双極性障害患者のパニック症の有病率と治療に関するメタ解析 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2018/05/11 最近のデータによれば、不安症は、単極性うつ病と同様に双極性障害(BD)と頻繁に合併する。イタリア・カリアリ大学のAntonio Preti氏らは、BDに合併するパニック症(PD)に関する文献のシステマティックレビュー、メタ解析を行った。Evidence-based mental health誌オンライン版2018年4月10日号の報告。 システマティックレビューとメタ解析による優先報告項目について、文献調査や利用可能なエビデンスの選択と報告を徹底的にフォローした。メタ解析には、分散安定化Freeman-Tukey二重逆正弦変換を用いて、推定有病率を計算した。すべての研究における統合効果を推定するため、固定効果モデルとランダム効果モデルを使用し、逆分散法を行った。不均一性の測定と評価には、CochranのQ検定、I2統計量を用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・プールされた推定値の算出には、横断的な有病率に関する研究15報(3,391例)および独立した生涯研究25報(8,226例)を用いた。 ・潜在的な異常値の研究を除いた後、BD患者におけるPDの全体的なランダム効果の時点有病率は13.0%(95%CI:7.0~20.3%)であり、全体的なランダム効果の生涯有病率は15.5%(95%CI:11.6~19.9%)であった。 ・双極I型障害と双極II型障害との間に差は認められなかった。 ・両推定値の有意な不均一性が報告された(I2>95%)。 著者らは「公表された研究から導き出された推定値では、BD患者のPD有病率は、一般集団で報告された値よりも高いことが示唆された。PDの合併は、自殺行為リスクの増加やBDのより重度な経過と関連している。しかし、PDを合併したBD患者に対する治療は明確になっていない。本メタ解析により、BDにPDは高頻度に合併しており、このPDは、慢性的な経過をたどる可能性がある」としている。 ■関連記事 双極性障害と全般性不安障害は高頻度に合併 パニック症に対し第2世代抗精神病薬は有用か 双極性障害と強迫症、併存率が高い患者の特徴 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Preti A, et al. Evid Based Ment Health. 2018 Apr 10. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 双極性障害と診断されるまで平均4年かかることが明らかに 医療一般 日本発エビデンス (2017/01/10) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 約230万例のコホート研究が特定した不適切処方カスケードのパターン/BMJ(2026/09/28) 高感度心筋トロポニン測定、0/1時間アルゴリズムは安全かつ有効か?/Lancet(2026/09/28) TAVI後の抗血栓療法は抗凝固薬がよい?それとも抗血小板薬?(解説:後藤信哉氏)(2026/09/28) 高齢者に対するSSRI継続使用、認知症リスクを上昇させるか?低下させるか?(2026/09/28) SCLCの頭蓋内管理、MRIサーベイランス単独かPCI併用か(SWOG S1827/MAVERICK)/WCLC2026(2026/09/28) イサツキシマブ皮下注が多発性骨髄腫の治療とSDMにもたらすもの/サノフィ(2026/09/28) ピロリ除菌の保険適用拡大後、日本の胃がん死亡・罹患はどう推移したか(2026/09/28) 男性乳がんに術前化学療法は有効か~SEERデータでの検討(2026/09/28) 再発卵巣がんに対するmirvetuximab soravtansine(MIRV)の実臨床における有用性(2026/09/28) [ あわせて読みたい ] ミュンヘンの熱気とアスピリンの行方~PREMIUM試験が語る学会と雑誌の歴史学~【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第100回(2026/09/10) 外の海へ漕ぎ出せ!~血栓と出血の狭間で揺れる循環器内科医に届いた「1ヵ月」の福音~【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第99回(2026/08/21) 第51回日本骨髄腫学会学術集会:独占インタビュー(2026/04/28) 専門医が総合診療を使って成長する秘訣――50代からの学び直しのコツを教育のプロに聞く【ReGeneral インタビュー】第6回(2026/03/27) ケースで学ぶ輸液オーダー(2026/03/18) 僕はなぜ医者になったのか? 医療行政マンを原点に帰らせたある出来事「総合医育成プログラム」インタビュー【ReGeneral インタビュー】第5回(2026/02/25) キャリア中断後に見つけた 総合診療能力で専門性を強化する新しい診療スタイル【ReGeneral インタビュー】第4回(2026/02/05) 外科医のキャリア終盤に思い出した 何でも診られる医者への憧れ【ReGeneral インタビュー】第3回(2025/12/25) 50代半ばで精神科から一転・総合診療でへき地へ【ReGeneral インタビュー】第2回(2025/12/15) 「総合医育成プログラム」で広がる医師のキャリアと医療機関の未来【ReGeneral インタビュー】第1回(2025/11/24)