アムロジピンとニフェジピンが妊婦にも処方可能に/使用上の注意改訂

厚生労働省は12月5日、血管拡張薬のアムロジピンベシル酸塩とニフェジピンの添付文書について、使用上の注意改訂指示を発出した。
禁忌から妊婦が削除
これまで上記2剤は「妊婦(ニフェジピンは妊娠20週未満)又は妊娠している可能性のある婦人」が禁忌とされてきたが、今回の改訂によりこの内容が削除され、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合には投与可能とされた。改訂の背景
今般、妊娠全期間において厳格な血圧コントロールが求められるようになってきた。そのような医療環境を踏まえ、積極的適応のない場合の高血圧に対して第1選択薬とされているCa拮抗薬のうち、医療現場での処方割合の高い上記2剤について、添付文書の禁忌の適正性が検討された。国内外のガイドライン、海外添付文書、臨床使用に関する公表文献などが評価された結果、添付文書の禁忌から「妊婦(ニフェジピンは妊娠20週未満)又は妊娠している可能性のある女性」を削除することが可能と判断された。(ケアネット 佐藤 亮)
関連記事

妊娠高血圧症候群と長期的な児への影響(解説:三戸麻子氏)
CLEAR!ジャーナル四天王(2022/11/10)

高血圧合併妊娠または妊娠高血圧症の妊婦、自己血圧測定は有用か?/JAMA
ジャーナル四天王(2022/05/20)

高血圧合併妊娠において、非重症域の高血圧症の妊婦、目標<140/90mmHgの積極的治療が有用(解説:三戸麻子氏)
CLEAR!ジャーナル四天王(2022/05/03)
[ 最新ニュース ]

小児喘息の罹患率や症状、居住環境が影響/JAMA(2023/05/31)

データベース解析はランダム化比較試験に取って代われないだろう(解説:折笠秀樹氏)(2023/05/31)

COVID-19の転帰に、レニン・アンジオテンシン系が重要な役割を果たしているのか?―(解説:石上友章氏)(2023/05/31)

統合失調症患者におけるLAI抗精神病薬の導入成功パターンは(2023/05/31)

学校でのコロナ感染対策、マスクの効果が明らかに(2023/05/31)

世界初となる子宮内の胎児の脳外科手術に成功(2023/05/31)

ChatGPTは患者への説明が医師よりも上手(2023/05/31)

職場で差別を受けると高血圧になりやすい?(2023/05/31)

歯科治療の中断が全身性疾患の悪化と有意に関連(2023/05/31)
[ あわせて読みたい ]
アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11)
アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11)
診療所売買に関心がある方に!マンガ連載をまとめた冊子プレゼント【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第43回(2022/10/17)
今考える肺がん治療(2022/08/24)
あなたにとって、開業の「成功」「失敗」とは?【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第42回(2022/08/09)
「後継者採用」という甘い誘いに乗ったら…【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第41回(2022/07/08)
「診療所、知人に売るから大丈夫」、それ本当に大丈夫??【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第40回(2022/06/06)
Dr.金井のCTクイズ 初級編(2022/05/17)
診療所の売れ行きに直結する「概要書」の大切さ【ひつじ・ヤギ先生と学ぶ 医業承継キソの基礎 】第39回(2022/05/09)
医療マンガ大賞2021「たった一時間されど一時間」受賞者描き下ろし作品(ささき かずよ氏)(2022/04/18)