携帯型血圧計による測定が負担となる。今回、自治医科大学の苅尾 七臣氏らが、上腕式血圧計よりも睡眠への影響が少ない手首式血圧計を用いて検討したWISDOM-HMOD研究の結果、手首式血圧計による夜間血圧が左室肥大および心不全を含む後遺症の独立したリスク因子であることが示唆された。Hypertension誌2026年7月号に掲載。

 本研究は、2021~24年に登録された高血圧または心不全患者1,218例(平均年齢67.2歳、男性53.9%)を対象とした前向き研究である。参加者は手首式血圧計(HEM-9601T、オムロン)を用いて、7日間の夜間血圧(午前2時、3時、4時、および就寝4時間後)と朝・夕の血圧を測定した。

 主な結果は以下のとおり。

・夜間収縮期血圧の上昇は、診察室血圧や朝・夕の家庭血圧とは独立して、左室心筋重量係数(LVMI)の増加と有意に関連していた。
・夜間収縮期血圧の10mmHg上昇ごとのオッズ比は、全体で1.36(95%信頼区間:1.15〜1.60)、男性で1.54(同:1.19〜2.00)、女性で1.27(同:1.01〜1.58)であり、男女共に左室肥大のリスク因子であった。これは、診察室血圧や朝の家庭血圧などの共変量とは独立していた。

 著者らは「本研究は、手首式オシロメトリック血圧計で測定した夜間の家庭血圧が独立して左室肥大に関連しており、朝の血圧に加えて補完的な情報を提供することを示した初めての研究である」とした。また、これらの結果は「高血圧患者における心血管リスク評価において、夜間血圧が重要な役割を果たす可能性を示唆するもの」としている。

(ケアネット 金沢 浩子)