慢性腎臓病の啓発活動を共同展開/日本腎臓病協会・バイエル薬品

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2022/06/03

 

 2022年6月1日、日本腎臓病協会とバイエル薬品が、慢性腎臓病(CKD)の早期診断および治療介入の啓発活動を通じて、国民の健康寿命延伸に寄与することを目的に、腎臓病対策の普及啓発に関する包括連携協定を締結したことを公表した。

 CKDは全世界的に増え続けており、現在、日本には成人の約8人に1人にあたる、約1,330万人のCKD患者がいるといわれている1)。さらに、CKDでは心臓病や脳卒中などの心血管疾患になりやすいことが明らかになっており、CKD治療による心血管疾患予防が大きな課題となっている。

 本協定により、医療従事者を対象に、腎臓病および腎臓病対策の重要性の認識を高め、診断・治療の標準的考え方を普及する活動を行うと同時に、医療機関、健診機関、行政や報道機関などに対しても腎臓病および腎臓病対策の重要性に関する啓発活動を行うなど、両機関が連携して腎臓病の克服を目指す。

(ケアネット 細川 千鶴)

参考文献・参考サイトはこちら

1)日本腎臓学会「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2018」