限界はあるが必要だった研究(解説:野間 重孝 氏)-1403

アスピリンは世界で初めて人工合成された医薬品で、ドイツ・バイエル社がこの開発に成功したのは1897年にさかのぼる。ところが、低用量アスピリンに血小板凝集抑制作用があることが発見されたのは1967年のことだった。Gruentzigが経皮的冠動脈形成術(PTCA)を初めて行ったのが1977年であることを考えると、不思議な暗合を感じてしまうのは評者だけではないと思う。PTCAは確かに画期的な技術ではあったが、バルーンによる拡張のみ…
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本記事のコメンテーター
野間 重孝( のま しげたか ) 氏
栃木県済生会宇都宮病院 院長
J-CLEAR評議員