HIV-1感染者、1日1回の標準治療から週1回配合剤への切り替えは?/Lancet

提供元:ケアネット

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公開日:2026/08/20

 

 ウイルス学的抑制を維持しているHIV-1感染者において、週1回投与の配合錠イスラトラビル/レナカパビル(ISL/LEN)は1日1回経口投与の標準治療に対して、有効性に関して非劣性であり、忍容性はおおむね良好であることが示された。米国・Cambridge Health AllianceのAmy E. Colson氏らISLEND-2 Study Teamが、日本を含む14ヵ国100施設で実施した第III相の非盲検無作為化実薬対照非劣性試験「ISLEND-2試験」の48週時点の主要解析の結果を報告した。著者は、「本試験の結果と、ISLEND-1試験(1日1回投与の配合錠ビクテグラビル/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミド[B/F/TAF]と比較)の結果(ジャーナル四天王「HIV-1感染者への週1回配合剤、1日1回薬に非劣性/NEJM」2026年8月6日公開)を併せたデータは、ISL/LENがHIV-1感染者への初となる週1回経口治療薬となりうることを示唆するものであった」と述べている。Lancet誌オンライン版2026年8月12日号掲載の報告。

ISL/LEN切り替え群vs.標準治療継続群を比較

 ISLEND-2試験では、ウイルス学的抑制を維持しているHIV-1感染者を対象に、週1回投与の配合錠ISL/LENへの切り替えの有効性と安全性を、1日1回経口投与の標準治療の継続と比較し評価した。

 対象は、1日1回経口投与の標準治療で6ヵ月以上ウイルス学的抑制を維持しており、かつウイルス学的失敗歴のない18歳以上の成人HIV-1感染者を適格とした。

 被験者は、双方向応答システムを用いて、地理的地域、抗レトロウイルス薬のクラス、CD4陽性T細胞数で層別化したうえで、週1回投与の配合錠ISL(2mg)/LEN(300mg)への切り替え群、または1日1回経口投与の標準治療を継続する群に1対1の割合で無作為に割り付けられ、両群とも少なくとも96週間投与を受ける計画とされた。また、被験者は96週後に延長フェーズに組み入れられ、ISL/LENの処方を受ける選択肢が与えられた。

 主要評価項目は、48週時点のHIV-1 RNA量50コピー/mL以上の被験者割合とした。判定には米国食品医薬品局(FDA)が定義するスナップショットアルゴリズムが用いられ、非劣性マージンは4%ポイントに設定した。無作為化後、割り付け治療薬を少なくとも1回投与された全被験者を対象に評価した。

主要評価項目は、ISL/LENが標準治療に対し非劣性

 2024年10月8日~2025年4月30日に、727例がスクリーニングされ、647例が適格と判定され、634例が無作為化された。そのうち626例が治療を受けた(ISL/LEN群314例、標準治療群312例)。被験者626例のうち211例(34%)が女性であり、193例(31%)が黒人、119例(19%)がアジア人、123例(20%)がヒスパニックまたはラテン系であった。また、89例(14%)が65歳以上であった。

 ベースラインで、552例(88%)が1日1錠の抗レトロウイルス薬を使用しており、478例(76%)のレジメンにはインテグラーゼ鎖転移阻害薬が含まれていた。

 48週時点で、HIV-1 RNA量50コピー/mL以上の被験者は、ISL/LEN群1/314例(0.3%)、標準治療群4/312例(1.3%)であり(群間差:-1.0%、95.002%信頼区間:-3.0~1.1)、ISL/LEN群が非劣性基準を満たしたことが示された。

 治療関連有害事象(TRAE)の発現は、ISL/LEN群58/314例(18%)、標準治療群1/312例(1%未満)で報告された。

 有害事象による試験中止例は、ISL/LEN群2/314例(1%)、標準治療群1/312例(1%未満)であり、Grade3以上の有害事象の発現例は24/314例(8%)と28/312例(9%)、重篤な有害事象の発現例は22/314例(7%)と27/312例(9%)であった。

 死亡は3例(ISL/LEN群1例、標準治療群2例)報告されたが、いずれも治療との関連はないと判断された。

 なお著者は、「より長期的な安全性のデータは、本報告で示された48週時点のデータ以上に、さらなる有益な知見をもたらすものと思われる」としている。

(ケアネット)