LAI切替時、ローディングでの副作用リスクは:山梨県立北病院 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2016/08/30 長時間作用型抗精神病薬注射剤(LAI)を開始する際、一時的に経口抗精神病薬(OAP)と併用するローディング戦略は、安全性や忍容性の問題と関連している。山梨県立北病院の三澤 史斉氏らは、LAIのローディング戦略の安全性、忍容性を評価した。Schizophrenia research誌オンライン版2016年8月4日号の報告。 リスペリドンまたはパリペリドンを用いたLAIとOAPを比較した無作為化比較試験(RCT)のシステマティックレビュー、メタ解析を行った。主要アウトカムは、有害事象による治療中止とした。副次的アウトカムは、重篤な有害事象、死亡、1つ以上の有害事象、個々の有害事象発生率とした。 主な結果は以下のとおり。 ・RCT 16件より有害事象119件が報告された(4,902例、平均年齢:36.4歳、男性比:65.8%、統合失調症比:99.1%)。そのうち55件(46.2%)の有害事象は、正式なメタ解析を可能とする、2つ以上の研究より報告されていた。 ・全有害事象119件のうち115件は、LAIとOAPで有意な差は認められなかった(96.6%)。 ・LAIとOAPの有害事象による治療中止率、重篤な有害事象、全死亡、事故や自殺を除く死亡は同様であった。 ・OAPと比較し、LAIはアキネジア、LDLコレステロール変化、不安と有意に関連していた。 ・また、LAIはプロラクチン変化の有意な低さと関連していた。 著者らは「LAIとOAPでは、すべての重篤な有害事象や個々の有害事象の90%超で差が認められなかった。しかし、同一成分のLAIとOAPにおける、有害事象の頻度、重症度、時間コースについてより多くの研究が必要とされる。また、OAP中止後のLAIの有害事象のデータも必要とされる」としている。 関連医療ニュース パリペリドン持効性注射剤、国内市販後の死亡例分析結果 LAIは死亡率を上昇させるのか:藤田保健衛生大 LAIを適切に使用するための5つのポイント (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Misawa F, et al. Schizophr Res. 2016 Aug 4. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 乳がん検診、超音波併用で長期罹患率低下(J-START)/Lancet(2026/03/10) アミバンタマブ・ラゼルチニブ併用時のアピキサバン、使用上の注意改訂/厚労省(2026/03/10) 日本におけるアルコール使用障害に対する薬物療法の開始率はどの程度か(2026/03/10) 胃がんリスク因子の年齢別解析、ピロリ感染と喫煙が高齢で増加(2026/03/10) 膵臓内脂肪沈着に予防効果があるのは食事かリラグルチドか(2026/03/10) 130mmol/L未満の低Na血症、積極補正vs.標準ケア(2026/03/10) 未破裂脳動脈瘤のある健康な人、全死亡リスクが5倍に(2026/03/10) AI搭載聴診器で心臓弁膜症の検出率が2倍に(2026/03/10) [ あわせて読みたい ] Dr.松崎のここまで!これだけ!うつ病診療 (2016/03/07) 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12) 「てんかんと社会」国際シンポジウム(2013/09/24) 柏市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/24) 松戸市 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会(2013/06/20)