リブレの使用パターンと臨床的特徴が明らかに/京都医療センターほか

提供元:ケアネット

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公開日:2023/02/17

 

 先進糖尿病デバイスの進歩により、血糖変動を点から線で計測できる時代となった。おかげで糖尿病を持つ人は自分では気付かない低血糖への対応ができるようになった。では、血糖自己測定(SMBG)のアドヒアランスについて何らかの傾向はあるのだろうか。
 坂根 直樹氏(京都医療センター 臨床研究センター 予防医学研究室長)らのFGM-Japan研究グループ(9施設)は、日本人の1型糖尿病(T1D)を持つ人を対象に、間歇スキャン式持続血糖測定器(isCGM)を用いたSMBGのアドヒアランスと、FreeStyleリブレシステム(以下「リブレ」)とSMBGの使用パターンと臨床的特徴がクラスター分析で明らかとなった。Internal Medicine誌オンライン版2023年1月12日号の報告。

 わが国でリブレを使用しているT1Dを持つ成人209例を登録。登録基準は、T1D、リブレ使用期間3ヵ月以上、年齢20歳以上、研究協力施設に定期的に通院。3つの変数(1日当たりのSMBG回数、高血糖または低血糖時にリブレデータを参考にする割合)を用いて階層型クラスター分析を行った。

 主な結果は以下のとおり。

・医師が推奨するSMBGの良好なアドヒアランス率は85.0%だった。
・次の3つのクラスターが確認された。
(1)クラスター1(SMBGの頻度は低いがリブレのデータを参照している割合が高い)は17.7%。
(2)クラスター2(SMBGの頻度は高いがリブレのデータを参照している割合は低い)は34.0%。
(3)クラスター3(SMBGの頻度は高く、かつリブレのデータを参照している割合も高い)は48.3%。
・他のクラスターと比較し、クラスター1は若年で、クラスター2はリブレの使用期間が短く、クラスター3は血糖値が70~180mg/dLの治療閾にあるTime in Range(TIR)が少なく、スナック菓子や甘い飲料を飲む者の割合が多く、重度の糖尿病ストレスを感じている者の割合が多かった。
・糖尿病合併症の発症率およびリブレ装着率にはクラスター間で顕著な差はなかった。

 本研究について、共同研究者の廣田 勇士氏(神戸大学大学院医学研究科 糖尿病・内分泌内科学部門)は、「大半の患者が医師の推奨するSMBGを実践していた。リブレの使用パターンにより臨床的特徴が異なっており、リブレを用いた糖尿病治療支援を行う際に大いに役立つと考えられる」と述べている。

(ケアネット 稲川 進)