女性の単純性尿路感染症、nitrofurantoinが有効/Lancet

提供元:ケアネット

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公開日:2026/05/11

 

 女性の単純性尿路感染症(UTI)に対する治療は、nitrofurantoinが最も有効であり、次いでpivmecillinam、ホスホマイシン2回投与の順で、ホスホマイシン単回投与が最も有効性が低いことが、スペイン・Institute for Primary Health Care Research Jordi Gol i GurinaのCarl Llor氏らが同国のプライマリケア34施設で実施したプラグマティックな第IV相無作為化非盲検臨床試験「SCOUT試験」の結果で示された。ほとんどのガイドラインでは、単純性UTIに対しnitrofurantoin、ホスホマイシン、場合によってはpivmecillinamの投与が推奨されているが、これらの直接比較が求められていた。著者は、「単純性UTIに対する第1選択薬としてのホスホマイシンの役割は再評価されるべきである」とまとめている。Lancet誌2026年4月25日号掲載の報告。

UTIに対する4つの治療法の有効性と安全性を比較

 研究グループは、UTI特有の症状(排尿痛、尿意切迫感、頻尿、恥骨上部痛)を少なくとも1つ有し、かつ他の原因(性感染症や外陰膣炎を示唆する症状)がなく、尿試験紙法で亜硝酸塩または白血球エステラーゼのいずれかが陽性の18歳以上の女性を、ホスホマイシン3gの単回投与群、ホスホマイシン3gの2回投与群、nitrofurantoin(100mgを1日3回5日間)群、またはpivmecillinam(400mgを1日3回3日間)群のいずれかに、1対1対1対1の割合で無作為に割り付け追跡評価した。

 主要アウトカムは、7日時点の臨床的治癒(すべての感染症状の消失と定義)を示した患者の割合であった。

有効性はnitrofurantoinが最も高く、ホスホマイシン単回投与が最も低い

 2022年4月4日~2024年11月14日に804例がスクリーニングを受け、このうち768例が無作為化された(ホスホマイシン単回投与群191例、ホスホマイシン2回投与群194例、nitrofurantoin群190例、pivmecillinam群193例)。被験者の年齢中央値は48歳(四分位範囲:34~63)で、人種および民族に関するデータは収集されなかった。

 主要アウトカムのデータ欠測例を除く720例が主要解析の対象集団となった。

 臨床的治癒率が最も低かったのはホスホマイシン単回投与群(109/185例[59%])、最も高かったのはnitrofurantoin群(128/172例[74%])で、群間差は15.5%(95%信頼区間[CI]:5.9~25.1、p=0.0168)であった。

 次いで、pivmecillinam群(127/182例[70%]、ホスホマイシン単回投与群との差:10.9%、95%CI:1.1~20.6、p=0.2352)、ホスホマイシン2回投与群(122/181例[67%]、8.5%、-1.4~18.3、p=0.6935)の順であった。

 有害事象は、ホスホマイシン単回投与群で191例中38例(19.9%、95%CI:14.9~26.1)、ホスホマイシン2回投与群で194例中51例(26.3%、20.6~32.9)、nitrofurantoin群で190例中51例(26.8%、21.0~33.6)、pivmecillinam群で193例中41例(21.2%、16.1~27.5)に発現した。ほとんどの有害事象は軽度で、主な事象は消化器系の症状であった。重篤な有害事象は4例に認められ、そのうちpivmecillinam群の腎盂腎炎1例が治験薬と関連ありと判定された。

(医学ライター 吉尾 幸恵)