進行性乳がんを対象としたアバスチンの第III相臨床試験で無増悪生存期間の延長を確認 最終更新:2008/12/10 医療一般 中外製薬株式会社の5日の発表によると、スイスのF.ホフマン・ラ・ロシュが、アバスチン(一般名:ベバシズマブ)のRIBBON-1試験においてアバスチンと化学療法を併用した場合、化学療法単独と比較して、主治医評価に基づいて、主要評価項目である乳がん女性患者の病勢の進行がない生存期間(いわゆる無増悪生存期間)の延長を達成したと発表したという。
Promactaが米国FDAより承認を取得 最終更新:2008/12/10 医療一般 グラクソ・スミスクライン株式会社は5日、英国本社が、Promacta(一般名:エルトロンボパグ)の、コルチコステロイド、免疫グロブリンあるいは脾臓摘出術に対する反応が不十分な慢性特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic Thrombocytopenic Purpura:ITP)患者さんにおける血小板減少症治療薬として米国FDAより迅速承認を取得したと発表した。
冠動脈性心疾患、うつ症状による心血管イベントリスクの増大は運動不足などが原因 最終更新:2008/12/09 ジャーナル四天王 冠動脈性心疾患でうつ症状のある人は、心血管イベントのリスクが高いことは知られているが、その原因は、運動不足などのうつ症状に付随する行動的要因にあるようだ。米サンフランシスコVA Medical CenterのMary A. Whooley氏らが、安定冠動脈性心疾患の1,000人超について追跡し、明らかにしたもので、JAMA誌2008年11月26日号で発表した。これまで、うつ症状が心血管イベントリスクを増大することは明らかになっていたが、その要因については不明だった。
米オレゴン州肝移植、MELDスコア導入後に人種間格差なくなる 最終更新:2008/12/09 ジャーナル四天王 米国オレゴン州で、肝移植のレシピエント決定に際し、Model For End-Stage Liver Disease (MELD)スコアを導入して以後、黒人と白人の明らかな人種間格差がなくなったことが、米Duke大学のCynthia A. Moylan氏らの調べで明らかにされた。JAMA誌2008年11月26日号で掲載されている。同州では2002年2月から、肝移植の緊急性を示す指標としてMELDスコアを導入している。
AD/HDのある子どもの世界を疑似体験 最終更新:2008/12/09 医療一般 ヤンセンファーマ株式会社は4日、AD/HD(注意欠陥/多動性障害)のある子どもに見られる症状の一端を擬似体験する装置「バーチャルAD/HD」の開発を完了し、同日より全国の医療機関を対象に無償での体験機会の提供を開始したと発表した。
最も「辞めたい」と思っている業界はどこか? 最終更新:2008/12/08 医療一般 ネットマイルの調査によると、会社を辞めたいと思ったことのある割合が一番高い業界は「衣料・雑貨・日用品系」で52.1%、次いで「医療・福祉系」(49.4%)、「商社系」(49.0%)という結果だったという。一方で「辞めたいとは思わない」のは「電力・ガス・水道」が44.0%でトップで「専門コンサル系」(30.5%)、「団体・連合会・官公庁」(29.5%)と続いた。
ボーナス付きP4Pが住民健康格差を解消 最終更新:2008/12/05 ジャーナル四天王 イギリスでは2004年に、開業医に対して新たにQOF(quality and outcomes framework)という診療報酬支払制度(P4P:pay for performance)が導入された。プライマリ・ケアの構成、プロセス、予後を135のパフォーマンス指標(現在)で評価し、指標の目標値達成の場合ボーナスが支給されるというもので、契約開業医の年収は30%強増したと言われている。指標の大半は健康保持・増進、疾病予防に関するもので、慢性疾患を有する45歳以上の全患者については血圧モニタリングが毎年義務づけられている。この制度導入には、生活レベルの異なる地域住民間の健康格差解消も期待されていた。ロンドン大学医療・社会・ケア調査部門/一般診療・プライマリ・ケア部門のMark Ashworth氏らが、導入後3ヵ年(2005~2007年)の推移について調査をしたところ、ねらいどおりの変化が起きていることが報告された。BMJ誌2008年11月22日号(オンライン版2008年10月17日号)掲載より。
アメリカ医療研究品質機構のノウハウを活用して患者安全指標はつくれそうだ 最終更新:2008/12/05 ジャーナル四天王 患者安全は国際的な問題だが、その指標づくりは容易ではない。アメリカには、医療研究品質機構(AHRQ:Agency for Healthcare Research and Quality:http://www.ahrq.gov/)が病院診療データを基に開発した患者安全の指標があり、数ヵ国がその指標を自国の患者安全指標づくりに活用しているがイギリスでも活用できないか。Healthcare Commission(ロンドン)のVeena S Raleigh氏らが、29あるAHRQの指標のうち9つについて症例対照試験を行い有用性を検証した。BMJ誌2008年11月22日号(オンライン版2008年10月17日号)掲載より。
