太っていると高血圧になりやすいのか?-茨城県健康研究より-

提供元:ケアネット

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公開日:2012/04/27

 



40歳以上の日本人においてBMIが25kg/㎡の人は、19kg/㎡の人に比べ、高血圧発症のリスクが1.29~1.47倍高くなることが茨城県健康研究(Ibaraki Prefectural Health Study:IPHS)の結果より明らかにされた。

筑波大学大学院人間総合科学研究科の辻本氏らは、1993年に茨城県の健康診断を受診した住民のうち、高血圧でなかった68,205名を2006年まで追跡し、ベースライン時のBMIと高血圧症の発症を検証した。追跡期間中の体重変化の影響を除外するために、時間依存性共変量Cox比例ハザードモデルを用いた。高血圧の発症は、140/90mmHg以上 and/or 降圧薬の服用と定義された。

主な結果は下記のとおり。
1) 平均観察期間3.9年において、30,982名(45.2%)が高血圧症を発症した。
2) BMIが25kg/㎡の人の高血圧発症リスク(対照:BMI<19kg/㎡の人)
   40-59歳男性:1.42倍(95%信頼区間:1.17-1.73)
   60-79歳男性:1.34倍(95%信頼区間:1.19-1.51)
   40-59歳女性:1.47倍(95%信頼区間:1.33-1.62)
   60-79歳女性:1.29倍(95%信頼区間:1.18-1.41)