COPDへの配合吸入剤、身体活動にも効果 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2018/05/15 慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは、慢性気管支炎や肺気腫を伴う肺の炎症性疾患であり、2018年4月、ガイドラインが5年ぶりに改訂された。日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、わが国のCOPD患者を対象に、長時間作用性抗コリン薬であるチオトロピウム(商品名:スピリーバレスピマット)と、長時間作用性β2刺激薬との配合剤であるチオトロピウム/オロダテロール(同:スピオルトレスピマット)の吸入剤の効果を比較検討したVESUTO試験の結果を発表した。この結果は、2018年5月1日付のInternational Journal of COPD誌に掲載された。 本研究は、わが国のCOPD患者184例を対象に、チオトロピウム/オロダテロール群とチオトロピウム群それぞれの呼吸機能、運動耐容能、身体活動性に対する効果を、クロスオーバーデザインで6週間にわたり比較検討したもの。 主な結果は以下のとおり。 ・治療開始後6週時点の、投与60分後における最大吸気量は、チオトロピウム/オロダテロール群が1.990L、チオトロピウム群が1.875Lであり、群間差は115mL(p<0.0001)と、チオトロピウム/オロダテロール群で有意に改善した。 ・運動耐容能をみた6分間歩行距離は、全体集団では両群に差が認められなかったが、%FEV1(対標準1秒量)が50%未満の患者集団、6分間歩行試験を完遂できた患者集団では、チオトロピウム/オロダテロール群で有意に距離を延長した(後解析)。 ・身体活動性は、全体集団では両群に差が認められなかったが、3軸加速度計の装着が2日以上かつ1日の装着時間が8時間以上あった患者集団では、チオトロピウム/オロダテロール群において、2METs以上の1日平均活動時間が有意に長かった(後解析)。 ・有害事象は、両群ともに同程度の発現割合であり、懸念すべき有害事象は認められなかった。 治験調整医師代表の平田 一人氏(大阪市立大学医学部附属病院 病院長)は、「チオトロピウム/オロダテロールが、呼吸機能のみならず、6分間歩行試験でチオトロピウムを上回る効果を、身体活動性でも一定の条件下でチオトロピウムよりも活動時間を延ばすことが示されたことは価値のある結果だと思う」とコメントしている。 ■参考 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 プレスリリース ■関連記事 COPD新ガイドライン、第1選択薬など5年ぶり見直し (ケアネット 堀間 莉穂) 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 制限輸液/早期昇圧薬は、敗血症性ショックの生存を改善するか/NEJM(2026/07/06) survodutide、非糖尿病の肥満成人で顕著な体重減少/NEJM(2026/07/06) SCORPIO-PEP試験:エンシトレルビルはCOVID-19家族内発症を予防できるか(解説:小金丸 博氏)(2026/07/06) 症候性リウマチ性心疾患でジゴキシンの追加は心不全の新規発症・悪化を減らす(解説:原田和昌氏)(2026/07/06) 日本における統合失調症治療、最新の推奨事項〜エキスパートコンセンサス(2026/07/06) 転移・再発乳がんへのパルボシクリブ、1次治療vs.2次治療~日本人大規模RWデータで検証(2026/07/06) “患者・市民の医療情報アクセス向上”のためのコンソーシアム発足(2026/07/06) 急性感染症患者の鉄欠乏性貧血、鉄剤は投与する?/Blood(2026/07/06) 最も老化しにくい睡眠時間は?(2026/07/06) 筆記動作が認知機能低下の手がかりに?(2026/07/06) [ あわせて読みたい ] 指導医が語る心得のような本【Dr.倉原の“俺の本棚”】第5回(2018/05/15) 肺がん治療、患者と医療者の“スキマ”とは? 第15回【肺がんインタビュー】(2018/05/09) Dr.長尾の胸部X線クイズ 初級編 (2018/05/07) 安すぎる名著【Dr.倉原の“俺の本棚”】第4回(2018/04/10) 民谷式 内科系試験対策ウルトラCUE Vol.3(2018/04/07) 民谷式 内科系試験対策ウルトラCUE Vol.2(2018/04/07) 民谷式 内科系試験対策ウルトラCUE Vol.1(2018/04/07) わが青春の研修医マンガ【Dr.倉原の“俺の本棚”】第3回(2018/03/13) 志水太郎の診断戦略エッセンス (2018/03/07)