睡眠時無呼吸症候群、緑内障リスクを増大

提供元:ケアネット

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公開日:2016/02/11

 

 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は緑内障のリスク因子であることを、中国・重慶医科大学附属第一医院のLiu Shulin氏らはメタ解析の結果、報告した。これまでの研究で、OSAが緑内障と関連していることは示唆されていたが、データ的には議論の的となっていた。著者は、「今後、OSAが緑内障に関与するメカニズムを解明するためにさらなる研究が必要である」とまとめている。Journal of Glaucoma誌2016年1月号の掲載報告。

 研究グループは、PubMed、Embase、Cochrane library、Web of ScienceおよびChinese BioMedical Literature Databaseにて、2014年11月20日までに発表された論文を検索。緑内障とOSAとの関連について、オッズ比(OR)とその95%信頼区間(CI)で評価した。

 主な結果は以下のとおり。

・コホート研究3件、症例対照研究3件、計6件の研究(228万8,701例)のデータが組み込まれた。
・OSAは緑内障と有意に関連していることが認められた。
・症例対照研究に関する補正後効果要約ORは2.46(95%CI:1.32~4.59、p=0.005)。
・コホート研究に関する補正後効果要約ORは1.43(同:1.21~1.69、p=0.000)。
・有意な出版バイアスはみられなかった。

(ケアネット)