バルセロナ市の通勤・通学自転車シェアシステム「ビシング」、死亡低下しCO2減少

世界各国の主要都市で、主に交通渋滞緩和を目的に導入が進んでいる、公共の自転車共有システムについて、スペイン・環境疫学研究センターのDavid Rojas-Rueda氏らは、同国バルセロナ市で2007年3月に導入された「Bicing(ビシング)」(http://www.cycle-info.bpaj.or.jp/japanese/report/jpg/h20_8/h20_8_1top.html)と呼ばれる同システムの、健康に及ぼすベネフィットとリスクについて調査を行った。その結果、「交通事故や大気汚染などのリスクよりも、ベネフィット(死亡減、CO2減)が大きく、また二酸化炭素排出量を減らすなど公衆衛生上の改善効果も期待できる」と報告している。BMJ誌2011年8月13日号(オンライン版2011年8月4日号)掲載報告より。