不眠症への行動療法、夜間頻尿を軽減できるか 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2014/01/23 不眠症に対する行動療法は夜間頻尿の軽減につながる可能性が示唆された。米国・ピッツバーグ大学のShachi Tyagi氏らが、不眠症と夜間頻尿を併発している60歳以上の地域住民を対象に、行動療法を行った場合と情報提供のみを行った場合を比較検討した結果、報告した。Journal of the American Geriatrics Society誌オンライン版2014年1月2日号の掲載報告。 研究グループは、慢性不眠症を呈する60歳以上の地域住民において、行動療法が夜間頻尿に及ぼす影響を評価することを目的に、睡眠への行動介入の無作為化対照試験の二次解析を行った。対象は、大学病院で登録された79例のうち、不眠症があり夜間に1回以上トイレに起きる30例であった。介入はNurse clinicianにより、簡易行動療法(BBTI)または情報提供(IC)が行われた。BBTI群(14例)では「ベッドにいる時間を少なくする」「規則正しい睡眠スケジュールを立てる」などの指導が行われた。IC群(16例)では印刷物が手渡された。ベースライン時と介入開始4週間後に、自己報告の毎晩(14日間)の夜間覚醒について評価した。ベースライン時に夜間トイレのために少なくとも1回起きた者を解析対象とした。 主な結果は以下のとおり。 ・ベースライン時に夜間頻尿を示した患者において、14日間の夜間覚醒の回数は、BBTI群で6.5±4.8回の減少が、IC群では1.3±7.3回の増加が認められた(p=0.04、効果サイズ:0.82)。 ・ベースライン時の夜間頻尿エピソードで補正後も、その差は有意なままであった(p=0.05)。 ・不眠症と夜間頻尿を併発している高齢者において、不眠症に対する行動療法は、自己報告による夜間頻尿を改善させる可能性があった。この点について、さらに検討する必要がある。 関連医療ニュース 睡眠薬、長期使用でも効果は持続 長期の睡眠薬服用、依存形成しない?! 自殺と不眠は関連があるのか (ケアネット) 原著論文はこちら Tyagi S et al. J Am Geriatr Soc. 2014 Jan 2. [Epub ahead of print] 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) 関連記事 新・夜間頻尿診療ガイドラインで何が変わるか/日本排尿機能学会 医療一般 (2019/10/08) 不眠症と自殺は関連があるのか 医療一般 (2013/12/12) CareNet AcademiaによるAI生成記事 このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] AF合併PCI患者の2剤抗血栓療法、1ヵ月vs.12ヵ月(OPTIMA-AF試験)/Lancet(2026/07/27) レカネマブで重度アルツハイマー病への進行は何年遅らせることができるか(2026/07/27) 抗TROP-2 ADCはTROP-2発現レベルで効果が変わるか(2026/07/27) アレルギーや喘息で、がんリスクは上がる?下がる?〜JPHC研究(2026/07/27) 日本の骨髄線維症患者における貧血および輸血依存の関係(2026/07/27) 夏の理想的な水分補給は「4つのS」で/アボット(2026/07/27) 1時間ごとの5分間の運動休憩で気分改善、疲労感軽減(2026/07/27) 妊娠悪阻は有害妊娠転帰と関連(2026/07/27) [ あわせて読みたい ] 非機器的早期運動療法はDVT発生率を低減【論文から学ぶ看護の新常識】第1回(2025/02/05) 災害対策まとめページ(2024/02/05) Dr.大塚の人生相談(2024/02/26) IBD(炎症性腸疾患)特集(2023/09/01) 旬をグルメしながらCVIT誌のインパクトファクター獲得を祝福する【Dr.中川の「論文・見聞・いい気分」】第63回(2023/08/29) エキスパートが教える痛み診療のコツ(2018/10/11) 医療者向け『学校がん教育.com』(2022/12/01) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11) アトピー性皮膚炎・乾癬特集まとめインデックス(2022/11/11)