抜け毛を気にしているのは女性に多い/アイスタット

提供元:ケアネット

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公開日:2022/10/06

 

 「毛髪の悩み」は古今東西、どの年代でも共通する悩みである。日々の生活でも「育毛」や「ウイッグ」のコマーシャルをみない日はないほど一般的だ。そこで、「薄毛の人」と「そうでない人」では違いに何があるのだろうか。株式会社アイスタットは、9月16日に一般の人の「薄毛・抜け毛」に関する意識調査を行った。アンケート調査は、セルフ型アンケートツール“Freeasy”を運営するアイブリッジ株式会社の全国の会員30~59歳の300人が対象。

調査概要

形式:WEBアンケート方式
期日:2022年9月16日
対象:セルフ型アンケートツール“Freeasy”の登録者300人(30~59歳/全国)

アンケートの概要

・「抜け毛が多い」と感じている人は約50%近く。とくに、「女性・40代」で最も多い。
・「地肌見え・薄毛」の人は約50%近く。とくに、「男性・40代」で最も多い。
・自身が薄毛になっていくことについて、約60%の人が「気にする」。
・薄毛・抜け毛の対策は、第1位「洗髪方法」、第2位「髪の乾かし方」、第3位「生活習慣」。
・薄毛・抜け毛対策をする理由は、「恥ずかしい」「若く見られたい」が34.5%で同率1位。
・薄毛・抜け毛対策を何歳までするかは、「60代以上」が最多。
・「地肌見え・薄毛の人」と「薄毛でない人」の違いは、第1位「髪質」、第2位「身内に薄毛」、第3位「ストレス」。
・ウィッグ、カツラ、植毛を利用することに抵抗がある人は約80%近く。
・他人のウィッグ、カツラ、植毛が気になる割合は45.7%で、ほぼ半数。

薄毛を恥ずかしいと思っている人は約30%

 最初に「最近の抜け毛状況」を聞いたところ、「抜け毛が多い」が45.7%、「抜け毛が少ない」の35.3%、「抜け毛が気になる髪の長さではない」の19.0%の順だった。また、「抜け毛が多い」と回答した人の属性をみると、性別では「男性」より「女性」の方が多く、年代別では「40代」、性別×年代別では「女性・40代」が最も多かった。

 次に「現在の髪の状況」を聞いたところ、「薄毛ではない・学生の頃と髪の量は変わらない」が52.0%、「頭頂部・つむじ近辺が薄毛」が15.3%、「頭頂部・つむじ近辺の地肌がはっきり見える」が10.3%の順だった。また、薄毛有無別に分類すると、「薄毛ではない」は52%、「地肌見え・薄毛」は48%で、「地肌見え・薄毛」の方が下回ったが、ほぼ半々の結果だった。

 次に「自身が薄毛になっていくことについて、どう思うか」を聞いたところ、「気にする」が61%、「気にしない」が39%で、「気にする」が圧倒的に多かった。また、「気にする」を回答した人の属性をみると、性別では「女性」の方が多く、年代別では「40代」、性別×年代別では「女性・50代」、髪の状況では「地肌見えの人」で最も多かった。「薄毛」について女性でも悩みが多いことが示された。

 次に「日頃、薄毛・抜け毛対策のためにしていること」を聞いたところ、「とくに対策はしていない」が52.7%、「洗髪方法に気をつかう」が24%、「髪の乾かし方、ドライヤーに気をつかう」が16.7%の順で多かった。また、薄毛・抜け毛の対策有無別に分類し、「対策あり」を回答した人の属性をみると、「女性」「40代」「抜け毛が多い」「地肌見え・薄毛」「薄毛になっていくことを気にする」の人ほど多かった。以上から「薄毛」「抜け毛」に身近な人ほど対策をしている傾向が判明した。

 次に薄毛・抜け毛の対策をしていると回答した142名を対象に「薄毛・抜け毛の対策をしている理由」を聞いたところ、「恥ずかしい」「若く見られたい」がともに34.5%、「昔の自身のイメージを壊したくない」が23.2%の順で多かった。とくに「恥ずかしい」と回答した人の年代をみると「30代」で最も多く、「若く見られたい」と回答した人の年代をみると「50代」が最も多かった。

 次に「薄毛・抜け毛について何歳まで対策をとるか、もしくはとっていたか」を聞いたところ、「対策をとらない」が42.7%、「60代以上」が20%、「50代」が19%の順で多かった。また、「全く対策をとらない」の回答を除いた172名で「対策をとる年齢」と「実際の年代」の関係を調べてみると、「実際の年代より後まで対策をとる」が52.3%で最も多く、「実際の年代まで対策」が35.5%、「実際の年代より前で終了」が12.2%の順で続いた。

 次に「体質や生活習慣の内容について当てはまること」を聞き、「地肌見え・薄毛の人」と「薄毛でない人」の主な違いを差分より調べた。「地肌見え・薄毛の人」と「薄毛でない人」の違い第1位は「髪質が細い・ハリ・コシがない」が24.3%、第2位は「身内(祖父母・両親)に薄毛の人がいる」が21.0%、第3位は「ストレスをためやすい」が17.6%であった。また、「抜け毛が多い人」と「抜け毛が少ない人」の主な違いを差分より調べた。第1位は「身内(祖父母・両親)に薄毛の人がいる」が25.2%、第2位は「ストレスをためやすい」が16.4%、第3位は「頭皮が硬い」が14.3%であった。

 次に「ウィッグ、カツラ、植毛を利用することに抵抗があるか」を聞いたところ、「抵抗がある」が75.3%、「抵抗がない」が24.7%で、「抵抗がある」が圧倒数を占めた。とくに「抵抗がある」と回答した人の属性をみると、「男性」「50代」「地肌見え・薄毛」「薄毛になることを気にする」が最も多かった。

 最後に「他人のウィッグ、カツラ、植毛について気になるか」を聞いたところ、「気になる」が45.7%、「気にならない」が54.3%で、ほぼ半々の結果だった。とくに「気になる」と回答した人の属性をみると、「男性」「40代」「地肌見え・薄毛」「薄毛になることを気にする」で最も多かった。

(ケアネット 稲川 進)