ノババックス製の新型コロナワクチン承認、添付文書を公開/厚生労働省

提供元:ケアネット

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公開日:2022/04/20

 

 厚生労働省は4月19日、ノババックス製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンについて製造販売を承認(国内の申請者は武田薬品工業)。併せて、ノババックス製ワクチンの添付文書を公開した。一般名は組換えコロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン、販売名はヌバキソビッド筋注。国内で承認を得た4種類目のワクチンとなる。

ノババックス製は添付文書によると2~8℃の冷蔵保管が可能

ノババックス製は、ファイザー製とモデルナ製のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチン、アストラゼネカ製のウイルスベクターワクチンとは異なる、遺伝子組換えスパイク蛋白ナノ粒子ワクチンで、添付文書によると冷蔵保管(2~8℃)が可能。これまでのワクチン接種でアレルギー反応が出た人への使用を想定している。

<ノババックス製COVID-19ワクチンの添付文書情報>
6. 用法及び用量
初回免疫:1回0.5mLを2回、通常、3週間の間隔をおいて、筋肉内に接種する。
追加免疫:1回0.5mLを筋肉内に接種する。
7. 用法及び用量に関連する注意
7.1 接種対象者
本剤の接種は18歳以上の者に行う。
SARS-CoV-2の流行状況や個々の背景因子等を踏まえ、ベネフィットとリスクを考慮し、追加免疫の要否を判断すること。
7.2 接種回数
初回免疫:本剤は2回接種により効果が確認されていることから、原則として、他のSARS-CoV-2に対するワクチンと混同することなく2回接種するよう注意すること。
7.3 接種間隔
初回免疫:1回目の接種から3週間を超えた場合には、できる限り速やかに2回目の接種を実施すること。
追加免疫:通常、本剤2回目の接種から少なくとも6ヵ月経過した後に3回目の接種を行うことができる。

 本ワクチンについて、米国およびメキシコで行われた第III相無作為化プラセボ対照試験では、ワクチンの有効性は90.4%(95%CI:82.88~94.62)。英国で行われた第III相無作為化プラセボ対照試験では、ワクチンの有効性は89.7%(95%CI:80.2~94.6)であった。

 厚労省は1億5,000万回分の供給を受ける契約を結んでおり、来月下旬から約10万回分を自治体に配送する予定。

(ケアネット 古賀 公子)