日本におけるVZV髄膜炎発生率、12年で3倍超に

提供元:ケアネット

印刷ボタン

公開日:2026/08/04

 

 日本における水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)髄膜炎の発生率は、過去12年間で3倍超に増加していることが、東京大学の山形 直毅氏らによる研究で明らかになった。一方で、大多数の患者はアシクロビルの長期静注療法により治療され、退院時には転帰が良好であったことも示されている。Journal of the Neurological Sciences誌2026年9月15日号掲載の報告より。

 本研究では、2011年4月~2023年3月にVZV髄膜炎と診断された1,680例を、日本の全国入院患者データベースであるDPCデータを用いて特定した。VZV髄膜炎の年間発生率は、VZV髄膜炎患者数を各年の人口で除算し、DPC対象となる急性期病院の割合を用いて補正することにより算出した。また、対象患者の治療レジメン(抗ウイルス薬を含む)および臨床的アウトカム(院内死亡率および退院時のBarthel Index)について検討した。

 主な結果は以下のとおり。

・VZV髄膜炎の年間平均発生率は10万人年当たり0.25であり、2011年の0.13から2022年の0.46へと増加した。
・96.4%の患者が初期治療として高用量アシクロビル静注療法を受け、投与期間中央値は11日間であった。アシクロビル静注療法を受けた患者のうち、89.3%が長期投与(7日間以上)を受けていた。
・院内死亡率は0.8%であり、退院時のBarthel Indexが90以上であった患者は87.4%であった。

(ケアネット 遊佐 なつみ)