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日本のがん患者に対する多職種せん妄対応プログラムの有用性に関する研究

提供元:ケアネット

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公開日:2018/08/20

 

 国立がん研究センター東病院の小川 朝生氏らは、せん妄の高リスク群のスクリーニングおよびその予防のためのシステマティック・マネジメント・プログラムである、多職種せん妄対応(DELirium Team Approach:DELTA)プログラムが、がん入院患者のケアの質を向上させるかについて検討を行った。Supportive Care in Cancer誌オンライン版2018年7月17日号の報告。

 特別ながん治療を実施可能な日本の医療機関において、DELTAプログラム介入前の期間(2012年10月~2013年3月)と介入後の期間(2013年10月~2014年3月)を比較する、前後比較レトロスペクティブ研究を実施した。評価対象となった入院患者数は、介入前4,180例、介入後3,797例であった。

 主な結果は以下のとおり。

・せん妄の発生率は、プログラム介入前の7.1%から介入後4.3%に低下した(OR:0.52、95%CI:0.42~0.64)。
・転倒・転落や自己抜管を含む有害事象の発生率も、3.5%から2.6%に低下した(OR:0.71、95%CI:0.54~0.92)。
・ベンゾジアゼピン処方の減少(OR:0.79、95%CI:0.71~0.87)、退院時のADLレベルの上昇(OR:1.94、95%CI:1.11~3.38)、在院期間の短縮(リスク比:0.90、95%CI:0.90~0.90)において有意な差が認められた。

 著者らは「せん妄のためのDELTAプログラムは、せん妄の発生率を低下させ、いくつかの臨床的アウトカムを改善した。シンプルかつ費用対効果の優れたDELTAプログラムは、多忙な病棟においても日常的なケアとして実行可能である」としている。

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(鷹野 敦夫)