皮膚がん、PD-1阻害薬治療後の予後予測因子が判明

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 PD-1阻害における制御性T細胞(Tregs)の役割とその免疫抑制のメカニズムは完全には解明されていないが、皮膚がんに対する免疫チェックポイント阻害薬治療と、臨床的アウトカムの関連についての研究が進んでいる。今回、予備的エビデンスとして、PD-1阻害薬による治療導入後の血中PD-1+ Tregsの急速な低減は、メラノーマの進行およびメラノーマ特異的死亡(MSD)のリスク低下と関連していることが示された。ドイツ・ルール大学ボーフムのT. Gambichler氏らによる検討の結果で、「末梢血でこうしたPD-1+ Tregsの低減がみられない患者は、免疫チェックポイント阻害薬に対する反応が認められず、アウトカムは不良という特徴が認められた」とまとめている。The British Journal of Dermatology誌オンライン版2019年7月30日号掲載の報告。

 研究グループは、ニボルマブまたはペムブロリズマブの治療を受けるメラノーマ患者のサブ集団で、フローサイトメトリーを用いて血中のTregサブポピュレーションを調べ、その所見と臨床的アウトカムとの関連を評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・CD4+CD25++CD127-PD-1+リンパ球(PD-1+ Tregs)の発現頻度は、免疫療法の初回サイクル後に有意に減少した(23% vs.8.6%、p=0.043)。
・初回治療後にPD-1+ Tregsの有意な減少を認められず死亡した患者と比較して、無増悪生存(PFS、p=0.022)、MSD(p=0.0038)に関する臨床的アウトカムは良好であった。
・初回治療後の末梢血中PD-1+ Tregsの有意な減少について多変量解析したところ、より良好なPFSやMSDに関する有意な予測因子であることが示された(それぞれp=0.04、p=0.017)。
・興味深い所見として、免疫関連の有害事象の発生についても、MSDリスク低下の独立予測因子であることが示された(p=0.047、オッズ比:0.064、95%信頼区間[CI]:0.0042~0.97)。

(ケアネット)

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