ビタミンE・Cどちらも心血管疾患予防(50歳以上男性)に効果なし

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ビタミンE・Cどちらも心血管疾患予防(50歳以上男性)に効果なしのイメージ



50歳以上の男性に対して、ビタミンEやビタミンCを投与しても、心血管疾患イベントの予防には効果がないようだ。米Harvard大学医学部のHoward D. Sesso氏らが、約1万5,000人の男性医師を対象にした大規模試験「Physicians’ Health Study II」で明らかにしたもので、JAMA誌2008年11月12日号(オンライン版2008年11月9日号)で発表した。これまでに、ビタミンEやCが心血管疾患予防に効果があることを示した研究はあるが、元々リスクの低い男性を対象にした長期の研究結果は珍しい。

ビタミンEは1日おき400 IU、Cは連日500mg投与で8年間追跡




同研究グループは、試験開始時点の年齢が50歳以上の1万4,641人の男性医師に対し、無作為化プラセボ対照二重盲試験を行った。ビタミンEの投与量は1日おきに400 IU、ビタミンCは毎日500mgだった。試験の実施期間は1997~2007年で、平均追跡期間は8年。

試験開始時点で心血管疾患を有する被験者は754人(5.1%)だった。主な心血管疾患としては、死に至らない心筋梗塞、同じく脳卒中と、心血管疾患による死亡と定義した。

E・Cともに心血管疾患リスク予防効果はなく、Eは出血性脳卒中リスクを増大




試験期間中に発生した主な心血管疾患イベントは、1,245件だった。

ビタミンE群、ビタミンC群ともに、プラセボ群に比べ、主な心血管疾患イベント、心筋梗塞、脳卒中、心血管疾患による死亡、のいずれの発症リスクにも有意差はなかった。さらに、ビタミンE群、ビタミンC群ともに、総死亡率についてもプラセボ群と有意差が見られなかった。

一方で、ビタミンE群はプラセボ群に比べ、出血性脳卒中の発症リスクは有意に高かった(ハザード比:1.74、95%信頼区間:1.04~2.91、p=0.04)。

(當麻あづさ:医療ジャーナリスト)

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