チオトロピウム+オロダテロール配合剤がCOPD患者の呼吸機能を改善(ATS 2014)

提供元:ケアネット

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公開日:2014/06/05

 

※チオトロピウム+オロダテロール配合剤は開発中の新規化合物であり、その有効性と安全性は十分に確立されていません。ご留意ください。

 ベーリンガーインゲルハイムは5月21日、チオトロピウム(LAMA)とオロダテロール(新規速効性LABA)配合剤の第3相試験(VIVACITO)の結果を発表した。
 
 同試験結果より、1日1回投与のチオトロピウム+オロダテロール配合剤は、チオトロピウム単独投与、オロダテロール単独投与、またはプラセボ投与と比較して、24時間にわたりCOPD患者の呼吸機能(FEV1)を有意に改善することが明らかになった。また、同剤がチオトロピウムと同様の安全性プロファイルを有することが示された。
 このインコンプリートクロスオーバーデザインの6週間にわたる試験は、中等症から重症のCOPD患者を対象に実施され、サンディエゴで開催された2014年度米国胸部学会(ATS)で発表された。

 チオトロピウム+オロダテロール配合剤は、チオトロピウムとオロダテロールをレスピマットソフトミスト吸入器を用いて1日1回吸入するもの。

(ケアネット 細田 雅之)