統合失調症のLAI切替、症状はどの程度改善するのか 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2016/09/13 経口抗精神病薬からアリピプラゾール月1回400mg(AOM400)へ切り替えた際の、臨床症状や全般改善に対する効果について、米国の大塚ファーマシューティカル D&CのTimothy Peters-Strickland氏らが評価を行った。CNS spectrums誌オンライン版2016年8月17日号の報告。 DSM-IV-TRで統合失調症と診断され1年以上の患者を対象に、多施設オープンラベル、ミラーイメージ、自然的研究を行い、標準ケアの経口抗精神病薬からAOM400へ切り替え後6ヵ月間のプロスペクティブ治療に対する有効性の変化を評価した。AOM400の24週オープンラベルの前に、経口アリピプラゾール単独療法1~4週のcross-titrationを行った。AOM400オープンラベル相のPANSS、平均CGI-S、CGI-Iスコアとレスポンス率(PANSSスコア30%以上減少、CGI-Iスコア1または2)のベースラインからの平均変化にて評価した。 主な結果は以下のとおり。 ・PANSS、CGI-Sスコアはベースラインから改善し(p<0.0001)、CGI-Iはすべての時点で改善を示した。 ・研究終了までのPANSS、CGI-Iのレスポンダーは49.0%であった。 ・臨床において、ベースラインで安定化された統合失調症患者は、経口抗精神病薬からAOM400への切り替えにより、臨床症状の明らかな改善を示した。 関連医療ニュース LAI切替時、ローディングでの副作用リスクは:山梨県立北病院 LAIを適切に使用するための5つのポイント アリピプラゾール持続性注射剤の評価は:東京女子医大 (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Peters-Strickland T, et al. CNS Spectr. 2016 Aug 17:1-6. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 急性期脳梗塞、再灌流後のアルテプラーゼ投与は有益?/JAMA(2025/10/23) 世界の死亡パターン、過去30年の傾向と特徴/Lancet(2025/10/23) 心筋梗塞の非責任病変は結局どうしたら良いのか?(解説:山地杏平氏)(2025/10/23) PSMA陽性mHSPC、177Lu-PSMA-617追加でrPFS改善(PSMAddition)/ESMO2025(2025/10/23) ALK陽性非小細胞肺がんにおけるアレクチニブ後ブリグチニブの有効性/ESMO2025(2025/10/23) 免疫療法の対象とならない進行TN乳がんの1次治療、SGがPFS延長(ASCENT-03)/ESMO2025(2025/10/23) 蕁麻疹に外用薬は非推奨、再確認したい治療の3ステップ(2025/10/23) 初発統合失調症における性特異的プロラクチン異常と性腺ホルモンとの関連(2025/10/23) すでに承認されている経口薬が1型糖尿病の進行を抑制(2025/10/23) [ あわせて読みたい ] Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)