ゲフィチニブは進行非小細胞肺癌の2nd-line治療として妥当:INTEREST試験 最終更新:2008/12/04 ジャーナル四天王 再発進行非小細胞肺癌(NSCLC)に対するゲフィチニブ(商品名:イレッサ)療法の有用性は標準治療であるドセタキセル療法に劣らないため、進行NSCLCの2nd-line治療として妥当であることが、国際的な第III相試験INTEREST試験で明らかとなった。米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのEdward S Kim氏が、Lancet誌2008年11月22号で報告した。
加齢黄斑変性症の新たな関連遺伝子が明らかに 最終更新:2008/12/04 ジャーナル四天王 加齢黄斑変性症(AMD)にはC1阻害因子をコードしているSERPING1遺伝子の変異が重要な影響を及ぼしていることが、イギリスで実施された症例対照研究で明らかとなった。Southampton大学ヒト遺伝学部門のSarah Ennis氏が、Lancet誌2008年11月22日号(オンライン版2008年10月7日号)で報告した。
他人のタバコの煙を約7割が不快に感じた経験あり 最終更新:2008/12/04 医療一般 ファイザー株式会社は2日、飲食店での受動喫煙に関する意識調査を2008年10月4日~10月5日にかけてインターネット上で実施し、その結果を発表した。
マンモグラフィは痛そう… 女性が乳がん検診を受けない理由 最終更新:2008/12/04 医療一般 アストラゼネカ株式会社は2日、乳がん検診に対する意識調査の結果を発表した。この調査結果は、同社が10月に行った乳がん啓発イベントブースを訪れた女性748名(30代~50代)の回答を集計したもの。
乳がん検査用デジタルX線撮影装置「AMULET」発売 最終更新:2008/12/04 医療一般 富士フイルム株式会社は2日、世界最小画素50μmの新方式・直接変換型FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載し、ノイズの少ない鮮明な乳がん診断画像を描出する、乳がん検査用デジタルX線撮影装置「AMULET(アミュレット)」を、12月5日より発売すると発表した。
多発性硬化症はアジア人患者の認知機能に影響するのか 最終更新:2008/12/04 医療一般 バイエル薬品株式会社は2日、多発性硬化症(MS)が欧米人患者と同様に、アジア人患者の認知機能に大きな影響を与えることが新たに示されたと発表した。
日本人患者で初めてピクノジェノール・アルギニン含有食品のED改善効果を確認 最終更新:2008/12/04 医療一般 小林製薬株式会社は1日、日本人のED患者におけるピクノジェノール・アルギニン含有食品のED改善効果を初めて確認したと発表した。
子宮頸がん予防ワクチンのCervarixがオランダの国民予防接種プログラムに組み入れ 最終更新:2008/12/04 医療一般 グラクソ・スミスクライン株式会社は11月28日、オランダのNetherlands Vaccine Institute (NVI)が、オランダ国民に対する子宮頸がん予防接種プログラムのためのワクチンとして、英グラクソ・スミスクラインplc(GSK)の子宮頸がん予防ワクチンCervarixを選択したと発表した。
リピトールに心血管イベントリスク低下と腎機能改善の相関が認められる 最終更新:2008/12/04 医療一般 ファイザー株式会社は11月28日、米国心臓協会(American Heart Association)の年次学術総会で発表された5年間にわたるTreating to New Targets(TNT)試験の事後サブ解析の結果によると、心血管疾患の既往のある患者にリピトール(一般名:アトルバスタチンカルシウム)を投与したところ、腎機能の改善と主要な心血管イベントのリスク低下に強い相関があることが認められたと発表した。
HIV感染乳児への抗レトロウイルス療法戦略 最終更新:2008/12/03 ジャーナル四天王 HIV感染乳児は年長児よりも疾患の進行が早く、死亡率も高い。特にCD4リンパ球の割合(CD4パーセンテージ)が高いほどその傾向が強まる。そのため抗レトロウイルス療法の早期開始が求められるが、利用できる薬剤や毒性の問題などが解決されていなかった。本報告は、HIV感染乳児への抗レトロウイルス療法戦略を検討するChildren with HIV Early Antiretroviral Therapy(CHER)試験のフェイズIIIからの早期アウトカムの報告で、NEJM誌2008年11月20日号に掲載された。