うつ病既往で感染症リスク増加 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2016/01/27 予備的研究では、うつ病とその後の感染症リスク増加との関連が示唆されている。デンマーク・オーフス大学のNiklas W Andersson氏らは、うつ病とさまざまな感染症リスクとの関連を、時間的関係や用量反応関係も含み調査した。International journal of epidemiology誌オンライン版2015年12月26日号の報告。 97万6,398人のプロスペクティブな住民ベースの研究より、1995~2012年にうつ病を経験した14万2,169例を、デンマークレジストリと関連付けて調査した。性別や年齢を調整し、非うつ病者と比較した、うつ病患者における感染症の相対リスクを推定するために生存分析を用いた。 主な結果は以下のとおり。 ・うつ病は、広範囲の感染症リスク増加と関連していた(罹患率比 [IRR]:1.61、95%CI:1.49~1.74、p=0.000、任意の感染症において)。 ・特定の時間的影響のエビデンスはなかったが、うつ病発症後の感染症の全般的なリスク増加は、発症後の最初の1年間(IRR:1.67、95%CI:1.25~2.22、p=0.000)からその後11年以上(IRR:1.61、95%CI:1.39~1.85、p=0.000)、上昇したままであった。 ・用量反応分析は、単一うつ病エピソードで感染症リスクが59%増加し(IRR:1.59、95%CI:1.45~1.75、p=0.000)、4つ以上のうつ病エピソードではさらに増加した(IRR:1.97、95%CI:0.92~4.22、p=0.082)。 ・しかし、結果は完全な線形的な相関を示すものではなかった。 結果を踏まえ、著者らは「本調査結果より、うつ病の存在が感染症リスクの増加と関連しており、このことはうつ病発症後の特定の期間に限定されるわけではないことが示唆された。用量反応関係も存在すると考えられるが、うつ病と感染症リスクとの関連を確認するためのさらなる検討が必要である」とまとめている。 関連医療ニュース うつ病のプラセボ効果、そのメカニズムとは ビタミンDによるうつ症状軽減の可能性は 女はビタミンB6、男はビタミンB12でうつリスク低下か (鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Andersson NW, et al. Int J Epidemiol. 2015 Dec 26. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 早期肺がん肺葉切除、VATS vs.開胸/Lancet(2026/04/07) 乳がんオリゴ転移、今わかっていること・いないこと/日本臨床腫瘍学会(2026/04/07) 年収2,000万円以上の割合は? 地域・診療科による違いは?/医師1,000人アンケート(2026/04/07) 日本のアルツハイマー病患者における介護者負担と神経精神症状との関係(2026/04/07) 待機的PCIの実施率、国内で4倍以上の地域格差~J-PCIレジストリ/日本循環器学会(2026/04/07) KRAS G12C変異陽性大腸がん、ソトラシブ+パニツムマブのアジア人・長期の有用性(CodeBreaK 300/101)/日本臨床腫瘍学会(2026/04/07) 日本の成人血液腫瘍の5年純生存率の推移:2000~14年(CONCORD-3)(2026/04/07) コラーゲンサプリ、皮膚と関節の健康に有益な可能性(2026/04/07) [ あわせて読みたい ] 薬剤性QT延長症候群とは(2015/09/30) 新興再興感染症に気を付けろッ!(2015/04/13) 全国在宅医療・介護連携研修フォーラム(2015/03/31) ひと・身体をみる認知症医療(2015/03/15)