ロタウイルスワクチンの定期接種、入院および死亡を低下

提供元:ケアネット

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公開日:2012/10/12

 

 マレーシア大学医療センターのLee WS氏らは、同国で隔離されたロタウイルスA (RV-A)遺伝子型について精査し、同国内のRV-Aワクチン定期接種の有効性を推定した。その結果、ロタウイルス胃腸炎関連の入院および死亡率の低下が推定でき、ワクチン定期接種は有効であるとまとめた。Hum Vaccin Immunother誌オンライン版2012年9月28日号の掲載報告。

 2施設で2歳児からの情報を組み込んだ単純数理モデルを用いて、幼児のロタウイルス胃腸炎(RVGE)の入院に関する前向き試験を行った。モデルには、公表されているRV-Aの入院およびウイルス遺伝子型のデータ、幼児胃腸炎のデータと、2種類のRV-Aワクチン(商品名:ロタテック、ロタリックス)のウイルス遺伝子型特異的有効性のデータを組み込み検討した。

 主な内容は以下のとおり。

・ワクチン接種率95%との仮定において、RVGE関連の入院に対する全体的保護効果は、ロタテックが75.7~88.1%、ロタリックスが78.7~90.6%であった。
・年間のRVGE関連死亡は、死亡34例からロタテックについては27~32例に、ロタリックスは28~32例への低下が推定された。

(ケアネット)