食事回数と肥満の関係

提供元:ケアネット

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公開日:2015/10/26

 

 食物摂取頻度と肥満との関連の研究結果は一貫していない。滋賀県立大学の村上 健太郎氏らは、米国National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)2003-2012のデータを用いた横断研究から、米国成人の1日の全食事回数・食事(間食を除く)回数・間食回数の多さが、過体重/肥満と中心性肥満のリスク増加に関連することが示唆される、と報告した。the Journal of Nutrition誌オンライン版2015年10月14日号に掲載。

 米国の20歳以上の成人1万8,696人において、食物摂取量を2回の24時間食事思い出し法を用いて評価した。50kcal以上の食物摂取すべてを、エネルギー摂取量(15%以上または15%未満)、自己申告、摂取時刻(6~10時、12~15時、18~21時、その他)のそれぞれに基づいて、食事または間食に分類した。オッズ比(OR)および95%CIの算出には多変量ロジスティック回帰を用いた。

 主な結果は以下のとおり。

・推定エネルギー必要量に対する推定エネルギー摂取量の比率(EI:EER)を調整せずに解析した場合、全食事頻度、食事(間食を除く)頻度、間食頻度のすべてにおいて、過体重/肥満(BMI:25以上)および中心性肥満(腹囲:男性102cm以上、女性88cm以上)と逆相関の関連または関連なしと示された。しかし、EI:EERの調整後、全食事頻度と過体重/肥満および中心性肥満との間には正の相関があった。

・全食事頻度が最も高い(1日5回以上)カテゴリーにおける過体重/肥満のOR(95%CI)は、最も低いカテゴリー(1日3回以下)に比べて、男性で1.54(1.23~1.93、傾向のp=0.003)、女性で1.45(1.17~1.81、傾向のp=0.001)であった。中心性肥満のORは、男性で1.42(1.15~1.75、傾向のp=0.002)、女性で1.29(1.05~1.59、傾向のp=0.03)であった。

・食事(間食を除く)頻度については、「自己申告に基づく食事頻度」と「摂取時刻に基づく食事頻度」が、過体重/肥満、中心性肥満、またはその両方と相関していたが、「エネルギー摂取量に基づく食事頻度」は関連がみられなかった。間食頻度との関連については、男性ではすべての間食頻度との正の相関がみられ、女性では「エネルギー摂取量に基づく間食頻度」との正相関がみられた。

(ケアネット 金沢 浩子)