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survodutide、非糖尿病の肥満成人で顕著な体重減少/NEJM

提供元:ケアネット

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公開日:2026/07/06

 

 非糖尿病の肥満成人において、survodutideの週1回投与はプラセボと比較して、10%以上の体重減少とともに、ウエスト周囲長や糖化ヘモグロビン値、脂質値にも良好な影響を及ぼすことが、アイルランド・ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンのCarel W. le Roux氏らSYNCHRONIZE-1 Investigatorsの「SYNCHRONIZE-1試験」において示された。survodutideは、グルカゴン受容体とGLP-1受容体の二重作動薬であり、非糖尿病の肥満成人を対象とした第II相試験で、大幅な体重減少をもたらしたと報告されている。研究の成果は、NEJM誌オンライン版2026年6月7日号に掲載された。

14ヵ国の無作為化プラセボ対照第III相試験

 SYNCHRONIZE-1試験は、日本を含む14ヵ国116施設で実施した二重盲検無作為化プラセボ対照第III相試験(Boehringer Ingelheimの助成を受けた)。

 2023年11月~2026年2月に、年齢18歳以上、BMI値≧30、または≧27かつ糖尿病を除く1つ以上の肥満関連合併症(高血圧、脂質異常症、閉塞性睡眠時無呼吸症、心血管疾患、代謝機能障害関連脂肪肝炎[MASH])を有し、少なくとも1回の減量目的の食事療法に失敗した経験があると事前に申告した者を登録した。

 被験者725例(平均年齢47.1歳、男性294例[40.6%]、アジア系22.3%)を、survodutide最大3.6mg(241例)、同6.0mg(242例)、プラセボ(242例)を週1回皮下投与する3群に無作為に割り付けた。すべての被験者が、生活習慣の是正のためのカウンセリングを受けた。

 主要エンドポイントは2つで、ベースラインから76週時の体重の変化率と、5%以上の体重減少であった。

体重の平均変化率、survodutide 3.6mg群-12.2%vs.6.0mg群-13.0%vs.プラセボ群-5.4%

 ベースラインの平均BMI値は37.9、平均体重は108.8kg、平均ウエスト周囲長は115.0cmであった。被験者の94.9%がBMI値≧30で、69.7%が1つ以上の肥満関連合併症を有しており、高血圧(40.1%)、脂質異常症(33.9%)、閉塞性睡眠時無呼吸症(18.3%)の頻度が高かった。

 76週時点で、ベースラインからの体重の平均変化率は、survodutide 3.6mg群-12.2%(95%信頼区間[CI]:-13.6~-10.8)、6.0mg群-13.0%(95%CI:-14.4~-11.6)、プラセボ群-5.4%(95%CI:-6.9~-4.0)であった。プラセボ群との平均変化率の差は、survodutide 3.6mg群-6.8%ポイント(95%CI:-8.8~-4.8)、6.0mg群-7.5%ポイント(95%CI:-9.6~-5.5)と、いずれの用量群ともプラセボ群に比べ減量効果が有意に優れた(両比較ともp<0.001)。

 この間の体重の平均絶対変化量は、survodutide 3.6mg群-13.1kg(95%CI:-14.7~-11.6)、6.0mg群-14.1kg(95%CI:-15.6~-12.6)、プラセボ群-5.9kg(95%CI:-7.5~-4.4)であった。

 また、5%以上の体重減少を達成した被験者の割合は、survodutide 3.6mg群72.6%、6.0mg群71.9%、プラセボ群46.3%であり、プラセボ群との比較のオッズ比はsurvodutide 3.6mg群が3.1(95%CI:2.0~4.7)、6.0mg群は3.0(95%CI:2.0~4.4)と、いずれの用量群とも有意に高かった(両比較ともp<0.001)。

 survodutideの2つの用量群で、ウエスト周囲長も有意に改善し、糖化ヘモグロビン値、空腹時血糖値、脂質値、肝機能マーカーにも全般的に良好な影響を認めた。

胃腸症状が高頻度、重症低血糖の発現はない

 最も頻度の高かった有害事象は胃腸症状であり、survodutide 3.6mg群80.9%、6.0mg群89.7%、プラセボ群47.9%に発現した。これらは、主に吐き気、嘔吐、下痢、便秘であり、重症度は多くが軽度~中等度で、各群の17.8%、20.2%、2.9%で試験薬の投与中止に至った。

 重篤な有害事象は、survodutide 3.6mg群8.3%、6.0mg群8.3%、プラセボ群6.2%にみられた。高血糖や抑うつはsurvodutide群で頻度が低かった。重症低血糖や死亡例の報告はなかった。

 著者は、「肥満治療薬の減量依存的な効果と非依存的な効果の両方が、肥満関連合併症の改善に寄与している可能性があり、われわれは、一部のアウトカムにおいては、減量達成のメカニズムが、減量の程度と同じくらい重要である可能性があるとの仮説を立てている」「本薬の安全性プロファイルは、GLP-1受容体作動活性を有する他の肥満治療薬と同様と考えられ、治療開始後早期に発現した消化器系の副作用は、緩徐で柔軟な用量漸増と対症療法などの対策で多くが軽減した」としている。

(医学ライター 菅野 守)