少し歩くだけでもうつ病は予防できる 提供元:ケアネット ツイート 公開日:2013/12/18 うつ病は有病率が高くQOLに影響を与えることから、うつ病の予防因子を特定するため多くの研究が求められている。カナダ・トロント大学のGeorge Mammen氏らは、運動がうつ病の発症を予防するかを前向き研究のメタアナリシスにより検討した。American journal of preventive medicine誌2013年11月号の報告。 身体活動とうつ病との関係を検討した縦断的研究を2012年12月までに各データベース(MEDLINE、Embase、PubMed、PsycINFO、SPORTDiscus,、Cochrane Database of Systematic Reviews)より検索を行った。抽出されたデータは、2012年7月から2013年2月の期間で分析された。研究の質は2名の独立したレビュアーが評価した。 主な結果は以下のとおり。 ・検索結果より得られた6,363件のうち30件の研究が分析対象となった。 ・このうち25件の研究で、ベースラインの身体活動とその後のうつ病リスクとの間に負の相関があることが示されていた。 ・大半の研究は方法論的な質が高く、身体活動が将来のうつ病発症を予防することを示す結果であった。 ・身体活動はどのようなレベルであれ(たとえ1週間当たり150分未満のウォーキングなど低いレベルであっても)、うつ病の予防に有効であると考えられる。 関連医療ニュース 食生活の改善は本当にうつ病予防につながるか 日本人のうつ病予防に期待?葉酸の摂取量を増やすべき 認知症を予防するには「体を動かすべき」 担当者へのご意見箱はこちら (ケアネット 鷹野 敦夫) 原著論文はこちら Mammen G, et al. Am J Prev Med. 2013 Nov;45(5):649-57. 掲載内容はケアネットの見解を述べるものではございません。(すべての写真・図表等の無断転載を禁じます。) このページを印刷する ツイート [ 最新ニュース ] 非虚血性拡張型心筋症、後期ガドリニウム増強が死亡と関連/JAMA(2024/10/16) 脳卒中の発熱予防は機能回復に有用か?/JAMA(2024/10/16) 乾癬の光線療法、自宅治療は外来治療に非劣性(2024/10/16) ADHDの薬物関連心血管疾患による世界的負担〜WHO薬物安全性データ分析(2024/10/16) 医師の飲酒状況、ALT30超は何割?年齢が上がるほど量も頻度も増える?/医師1,000人アンケート(2024/10/16) 母乳育児は乳児の喘息リスクを低下させる(2024/10/16) 高齢患者の痛みに抗うつ薬は有効か(2024/10/16) 糖尿病合併症があると歯周病がより起こりやすい(2024/10/16) [ あわせて読みたい ] 診療よろず相談TV シーズンII(2014/07/03) Dr. 倉原の“おどろき”医学論文(2013/08/21) アリスミアのツボ(2014/09/01) 産婦人科医ユミの頼られる「女性のミカタ」 (2014/10/08) 今こそメディカルコーチング -院内をワクワクに変える手法(2014/06/18) 診療よろず相談TV(2013/10/25) 高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014) ~改訂のポイント~(2014/04/30) 在宅医療推進のための地域における多職種連携研修会 領域別セッション(2013/11/12)