ファイザーは2025年12月16日、経口CGRP受容体拮抗薬リメゲパント硫酸塩水和物(商品名:ナルティークOD錠 75mg)を発売したと発表した。本剤は、片頭痛の急性期治療および発症抑制の両方を適応とする、本邦初の経口薬となる。
本剤は、片頭痛発作中に関与するとされるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体を可逆的に阻害する低分子のCGRP受容体拮抗薬(ゲパント)である。CGRPの作用を抑制することで、片頭痛の諸症状を軽減させると考えられている。
海外においては、米国食品医薬品局(FDA)が2020年2月に急性期治療、2021年5月に発症抑制の承認を行い、欧州医薬品庁(EMA)でも2022年4月に同様の承認を取得している。日本国内においては、2024年11月に承認申請が行われ、2025年9月19日に承認を取得した。2025年11月12日に薬価基準に収載され、このたびの発売に至った。
国内の片頭痛有病率は成人人口の約8.4%と推計され、女性の有病率は男性の約3倍の12.9%と報告されており、とくに20~40代の女性に多くみられる。日常生活に大きな支障を来す疾患である一方、医療機関への受診率が低いことも課題とされている。
【製品概要】
販売名:ナルティークOD錠 75mg
一般名:リメゲパント硫酸塩水和物
効能又は効果:片頭痛発作の急性期治療及び発症抑制
用法及び用量:
<片頭痛発作の急性期治療>
通常、成人にはリメゲパントとして1回75mgを片頭痛発作時に経口投与する。
<片頭痛発作の発症抑制>
通常、成人にはリメゲパントとして75mgを隔日経口投与する。
製造販売承認取得日:2025年9月19日
薬価:2,923.20円
発売年月日:2025年12月16日
製造販売元:ファイザー株式会社
(ケアネット 古賀 公子)